ビジネスと遊び、ジャケパン・スーツで使える腕時計を考える。
2025年02月16日
腕時計の話
腕時計っていいですよね。
あの小さな中にあらん限りの「必要性」を詰め込んで。時刻をなるべく正確に、日付を確認できるように、ストップウォッチ機能を詰め込んで、世界の時刻を一目で分かるように、暗い所でも読めて、水にも強くなり、心拍数を図り、電話ができて音楽が聴けて財布の替わりになり…あれ?途中から「時計」ではなくなってきた(^_^;
腕時計って難しくて
- コーディネートの中で浮いてはいけない。かといって没個性ではつまらない。
- 個人の趣味・好みがモロに出る。しかし時計自体が主張するのは嫌み。
- 腕の太さ等によって合うサイズが異なる。
- 時刻がハッキリと分からないと意味がない。
- デートの時など、相手に時間が分かるようでは面白くない(ムフフ)。
価値の話と腕時計
価値って、見方によって色々ありますね。腕時計って、使うことも少ないしコーディネイトの中で占める面積は小さいし、コーディネイトの中で主張してはいけないし。となると価値としては「自己満足」が大きくなります。
しかしふとしたキッカケで同好の士とは話が盛り上がりますよね。
- 生活に役に立つ。価値の本質。生きていくのに必要。→時間が分かる。その他の必要な機能。
- 好き。自分にとってだけ価値がある。誰にも文句は言わせない。→デザインが好き。ブランドが好き。好きな人とおそろい。
- 高級素材。高度な加工・細工。→品質が高い。
- 資産的価値。いつか換金できる。→ある程度高価で目減りしない。場合によっては高騰もありうる。
- 希少性価値。→所有による満足または投機的意味。
4、5には興味が無いので、主に1と2のお話になります。3は手が出ない。適正価格の量産品ってサイコー!
現状報告
HAMILTONカーキフィールド H70455733(廃番)
ただいま一番気に入っているのはHAMILTONのコレ。カジュアルからビジネスまでのオールラウンダーです。サイズ感も◎。ほどよい存在感がありますが、厚すぎず悪目立ちしません。カレンダーはデイトのみ。ケース直径38.5mm。
アーミーなスポーティでカジュアルですが、ビジネスくらいには余裕で使えます。2026年で購入から5年経つのでメンテしなきゃ。
G-SHOCK電波ソーラーGW-M5610-1JF
イベント時やカメラマンやる時はコチラ。
とにかく狂わない。他社ソーラーと比べて圧倒的な電池持ち。軽い。頑丈。視認性抜群。それでいて目立たない。シャツにジーンズならG-SHOCKで十分、というか最強!タフだしシンプルだし。初代デザインの電波ソーラーを愛用しています。
CITIZEN G431-T011683 Eco-Drive(廃番)
艶気と品格に欠けるけれど、ドレスウォッチの条件を満たしているのがこちら。
価格も安くて停止知らずで正確で何の虚飾も無い、と良いことづくめなのですが、いかんせん存在感と艶気がないのが玉に瑕。
ケース直径34.8mm、厚5.3mm。条件だけなら100点満点なのに、残念なことに今は廃番です。バンドは茶に付け替えています。
G-SHOCK GIEZ GS-1400B-1AJF(廃番)
「男の子心」をくすぐりまくってくれるのがコチラ。電波ソーラーのアナログ。夢が詰まってますね。
メッチャ重いです!モノクロなのにゴチャゴチャしすぎて判読性悪いです。イキったコーディネイトの時にだけ使います。スーツやジャケパンには厳しいです。ワクワクします(><)。
だんだんと恥を晒していきます。
AVI-8 AV-4006-04 HAWKER HARRIER II(廃番)
「ワンハンド」と呼ばれるタイプですが、通常と異なり時針ではなく秒針のみです。時分は円盤で表示されます。完全にお遊び。老眼だとほぼ時刻は分かりません。しかし12時位置に「0」と書いてあるAVI-8は、一つは持っておきたかったのです。 ケース直径44mm。
Angel Clover メンズ・クォーツLC45 レフトクラウン(廃番)
抜群の存在感と黄色、竜頭が左側というデザインに惚れました。しかしこれに似合うコーディネイトをすることも無くなったしなあ。ケース直径45mm。
気になる時計
装着シーン、趣味(スポーツとか)、服装、メーカーの技術的挑戦へのリスペクトとか、もろもろの要素が関連して選ぶべき時計も変わってくるので正解など無いのですが。
ブランド・価格を一切無視して、ぽちろぐが「ゾクっとくる」時計を集めてみました。100万円のとか、買えないですけどねえ(^_^;
- ドレスウォッチながらもスポーティさを感じるのが好き。
- ノンデイト。
- 繊細/デリケートではなく、多少無骨/頑丈そう。
- どこかに艶気と立体感がある。
- 小さいけれど存在感がある。最大サイズは40mm未満かな。
- どうやらベゼルの太いやつが好きらしい。華奢なラグも避けがち。
- 革ベルト。金属アレルギーなので仕方なし。金属ベルトでも交換できればOK。
- 質感、大事。1に全体の雰囲気、2に質感、3番目に細かい機能やデザインでしょう。
セイコーSBGZ003マスターピースコレクション
スプリングドライブ。幅38.5mm。8,085,000 円。
素晴らしいですね。38.5mmはHAMILTONと同じだ。デザインの上品さに対して、ちょっと存在感のあるサイズですね。
https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbgz003
セイコー プレザージュSART009
「スモールセコンドモデル?」と思ったら24時針でした。ローマ数字のデザインが良いですね。4を「IIII」と表記するのは時計だけのようです。通常は「IV」ですね。
セイコーグローバルブランドコアショップ専用モデル。幅40.2mm。203,500円。
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/presage/sart009
シチズンNC0210-11A
幅40mm。ぽちろぐにはちょっと大きいかなあ?ダイアルの表情がたまらんです。1,540,000円。
https://citizen.jp/shop/the-citizen/g/gNC0210-11A/
ROLEXオイスター パーペチュアル 36
幅36 mm。ロレックスのドレッシーなモデルですね。それでも質実剛健。サイズ・質感・色味全てが完璧ですね。932,800円。安い?のかな?
https://www.rolex.com/ja/watches/oyster-perpetual/m126000-0001
TUDOR BLACK BAY 36 M79640-0003
以前はこれの革バンドタイプが30万円台でありました。幅36mm。サイズ感、色味、デザイン、存在感、控えめさ、全てが最高です。572,000円。でも交換可能とは言え、バンドが…(T_T
回転式ベゼルが無いとはいえ、ダイバーズウォッチテイストですね。しかし良いなあ。
https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay-31-36-39-41/m79640-0003
RAYMOND WEIL MILLESIME 2125-STC-65001
人気が高まっているRAYMOND WEIL ミレジアム。自動巻き、幅35mm。スモールセコンドモデルは幅39.5mmと大きくなります。286,000円。ちょっと「固い」印象ですが、腕に着けたらどうでしょう?魅力的です。
https://raymond-weil.jp/c/mens/millesime-mens/2125-STC-65001
About Vintage 1964 HORIZON AUTOMATIC STEEL / MATTE WHITE
Facebookでよく広告が出ているAbout Vintage。デンマークの時計メーカーで、通販が主体です。非常に魅力的なデザインで安価ですが、現物を見ることができません。国内取扱店でも「このモデルは置いていない」と言われて悩んでいます。質感さえ良ければ購入候補です。(Facebookに広告が出るのが、いまいち信用できない理由という…)
幅36mm。107,4005円。セットでベルトを1,000〜3,000円で購入できます。
https://jp.aboutvintage.com/products/1964-horizon-automatic-steel-matte-white
A.LANGE & SOHNE サクソニア・フラッハ 18Kホワイトゴールド製 Ref. 201.027
ベゼルが薄く全体にフラットなデザインですが、バランスが絶妙です。さすがですね。幅37mm。18Kホワイトゴールド製。3,366,000円。
VACHERON CONSTANTINトラディショナルマニュアルワインディング82172/000R-9382 38MM ピンクゴールド
手巻き・スモールセコンド。腕時計のお手本みたいですね。ピンクゴールドというのが普段使いには厳しい感じです(そもそもそういう時計ではないですね)。幅38mm。3,520,000円。
https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/collections/traditionnelle/82172-000r-9382.html
Breguet Classique 7147
独自の「ブレゲ針」です。スモールセコンド。自動巻き。幅40mm。3,828,000円。
https://www.breguet.com/ja/%E6%99%82%E8%A8%88/classique/classique-7147/7147bb299wu
PATEK PHILIPPE カラトラバ 6119G
フォーマルシーンの至高とも言えるモデルですね。幅39mm。手巻き。5,240,000円。
ロンジン マスターコレクション, L2.793.4.73.2
自動巻。幅40mm。ちょっと大きめ。ナンバーインデックスの書体がたまらなく良いですね。彫り込みなのも最高。369,600円。
https://www.longines.com/jp/p/watch-longines-master-collection-l2-793-4-73-2
ロンジン マスターコレクション, L2.843.4.73.2
上のモデルのスモールセコンドタイプ。378,400円。
https://www.longines.com/jp/p/watch-longines-master-collection-l2-843-4-73-2
HAMILTON カーキ フィールドMURPH 38MM H70405130
アンティーク感が漂っています。ナンバーインデックスのフォントも良い感じです。38mm。148,500円。
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/h70405130-khaki-field-murph-auto.html
KUOE ROYAL SMITH 90-006 アイボリー文字盤 シルバーケース
京都発のメーカー。「ドレスウォッチ」としてデザインされました。真っ白よりも落ち着きと表情のあるワッフル文字盤が良い感じです。
チックタック池袋パルコ店で現物を確認できるようです。幅35mm。85,900円。
https://www.kuoe-jp.com/product-page/royal-smith-90-006-sv-iv
KNIS 自動巻き サンレイダイアル シャンパンゴールド KN001-SGSS
ニスと読みます。京都のメーカー。京都って腕時計屋さんが多いのかしら?幅38mm。自動巻き。ベルトは交換可能です。38,500円。
TIMEX マーリン OG tx-tw2r47900
カジュアルウォッチが中心のTIMEXのドレスモデルです。手巻き式・幅34mm。フォントが特徴的です。風貌はアクリル。41,800円。
https://www.timexwatch.jp/c/collections/automatic/tx-tw2r47900
TIMEXといえば「カリフォルニアダイヤル」と呼ばれる「ローマ数字とアラビア数字が混在した」モデルがあったのですが、現在は取り扱いが無いようですね。残念です。幅40mm。
https://timex.com/products/marlin-automatic-california-dial-40mm-leather-strap-watch-tw2u83200
HAMILTON アメリカン クラシックBOULTON MECHANICAL H1351971
BOULTONには大中小3モデルありますが、この大モデルだけが機械式です。他はクォーツ。ぽちろぐには少し大きい。中のスモールセコンドが良いなあと思うのですが、クォーツなんだよなあ。
34x38mm。133,100円。
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/h13519711-boulton-mechanical.html
ジャガールクルト レベルソ・トリビュート
レクタングルタイプです。子供の頃は「おじさんの時計」と思っていました(^_^;
45.6×27.4mm。スモールセコンド。秒針の歯車は本来この位置にあるので、スモールセコンドというのは腕時計として正しいカタチだそうです。手巻き。1,645,600円
BVLGARI オクト フィニッシモ ウォッチ
実に潔いデザインですね。オクタングル(八角形)。幅40mm。2,486,000円。
CARTIER TANK MUST WATCH
タンクXL。自動巻き。41x31mm。腕に着ける宝石のようです。792,000円。
PANERAI ラジオミール オフィチーネ PAM01384
幅45mmと大型です。手巻き・スモールセコンド。ダイアルの質感が独特です。これで径が小さかったら欲しいなあ。814,000円。
https://www.panerai.com/jp/ja/collections/watch-collection/radiomir/pam01384-radiomir-officine.html
こんなのも
Sinn 434.ST.Perlmutt.W
エアフォース仕様が主のSinnでは珍しいドレスモデルです。シンプルな34mm。クォーツです。239,800円
https://sinn-japan.jp/product/434.st.perlmutt.w/
HAMILTON アメリカン クラシックPSR DIGITAL QUARTZ H52414130
世界初のデジタルウォッチの復刻・リニューアルモデル。クオーツです。ここまで潔いデザインは、フォーマルでさえなければドレスアップしても似合いそう。
41x35mm。116,600円。
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/h52414130-american-classic-psr-digital-quartz.html
Bell & Ross BR-03 BLACK MATTE
Bell & Rossのデザインは唯一無二ですね。フォーマルには使えないけれど、ビジネスシーンならアリじゃね?とも思います。しかし大きい!41mm。605,000円。
https://www.bellross.com/jp/ja/br-03-black-matte-rubber-strap
TIMEX MK1 Mechanical 36mm
幅36mm。大定番MK1の手巻きモデルです。限定だったはずがレギュラーになったのかな?元々軍用で、基本は使い捨てだったそうな。37,400円。
https://www.timexwatch.jp/c/collections/camper-mk1/tx-tw2u69000
AVI-8 SPITFIRE Smith Automatic Salisbury AV-4090-04
やはり12時位置の「0」が魅力的です。幅42mm。$350 USD。
CASIO G-SHOCK 5600 SERIES GW-M5610U-1JF
最近はビジネスシーンでもG-SHOCKを着けている人をよく見ます。赤いラインがにぎやかですが、初代モデルデザインは筐体がコンパクト&薄くて悪目立ちしませんね。24,200円
https://www.casio.com/jp/watches/gshock/product.GW-M5610U-1/
ジャケパンにちょうど良いのが欲しい・薄くて小さくてシンプルで
カレンダーいらん
しかし「腕時計のカレンダーっていらない!」。
そもそも時計って12時間表記じゃないですか。それが日付が入るだけで24時間の時刻合わせが必要になります。午前/午後という概念が入り込んでくるわけですね。休日に時計を着けない日があって止まってしまうと「現在は午前8時。さて、止まっているのは午前9時なのか?午後9時なのか?」という疑問が生じるわけです。午前9時ならば1時間戻して日付を1〜数日進めれば良い。午後9時ならば竜頭をグルグルと回さなければならない。エイヤっと1時間戻したら実は20時で、午後にはカレンダーが1日狂ってしまった…ということありますよね。
午前か午後かは分かるので、時計は時刻だけ指してくれれば良いのに。
アラビア数字いらん
ナンバーインデックスと呼びます。対して長方形等の目印だけのものがバーインデックス。
数字は、その書体/フォントに好き嫌いがありすぎて。立体化も大変ですしね。プリント文字盤はチープですもの。
バー一つとっても、長方形、三角形、丸形と多種多様です。
電池式はいやだなあ
クォーツ時計自体は、正確だしメンテナンスも楽だし、悪いことは何もありません。「機械式こそ至高」との信者ではありません。
しかし電池交換はイヤだなあ。たまたま使おうと思っていた日に電池切れ…なんて、とんでもなくテンションが下がります。切れないように定期的に交換するなんてのは無理そうですし。
自動巻きは素晴らしいですが、数日置いておくと止まってしまうし。自動的に巻いてくれる箱もありますが、そこまでマニアじゃないし。どうせ止まるなら手巻きがシンプルでいいですね。内部パーツも少なくて済むし。
さもなければソーラー!こちらは文字盤素材/デザインにある程度の制限がかかるようですが。
メンテナンスしながら長期に亘って使うことを考えると、やはり機械式に一日以上の長があるそうです。電池・ソーラーにかかわらずクォーツは弱いらしい。しかしG-SHOCKは買って何年たつかしら?メンテフリーで頑丈です。実はKnotのソーラーを持っているのですが、2〜3年でソーラー充電しなくなってしまいました。
回転式ベゼルは不要
主にダイバーズウォッチやパイロットウォッチに備わってるもので、数字や目盛りがデザインされて分針の経過時間を測定できます。ビジネスなら「付いていてもOKかな?」程度で、無い方が良いですね。
蓄光は必要か?
難しいですね。本当のドレスウォッチなら不要ですが、普段使いなら欲しい機能です。
外形サイズは36〜38mm
厚みは、ある程度の存在感と質実剛健さで7〜10mm。
Make it Simple, But aiming for the ideal.
ぽちろぐは購入ポリシーとして「その物(商品)は生活を変えるか?」という考え方をしています。
多機能よりも高性能・高品質・持続性。まあ、物はなんでもいつかは壊れますから、せめて「傷みが早いパーツは交換可能」「なるべく汎用品が使える」ことにも注意しています。
最近はもっぱら逆ですねえ。例えば車。高機能・高性能ですが、その分重いし、専用パーツで固められてメンテナンスはメーカー次第だし。差別化のためでしょうが、ゴテゴテと不要な物が多くて。
デザインではなく「こんな要素が欲しい」を絵にしてみました。
- 程好い立体感のあるバーインデックス。
- ノンデイト。絶対にカレンダーは不要。
- ケース径38mm。
- 3針。
- ホワイト系、表情のあるダイアル。平面ではなく、0.1〜0.2mm程度の曲面の組み合わせで、微妙な立体感を感じること。
- 革バンド20mm。付け替え可能。
- 12時位置に「0」またはそれを意味する記号。
- 太めのベゼル。
- 艶気のある曲線のラグ。
- 控えめながら明らかな個性を主張する針。
- 蓄光式。
- 手巻き式。時刻合わせがかんたんなので、手巻きで十分。巻くの自体が快感なので。
- 防水は必須。シンプルでドレッシーだけれど日常使用に耐えうるヘビーデューティがいいなあ。
ビジネス・遊び両方でいつも使いたいのでシンプルに。本気でデザインを考えたら作ってもらえるかなあ?
デジタルも、これなら毎日着けたいなあ。デジタルだって竜頭でコントロールできますよね。
この記事は2025/02/16に公開され2025/02/19に更新、7 views読まれました。