Windows 10終了、日常業務にLinuxはどうでしょう?
2025年03月03日
Windows 10のサポート期限が2025年10月14日に迫っています。サポートが終了しても使えなくなるわけではありませんが、以下のような問題が発生します。
- バグフィックスやセキュリティアップデートが無くなります。
- テクニカルサポートが受けられなくなります。
サポート有りでも危ないWindows。Microsoftのサポートが無くなったら怖くて使えない…というよりも使っている人とはお仕事したくないなあ。
Windowsのバージョンに依存する業務用アプリを完全なオフラインで使っているという場合もありますが、それはレアケース。スタバでノマド(死語?)している人が10だったら目を疑いますね。
Windows 11にアップグレード
感覚的な話ですが、10のまま運用しているマシンでWindows 11アップグレードに対応してるのは50%という感じ。正規に11を使うためのハードウェアスペックって、CPUの世代的に断絶があります。「けっこう新しいから」と思っていたマシンが11アップグレードに対応していないという事例も見ました。
分かりにくい名前ですが「PC 正常性チェック アプリ」。マシンがWindows 11に対応しているか確認するアプリです。該当マシンにダウンロードして実行します。しかし機械翻訳なんだろうけど、クソみたいな名前だなあ。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11?ocid=cmmjr61s3k2#pchealthcheck
もう一つ。
11にしたら「重い」!動くには動くけれど、重い。Windows 10で溜まったゴミが、なんだかよく分からないエラーを起こす。だからといってクリーンインストールするのは面倒。「それなら新しいマシンでいいかー」となるシーンも多くあります。
労力さえかければ費用0でWindows 11が使えます。
あ!起動ディスクがHDDの場合は、最初からあきらめた方が良いですよ。
Windows 11マシン新規購入
データ移行、再設定。面倒ですね。でも、スッキリします。新しいマシンは気持ちよい。予算がたっぷり必要ですね。
軽作業なら流行のミニPCでもいけちゃいます。
Macでもいいじゃん
Officeとネットが使えれば良い、という場合は「Macでもいいんじゃね?」となります。ぽちろぐの周りには「Macは分からない」と言っていたのに「Macいい!」に変わった人が少々います。
Windowsにしかないアプリが必要な場合は無理ですが。
最低スペックのMac miniやMacBook Airでも、アプリが快適に動きます。しかも省電力。
現行マシンをLinuxにしてしまう
本題。
「Windowsを使うのではなく、必要なアプリを使う。目的が達成できればアプリなんて何でも良い。」
今までWindows上で行っていた作業は、たいていLinuxでできます。
- ほとんどのアプリは無料です。
- Officeは無料のLibreOfficeがあります。Microsoft365との互換性もかなり高いレベルです。
- ネットは大得意です。chromeもFirefoxもあり、メーラーは定番のThunderbirdが使えます。
- Adobeは無いけれど、ビットマップ(写真等)編集・ベクター編集・RAW現像アプリもあります。
- データベースは超高性能の物が多数あります。しかしお手軽に使えるのはLibreOfficeのBaseぐらいでしょうか?カード型は今のところ見つかっていません。
- もちろん、日本語使えます。
- ルック&フィールをWindowsに近づけたもの(※後述)もあります。
- Windowsネットワークに参加できます。
- Webデザインソフト(HTMLエディタ/Dreamweaverとか)は調査中。しかしネットのサービスを使うのが主流になってきているので不要感ありますね。
- そもそもネットワークで使われることを想定して作られたOSなので、セキュリティが強固です。「アンチウィルスのために性能の90%を使ってしまう!」なんて馬鹿なことはありません。
ルック&フィールがWindows似とは?
そもそものLinuxはテキストベースで、MS-DOS(これも知らないかな?)のようにコマンドを打ち込んでソフトウェアを動かします。今も基本はそうです。
ぽちろぐが最初に使ったのはSlackwareでした。その後RedHatに移り、Centosを長く使いました。Webサーバを作ったりLinuxの勉強をしたりでした。自宅インターネットサーバも立ち上げていたのは20年近くも前です。←この時点でLinuxの中で派閥/種類ができています。
そもそもLinuxというのはOSのコア部分だけで、コマンドラインのインターフェースですら「ツール群」の中の一つなんですね。さらに「コマンドラインばかりじゃ使いにくかろう」ということでグラフィックインターフェースが載りました。これにも色々な種類があります。
- Linuxコア。
- ツール群をまとめたDebian、RedHatとかの「系」。
- グラフィカルインターフェース多数。
この「系」というのがディストリビューションと呼ばれています。
ここでややこしいのが「DebianをベースにしたUbuntuディストリビューション」「Ubuntuから派生したLinux Mintディストリビューション」というのがあり、「Linux Mintの軽量版・豪華版・中間」で見た目がガラっと違うというwwwww
この「いっぱいある」感がLinuxを使うことへの敷居をかえって高くしているんじゃないかなあ?
この手は「勝ち組」を使うのが良いので。
Linux Mint 22.1Cinnamon Edition
こいつに絞りました。「リナックス・ミント・シナモンエディション」と読みます。けっこうWindowsっぽい見た目と使い勝手です。
インストール
LinuxはWindows PCだってSurfaceだってMacにだってインストールできます。
ここでは「Windows 11アップグレードに耐えられないマシン」を使うことを想定します。
さて、お手頃なマシンは?と手元を確認します。
- Asus E200H(Windows 10 PC)。色々と試してたら壊れたままだ。
- Chromebook。インストールできないことは無いようですが、大変にハードルが高いので断念。
- NEC Lavie PC-LL370FD1B。おばあちゃんに「いらないから持って行ってね」と言われたマシン。モバイル AMD Sempron・メモリ512MB・ XGAディスプレイ最大1,024×768。Windows XPが標準で入っていて「Windows Vista Ready」と書かれています。こいつでLinuxが動けば怖い物無し!!!!!
- mouseのデスクトップマシン(詳細不明・調査中)。Windows 10が快適に動いていましたが11非対応。システムはSSD128GB、データ用に1TBのHDD内蔵。
選択の余地がほぼ無く、3のLavieを使います。
あれ?エラーメッセージが出ました。「このLinuxインストールディスクは64bit CPU用だから32bit CPUのこのマシンじゃ動かないよ」。
普通にLinux Mintをダウンロードすると64bitバージョンです。Windows 10にも32/64ってありましたね。
仕方ない、32bit版Mintをダウンロードし直してDVD作り直すかあ。と思ったら32bit版はサスペンデッド=開発し終了した古いバージョン(19)しかありません。これは「もう使うな」ということです。
でも今回はテスト/実験ですので、やっちゃいました!
結果
インストールできました。
- とても重いです。
- Wi-Fiを内蔵していないので外付けWi-Fiアダプタが必要。アダプタを使うためにはネット接続してドライバが必要。幸いイーサネットポートがあるのでネット接続するも、なぜかアダプタを認識せず。lsusbコマンドでは表示されるのに、ネットワークの種類を選択する際に無線LANが表示されず。
- 設定画面のウィンドウがXGAの画面からはみ出して設定不能。さすがに画面が小さすぎました!
インストールできたし、かなり重いけれど「ボロいWindowsマシン」と同程度だし。
現役のWindows 10マシンならば相当快適に動かせそうな希望が見えました。
じゃんぱら・ソフマップあたりでテストインストール用マシンを調達して、詳細レポートを別途書きます!
この記事は2025/03/03に公開され2025/03/04に更新、0 views読まれました。