いとしのエリーズ新橋こいち祭SL広場ライブでオリンパスOM-D E-M1 Mark IIレビュー。

いとしのエリーズ新橋こいち祭SL広場ライブでオリンパスOM-D E-M1 Mark IIレビュー。

EOS 6D+EF20mm F2.8 USMと対極のシステム、先日レビューアに当選したオリンパスOM-D E-M1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROでの撮影です。

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使い勝手

まずはEOSで撮影した時との違いをまとめてみます。

型式・デザイン

  • アスペクト比が3:4です。一般的なデジイチは2:3ですね。フォーサーズがなぜ3:4を採用したのか、未だに謎です。
  • 圧倒的に軽いです。
  • グリップが深く、ホールディング性抜群です。
  • デフォルトでは前側ダイヤルが露出補正、後ろ側ダイヤルが(Avモード)絞り値変更となっています。これは他のカメラと併用する場合は要変更ですね。
  • ボタン類の配置、固さは絶妙で、誤操作しにくくなっています。これは大変重要なポイントで、さすがオリンパスと思いました。
  • およそ1時間のライブ撮影で電源を入れっぱなしにしましたが、残量は70%前後でした。撮影枚数は約1000枚です。

EVF

  • 当然のことながらEVFです。数年前のEVFと異なりレスポンスは上々ですが、それでもOVFと交互に使うと違和感はあります。これだけ使っていれば問題ないかも?なレベルです。
  • EVFにチラチラ感はありませんが、ビデオっぽい色です。
  • 大きさは「ちょうど良い」です。

AF

  • 「顔認識AF」が使い物になります。感覚的には画面全面で、どこかに顔が入っていれば捕まえてくれます。「顔・手前・大きい・明るい」等の合焦アルゴリズムがよくできているのだろうなと思います。
  • 「何も考えずにカメラを向けてズームして撮る」ことができる、私が使った初めてのカメラです。店頭で触ったα9にも可能性を感じましたが、それをしっかりと実感することができました。
  • 撮影した写真を見ると、AFの精度に問題は感じません。実焦点距離が短いフォーサーズで絞り値F4ですから、適度な被写界深度で必要十分な性能だと思います。

連写

  • 連写は超速です。秒間18コマのHモードは言うに及ばず、Lモードでもゆっくりとレリーズすると5〜10枚は撮ってしまいます。カスタマイズして遅くしないと、写真選択時に大変です。
  • ライブ撮影で満遍なくシーンを抑えるには高速過ぎます。誰か一人の「究極の一枚」をもらうには必要な速度でしょう。

便利&高画質ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

とにかく「使いやすい」「安心」です。

フルサイズ換算24-200mmは、(私は多用しますが)超広角を除けばライブ撮影で必要な焦点距離域をほぼカバーしてくれます。実際にはアスペクト比の違いでフォーサーズの方が同じ24mm相当でも横(長辺)の画角が狭いのですが、あまり気にはなりませんでした。

こんなのから、

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こんなのまで、手持ちで撮れる範囲はフルカバーです。

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歪みや解像感の甘さはまったく気になりません。解像感についてはレンズの問題だけで無く、オリンパスの「画作り」のポリシーのようなものがある気がします。それは画質の項目で触れます。

一つだけ気になったことは、フォーカスリングのマニュアルフォーカスクラッチ機構が軽くて、ふとした時にマニュアルになっていたことです。もう少しだけ重くして欲しいけれど、これは使う人次第ですね。いざとなれはテープで留めてしまうという荒技もありますし。

画質

画質については、EOSとの併用には違和感を感じています。

EOS 6DをLightroomで現像。

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OM-D E-M1をLightroomで現像。

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色温度は合わせてありますが、階調表現や「色の甘み」に大きな際を感じます。

どちらが良いとか悪いとかではなく「混ぜて見せたも一発で分かるなあ」という。

 

細かく見ると、例えばこの写真。

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なめらかで繊細ですが、ピクセル等倍で見ると「センサーサイズなりの粒状感・階調の狭さ」です。しかし写真全体で見るとそんなことは全く感じません(私個人の感想です)。

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ブラスもいい感じで表現していると思います。

対してEOSは(ごめんなさい、ほとんど20mmを使っていたのでアップがこれぐらいwww)

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古いカメラですから粒状感はそれなり。撮ったまんま、そのまんま、という感じ。

オリンパスは色温度・明るさ・シャープネス・場合によっては彩度を少々調整する程度でかんたんに「インパクトのある見やすい写真」ができ上がるように思います。EOSは「データは作ったよ、後はお好きに」かな?

意外なことに高感度(ISO6400)での粒状感は、写真全体を眺めた時はEOS>OM-Dです。ピクセル等倍だとOM-Dの方が荒れているのですが、全体を縮小表示するとOM-Dの方がなめらかに見えます。うーん、使い途によって選ぶべきカメラが変わりそうですね。

階調は、フルサイズとフォーサーズの差が如実に出ました。全体としてきれいに見えるOM-D E-M1ですが、暗部は強いけれど白飛びしやすいようです。

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Lightroomでの現像時にハイライトをかなり抑えなくてはならず苦労しました。ジーンズがソラリゼーションぽくなっているのは、その影響です。逆に客席はよく拾っています。

画質云々とは無関係ですが、オリンパスのカメラってLightroomで現像するとタイトルとキャプションが勝手に付きます。通常のファイルならタイトルはファイル名になります。

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なんでだろう(^_^?いらないのにwww

進化の方向性

  • マイクロフォーサーズで、システムとしてコンパクトに。
  • ミラーレス故に実現可能な高精度の顔認識AF。
  • 撮影者の負担を最大限に減らす。

ということを強く感じました。

これに超広角M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(フルサイズ換算14-28mm)を組み合わせたら無敵かと。使ってみたいな・・・欲が出たw

デジイチの進化はミラーレスで間違いないのだろうと思います。ライカがデジタル一眼レフRシリーズを廃止してミラーレスSL・TLを出した際に「デジタル一眼レフは『過渡期の製品』だった」と発表したのは、実にインパクトがありました。正しいと思います。しかし実際の製品としては、その正しい製品が過渡期の製品を完全に上待っているとも言えないわけで。

さて。

レビューア期間にはまだ少々余裕があるので、もう少し使い勝手と「撮れる画」を追求してみようと思います。

この記事は2017/07/30に公開され、20 views読まれました。

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