オールドレンズとマウントアダプターの私的感想。

オールドレンズとマウントアダプターの私的感想。

安いから手を出すのでなく!←自戒

いつのまにやら集まってしまったマウントアダプター達。

_MG_0146

銀色の薄いのはEOS用です。他は全部αEマウント用です。

こんなことを書き始めたのは、DiscoverPhotoのM42マウントアダプターがクルクルと回り出したからです。

M42はスクリューマウントですので、レンズをクルクル回して固定します。あるところまでねじ込むと「ギュッ」と止まります。それ以上むりやり回せばネジがねじ切れるだけですね。

ところがこの「ギュッ」から先、なぜかさらに回り出しました。原因はコイツ。

_MG_0151

黒い部分がマウントアダプター本体。そこに銀色のネジ部分が埋め込まれています。銀色を留めているのはこちらの小さなビス。全部で3本あります。

_MG_0150

全部黒くて小さい上に老眼なので、ライトで照らしてみても何者ビスなのかまったく分かりません!おぼろげに「六角レンチで回せそうだ」と行きつけの工具屋に見せると「こんなのはうちのジャンルじゃないねえ」とつれないご返事。そこでヨドバシのネット通販で「六角レンチ」と入力すると、どうやらカメラ用精密六角レンチを扱っている模様です。

基本的に通販は好きではないので、新宿に向かうついでにカメラ館を覗きます。2階で他のアクセサリーを物色した後に「六角レンチの扱いは何階?」と聞くと4階とのこと。階段を上り4階へ。数種類の六角レンチが見つかりましたが、この手の「ねじ回し」はサイズがピッタリと合わないとネジ山を潰してしまいます。すると直る物も直らなくなってしまうので、店員さんに「これ(マウントアダプター)に合うレンチはありますか?」と尋ねてみました。

店員さん早速「ここらへんだと思いますが試してみましょうか?」と袋を開けてくれそうに。

聞けば値段は283円。他に売っているサイズもすべて含まれている品物なので「これでダメなら全部ダメ!」ということです。値段も安いので「いやいや、買います買います」とお支払いしてきました。それがコチラ。

_DSC1035

7本セット283円!このまま使うのではなく、取り出したい物以外を90度回して避けて、本命を引き抜いて使います。

今回の物件にピッタリだったのは0.89でした。0.89mmだと思いますが、他はインチ表示だったり・・?7/64″というと2.778mmなので、まあそうなんでしょう。ミリとインチの混在表示なんだなあ。

これで先ほどのビスを締めると、銀色部分クルクル事件は解決しました(^_^

高い物はイイ!Rayqualが高価なのはダテじゃなかった!

銀色クルクル事件のおかげで、私も少々冷静になりました。

「このままじゃ、オールドレンズヲタクになってしまう!」

しかも安物買いのw一番「身にならない」ヲタですね。

1,000円だの10,000円だので買ったレンズのほとんどは防湿庫で出番待ち。Industerを手に入れて以来、こればかり使っています。本当に欲しいのは35mmの良いレンズなのに、良さそうなFlektogonは3万円前後と手を出しあぐねています。

いかんいかん、せめてマウントアダプターは良い物を見ておこう、と、ヨドバシカメラでRayqualとKIPON、ノボフレックスを見せてもらいました。KIPONはまあまあ。DiscoverPhotoよりはしっかりしているかな?

ノボフレックスとRayqualは、まるで次元が違いました!

特にRayqual。マウントのガタツキが皆無です。純正レンズを取り付けているかのようにピクリとも動きません。本気でオールドレンズを常用とするなら、このクォリティは必要ですね。いやあ、高いだけの理由がよく分かりました。

http://www.rayqual.com

そこで帰ってうちのマウントアダプターを比較してみました。

_MG_0147

1はDiscoverPhotoのM42。2はKIWIのヤシカコンタックス。3はKIPONのM42です。

どれもマウントアダプター自体が浮いたりガタついたりはしませんが、レンズを取り付けると微妙に回転方向のガタがあります。よくよく原因を探ってみると、レンズをロックするピンと、この写真の「穴」とのマージンの問題のようです。

1のDiscoverPhotoが回転方向に0.3mm(感覚)動くとすると、3のKIPONは0.1mm動く感じです。3のKIWIはピクリともしません。KIWIは7000円程度。KIPONは新品で6000円程度、中古で4800円で買いました。DiscoverPhotoは3800円。うーむ、価格以上の差があります。

ひどかったのはコチラ。

_MG_0148

左はニコンFをEOSに、右はヤシカコンタックスをEOSに取り付けるアダプタです。ニコンFはまだしも、ヤシコン用は「レンズが古いからガタがきてるのか?」と思うほどガタガタです。

DiscoverPhotoのホームページにも「がたつく場合の調整方法」が出ていますが、これを試してもまったく改善せず。マウントとアダプタの密着度は上がるのですが、ロックピンと穴のマージンが大きすぎて回転方向のガタつきはまったく直りません。

http://www.ne.jp/asahi/discoverphoto/co/dpc/Foradapter/ForadapterA.htm

実はミノルタ・ロッコールMD用のマウントアダプターを買った時もこのガタツキが大きく、交換してもらったら(フジヤカメラさんありがとう)改善しました。個体差なんですねえ。ずっと前にヤシコン→EOSを買った時はそんなことに頭が回らず、損をしました(T_T 4080円、M42→Eマウントよりも高い!薄いのに〜。

さらに他のアダプタも比べてみました。

_MG_0149

左は私が持っている中で一番高価なViltroxのEOS(EF)→Eマウント。右はKIWIです。穴のサイズは同等に見えます。深さはかなり違いますね。Viltroxは倍以上深く見えます。KIWIはレンズ取付後にひねってもピクリともしません。Viltroxは機能に原価を割り当てているためか、ハズレのDiscoverPhotoほどに回転方向のガタつきが大きくなっています。

KIPONのM42です。

_MG_0152

ネジ部分のアダプタ本体への固定方法がDiscoverPhotoとは異なりプラスネジです。ネジ方向も90度異なります。気にしなければ気にならない、気にすると「うーん?」という程度に回転方向のガタツキがあります。

マウントアダプター購入時の注意

  • よほど信頼のおけるメーカー以外、通販は避ける。
  • 試着できる店で買う。
  • 必ず現物を試着する。

本当に「ピクリともしない」製品があることが分かっただけでも勉強になりました。

けしてDiscoverPhotoはまるでダメと言っているわけではありません。他メーカーに比べて「アタリ・ハズレ」が大きいので、試着しましょうね(^_^; なにせ安いので、お財布の味方です!アタリをつかめばこの上ないラッキーです。

EFレンズをα7で使う

サムヤンの14mmも使いたいしエーイッと買ってしまったViltroxのマウントアダプターですが、造りは良いのですが、本来の電磁絞り&AFのEFレンズで使用すると「開放測光」しかできないようです。「Viltrox 絞り込み」で検索してもほとんど情報がなく、こちらのブログくらいかなあ?

http://ameblo.jp/newton-nano/entry-11995921107.html

同じ不満を抱えていられるようです。もちろん、カメラ本体側は「設定効果を反映する」にしています。もし解決策をご存じの方はぜひご教授ください。

将来憬れのツァイス・マクロプラナー50mm F2を買うかもしれないし、それまでとっておこうかしら?焦点工房のTECHARTかメタボーンズには絞り込みボタンがついているような話も聞いたので、検討してみようかしら?

「EFレンズはEOSで使うのが一番!」と再認識させてくれた買い物でした。2万円超えは、ちょっと高い勉強代ですが(T_T

欲しいオールドレンズ絞り込み

いろいろな店で試写させてもらったりブログで調べたところ、私の趣味に合うオールドレンズがだいぶ絞り込めてきました。単に「欲しいだけ」ならいっぱいあるんですけどね(^_^;

Flektogon 2.4/35

35mmでは大定番のようです。20cmまで寄れるのが最大のポイントだと思っていましたが、マップカメラで試写させてもらったところ、惚れました!寄れる&ボケがきれい&操作感が良い!3万円前後です。

Planar 1.4/85 T*

先輩から借りている物、売ってもらおうかしら?ヤフオク相場は5万円超えです。

オリンパスOM 50mm F2マクロ

こいつも高いです。F2の標準マクロって、これとツァイスのマクロプラナーだけですね。まだ実機に触ったことがない上に、ヤフオクでも4万円近いので手を出しあぐねています。繊細さはジャンクのOM50mm F1.8でも感じられましたので、楽しみなレンズです。これが来たら、Industerの席を奪うかも?

SAMYANG 14mm F2.8

オールドではないですが、14mm大口径単焦点。どうも品切れになりそうな雰囲気です。3万円少々。近い将来、フルサイズEOSを購入しても活用できます。店内撮影とか、ライブ後の1000人集合写真とかで使う予定です。

Elmar 3.5/50

昔、親父が持っていたライカIIIfにくっついていた沈胴レンズ。赤エルマーとかニッケルとかいろいろあるようですが、白黒で撮ると独特の空気感でした。ライカにしては比較的安く手に入るようですが、最短撮影距離も0.7mと遠く、使い勝手は悪いことこの上ありません。よほど安い出物があれば入手予定。

・・・・

ああ、全然「沼」から抜け出られそうに無い。ちょっと冷静になった私、どこにいったのかしら?

この記事は2015/10/04に公開され、155 views読まれました。

これまでのコメント

  • わたなべ より:

    貴方と同じKandFconceptのm42マウントアダプターのネジ穴に困っていましたがこの記事で解決しました、100円ショップの六角レンチではサイズが大きすぎでした…ありがとうございましたm(*_ _)m

    • ぽち より:

      お役に立ちましたか(^_^
      良かったです。
      最近キヤノンの純正EF EOS-Mマウントアダプターを購入しましたが、ガタツキも何もありません。仕様ではなく工作精度なんですねえ。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Jpeg画像を添付できます。

オールドレンズとマウントアダプターの私的感想。 - ぽちろぐ EOS R6II・R10・GR III・α7IIIの実体験お散歩カメラブログ。

Copyright©ぽちろぐ, All Rights Reserved.