モバイルパソコンが必要になったけれど、ぽちにはASCIIキーボード+かな入力の呪いが。

モバイルパソコンが必要になったけれど、ぽちにはASCIIキーボード+かな入力の呪いが。

ぽちはASCIIキーボードの呪いにかかっています。

いきなり「何のこっちゃ?」ですが、話は初めてマックを使った20年前に遡ります。

なぜASCII配列か?

初めてのバイト先で触ったキーボードはOASYSでした。かの有名な「親指シフト」キーボードです。慣れるとけっこう快適なんですよね。当日はワープロ専用機が300万円した時代でした。こいつが2台置いてあって、入力専任のお姉様が2人いました。OASYSを私も覚えて新聞を作ったり、まあいろいろとやったものです。その後、この会社もリコーのワープロ機に置き換わりJISキーボードとなりました。

次は、最初に勤めた建築事務所でIBMワークステーション5550に挑戦。5インチフロッピー(確か2D?)を3枚入れてPC-DOSを起動して、アプリケーションはさらにディスクを入れ替えるという物でした。とにかく起動が遅いので、バイトで慣れていたリコーのワープロを入れてもらいました。徹夜でデータ入力し、明け方に「1.保存して終了」「2.保存して終了しない」「3.保存しないで終了」で「3」を選んで真っ青・・・なんてこともありました(T_T まあ、一度入力したデータの再入力って早いんですけどね。

会社を移って、当時出たばかりのNEC PC-9801VM2を買ってもらい、これまた5インチフロッピーでMS-DOS2.1だったかなあ?を起動。一太郎専用機として使っていました。その後dBASE IIとか動かしましたけどね。あと、Lattise CとかROGUEとか蛇ゲームとか。これは9801版のJISキーボードでした。微妙に今のJISキーボードと違います。もちろんWindowsキーとか無いし。その後Windows 1.0、3.0をファイラーとして使いましたが、実用にはほど遠い物でした。

またまた転職して、PC-9801RAになりました。この頃から徐々に高解像度化します。Windowsも「実用!」と言われた3.3になりましたが、まだまだMS-DOSの上で動いていました。Windows 95もconfig.sysとかあって、しょせんはDOSの上で動いてるシロモノでしたよね。

この頃「チラシを内製化できないか?」という話があり、Windows版の、確か「Micrografx Designer」というソフトを使っていました。独自のベクトルフォント(輪郭ではなく中心線に太さを与えるタイプ)を持ち、「自由な太さの文字が使える!」という物でした。ここらへん、うろ覚えなので違うソフトかも。

そんな時、先輩に「グラフィックならマックだろう!?」と誘われ、始まったばかりのマック・エキスポへ見学に行きました。Aldus PageMaker、Adobe Illustrator1.8.6、すごいソフトとポストスクリプトプリンタの美しさにビックリです。さっそく会社で上司と交渉し、Mac IIfx、20インチフルカーモニタ、フルカラービデオボード、大容量20MBメモリ、ポストスクリプトプリンタと、なんのかんので300万円ぐらいのシステムを入れてもらいました。高かった・・そしてしょぼい能力でした。

この時代、マックに付いていたキーボード(商品としては別売)がADB拡張キーボードIIでした。

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独自仕様のADBポート接続で、マウスとディジーチェーンできました。今ならUSBですね。しかもネットワークも構築できました。

このキーボードはJIS規格をガン無視で、ASCII配列というものに無理矢理日本語を割り付けています。それもアップル独自仕様で。最初の内は戸惑いましたが、高いだけあって打鍵感が素晴らしいのですっかり虜になってしまいました。

OASYS時代から「かな漢字変換」だったので、マックでももちろんかな漢字変換です。一太郎で馴染んだATOKを使います。つまり

  • US(ASCII)配列キーボード
  • かな漢字変換(かな入力)
  • ATOK

ここから抜け出せなくなってしまったのが、今のぽちです。かなりレア物ですね。

この後、DOS/V互換機全盛期がやってきます。こいつらが悪名高き変換/無変換キーを「強制搭載」させられたJISキーボードを採用。今考えれば、シェアを取るべくとにかく「みんな同じ!作戦」だったのですね。同一機種の日本語版キーボードモデルと英語版キーボードモデルが、当たり前に併売されていました。

日本語版キーボードがペラペラで、キーが狭くて、私はこれで決定的にJISキーボードが嫌いになりました。

ASCIIキーボードって?

慣習的にASCII配列/ASCIIキーボードと呼びますが、US101キーを指しています。現在はWindowsキーとスタートキーがあるため104キーですね。

キーボードと言えばPCの付属品、壊れれば買い換えても980円!運が良ければマウスもセットで980円!な人も多いと思いますが、実はディープな世界です。あらためて記事を探してみると、以下が面白いです。

他にもたくさんあります。

共通しているポイントは

  • JISキーボードはホームポジションを維持しにくい。
  • 「変換/無変換キー」は不要。
  • ほとんどの人はローマ字漢字変換なので、日本語刻印は不要。
  • 一般に英語版キーボードの方が同じ製品でも造りが良い。

といったところです。

そうなんです。JISキーボードには無用なキーが多くて、逆L字のエンターキー(リターンキー)もダサいです!そして、なぜかヤワな感じがします。

ASCIIキーボードでかな入力

ローマ字入力の人にはまったく関係のない話ですが。

現行マックにASCIIキーボード(ADB拡張キーボードIIと同じ配列)を繋ぐと、実は昔とまったく同じかな入力ができます。

ASCII mac モバイルパソコンが必要になったけれど、ぽちにはASCIIキーボード+かな入力の呪いが。

私が愛用しているFILCOの通称カチャカチャキーボードの配列図に、赤字でかなを乗せてみました。

同じキーボードをWindowsで使うと、日本語の配置が少々変わります。

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【「」−゜゛ろへむ】あたりが目立つ違いですね。慣れると意外とマック/Winを同時使用しても混乱しないものです。

参考までにJIS配列。どうです、ダサいでしょう?

J series L モバイルパソコンが必要になったけれど、ぽちにはASCIIキーボード+かな入力の呪いが。

本題:携行できるノートPCが欲しい

基本的にPC(マック)はデスクトップタイプを使用しています。

ノートは「なんかかっこいい!」というだけでPC-9801時代から買っていましたが、メインマシンとしたことはありませんでした。IBMの「ウルトラマンPC」なんてのも持ってましたよ!どう考えても実用品じゃないし(^_^;

今でも、制作はデスクトップマック+30インチモニタ+FILCOキーボードで行っています。しかし出先でFTPしなければならなかったり、WordPressで記事を書いたり修正したりすることが極端に増えてきました。

FTPもWordPressもiPhoneやiPadでできなくはないのですが、操作感がたいへん低下します。特にiPadは、iPhoneでテザリングしなければならないため単体では役に立たず、意外と重くて、iPhoneと比べて圧倒的に操作感が良くなるということもない・・と。

ならばブラウジングとFTPとテキスト入力に特化した軽いノートがいいじゃないか!となりました。目標は1Kg以下、フルサイズキーボードです。理想はMacBook(無印/Air/Pro)です。

探してみると以下の候補が挙がってきました。

  • MacBook Air 11″
  • MacBook
  • iPad用Bluetoothキーボード
  • ASUS Vivobook E200HA
  • HP Stream 11-y000
  • ASUS Chromebook Flip C100PA

MacBook Air 11″

なんということでしょう!廃番になってしまいました(T_T いつか買おうと思っていたのに〜〜〜

MacBook

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Air 13″よりも軽量で現行型最軽量です。カスタムビルドでUSキーボードを無料で選択できます。ただし、高い。

店頭で触ってみると、キーの中心を押さないと反応が悪いように思います。

理想的だけど、ちょっと造りが???

iPad用Bluetoothキーボード

大失敗!小さな画像しか無いために気づきませんでしたが、あまりにも特殊なキー配置です。一部の文字はFnキーを押して入力するという仕様です。これは無いわあ。

他の製品はiPadと一体化できなかったり、開いた時に背面につっかえが必要だったりと「さっと開いて使う」には不便な物しか見つかりませんでした。

2500〜5000円程度でいろいろな種類があります。

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ASUS Vivobook E200HA

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Atomプロセッサ搭載、11.6インチディスプレイ、4GBメモリ、32GBストレージ+マイクロSDスロット。980gと合格点です。コジマ店頭で見つけて触ったところ、本当に軽量で造りも良い感じです。ASUS EeeBook X205TAの後継機でWindows 10を搭載しています。

かんたんな操作をしても、我慢するほど低速ではありません。スイスイ動いていました。

https://www.asus.com/jp/Notebooks/ASUS-Vivobook-E200HA/

旧型25000円〜現行型35000円ぐらいです。

HP Stream 11-y000

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Celeronプロセッサ搭載。こちらは現物が見つからず。1.13kgと、ギリギリ許容範囲かなあ?Windows 10を搭載しています。

http://h50146.www5.hp.com/notebooks/personal/stream_11_y000/

27000円〜44000円ぐらいです。

ASUS Chromebook Flip C100PA

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「テキスト入力主体ならWindwosじゃなくても良いのでは?」と、クロームブックを検討しました。

マックのParallelsにChromiumをインストールしてあるので、使いたいアプリを検証します。テキスト入力、日本語変換、ブラウジング、すべて問題無し。FTP、、、動くソフトがありませんが?!

ChromiumとChrombookは違いますが、事前に確認できる環境が無いことはとても不安なので、Chromebookは検討外としました。起動も速いしなかなか良いはずなのですが、ネットの評判はかなり悪いものが多いように思えます。

だいたい3万円ぐらいで買えます。

次点:NEC LAVIE Hybrid Zero

13.3インチで圧倒的な軽さの779gです。

しかし10万円超え。今回の趣旨には合いません。これ買うならMacBook買うわ。

http://nec-lavie.jp/products/hz13b/

ASUS Vivobook E200HA Atom8350 メモリ4GBが欲しい!

とにかく3万円前後で買えるものとなるとASUS Vivobook E200HAかHP Stream 11-y000です。

どちらも1Kg前後で価格も同等、バッテリーは10時間保ちます。Windows 10 Home 64bit、メモリ4GB、ストレージeMMC32GBも同じ。CPUが違いますね。

CPUをベンチマークで比較したサイトがありました。

http://www11.plala.or.jp/hikaku/pc/benchmark/cpu.html

  • Broadwell Celeron-N3050 2/2 1.6GHz 2.16GHz TDP6WHD 916
  • Cherry Trail Atom-x5-Z8350 4/4 1.44GHz 1.92GHz SDP2W HD400 1300

ということで、Atomプロセッサの方が速くて低消費電力っぽいです。

実機に触って好感触だったASUS Vivobook E200HA Atom8350が良いなあ。

英語版キーボードを探してみる

やっと「ASCIIキーボードの呪い」の項目となりました。

昔はねえ、面白いPCがあるとみんなUSキーボードだったんですよ、皆さん。秋葉原に行っても、所沢の倉庫みたいなお店に行っても。モノクロ液晶で、Windowsも英語版で。Laoxあたりでも普通に輸入DOS/V機を売ってましたよね。

その頃は、その手の輸入PCで日本語OSを動かすのはハードルが高かったので手が出しにくいものでした。その後はDell、HP等の通販PCでカスタマイズ項目に「英語版キーボード」がありました。このカスタマイズから「キーボード」の項が、今は無くなってるのです!

VAIO、Lenovoの一部で選択できるようですが、有料オプションになっています。東芝は英語版キーボードモデルとして容易されているものもあります。しかし、本当にごく一部。大型で高価な機種に限られています。

仕方ないので、リスクを承知で「並行輸入」というキーワードを足して検索すると、以下が出てきました。

HP Stream 11.6インチ 英語版 Windows10,英語キーボード [並行輸入品]

32800円。安い。国内AmazonでPrime該当です。安心ですね。

ASUS C201 11.6 Inch Chromebook (Rockchip, 4GB, 16GB eMMC, Navy Blue) [並行輸入品]

カスタマーレビュー見ると評判悪し。30905円。いつかは手を出してみようかしらん?

ASUS Vivobook E200HA[並行輸入]

該当無し!並行輸入ではなく「英語キーボード」「USキーボード」で検索するとたくさん出てきますが、すべて「写真は英語版キーボードですが商品は日本語版キーボードです」の注意書きでひっかかっています。

そうだ、個人輸入しよう!

1週間ほども検討した結果、速い(はず)+軽い(150g差)でASUS Vivobook E200HA[英語版]をamazon.comで購入することにしました。

現在、PCのほとんどはamazon.comから日本へ発送してくれません。Amazonの規定によるようなのですが、詳しい理由は分かりません。

すると米国在住の友人か輸入代行業者に頼ることになります。友人もいますが、ここはひとつ輸入代行業者を使ってみることにしました。

  • 輸入代行業サイトに登録、米国住所を発行してもらう。
  • 自分でamazon.comで購入。
  • 送付先住所に輸入代行業者に発行してもらった住所を入力。
  • 輸入代行業者に商品購入報告、発送依頼を行う。
  • 待つ(今ココ)。

ASUS Vivobook E200HA Atom8350 Memory4GBは$199でした。これに送料、手数料、関税がかかります。到着は1カ月後ぐらい後と思われます。

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到着したらこの顛末を記事にしますね!

PC個人輸入のリスク

  • そもそも信頼できる業者か、事前調査は怠りなく。
  • 各種手数料や送料を合わせると、並行輸入品を買った方が安いこともある。
  • 返品・交換の場合、手間がかかる。
  • Windowsを日本語化しなければならない。
  • 無線LAN機器に技適マークが無いため、国内で電波を飛ばすと違法となる。
    http://zigsow.jp/m/wbj/article/1749/

けっこうドキドキものですね。

おまけ

日本語版キーボードならこちらです。

エイスース 11.6型ノートパソコン ASUS VivoBook E200HA ダークブルー(KINGSOFT Office Standar) E200HA-8350B

30990円。並行輸入品より安いです。USキーボードに異常なこだわりが無い人はこのモデルがお勧めです。ビックカメラ系列店の店頭で実機に触れます。

【KINGSOFT Office 2016セット】 HP Stream 11-r016TU Windows10 64bit Celeron 2GB 32GB 光学ドライブ非搭載 iPass 無線LAN IEEE802.11ac/a/b/g/n Bluetooth USB3.0 HDMI webカメラ microSDカードスロット 11.6型液晶搭載ノートパソコン バッテリー長持ち最大約10.5時間 Microsoft OneDrive100GB(2年間使用可)

4GBモデルは41893円と妙に高いです。メモリ2GBモデルなら28980円。

究極のキーボード「PFU・HHK」にBluetoothモデルが出ていました

「これ一台持っていけばどんなところでも仕事が最高効率でできる」と言われるHappy Hacking Keyboardのワイヤレスモデルです。私はUSBモデルを持っていますが、タイピングの感触は絶品です。

超マニアモデルと言われた「刻印無しモデル」は、BTでは出ないようですね。

この記事は2017/01/13に公開され、84 views読まれました。

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