EOS 6D Mark IIファーストインプレッション。
2017年10月15日
予告と違って、まずはEF40mm F2.8 STMを取り付けて「お散歩カメラ」してみました。
一言で「Mark II、すごい!」。
実は下取り交換時、最後の最後に中古のEOS 5D Mark IIIと悩んだのです。だって最安で13万円ですよ、5D。追い金に差がww。型遅れとは言え5D。プロシュマーモデルはやはり良いですからね。
しかし「バリアングル」「7560画素RGB+IR測光センサー」「DPAF」「2400万画素超え」に惹かれて6D Mark IIにしたのです。結果、正解(^_^
ちょっとだけ撮ってみた感想を書いてみます。
軽い。
プラスチッキーな感じが増した感がありますが(^_^;
本当は「重くてもいいから小さく」が理想なのですが、ホールディングを考慮するとちょうど良い大きさですね。そもそもレンズがでかいので、ボディの過度な小型化はまずいです。
狭いと言われるAFエリアは意外と十分。
「EOS 80DのAFシステムをそのままフルサイズで使用」「いくらなんでも狭い!」と言われているAFエリアですが、初代6Dに比べて狭くなったわけでもなく、十分な広さです。まあ、かく言う私も「いくらなんでも狭いなあ〜」と思っていた独りなのですが(^_^;
測光センサーが7560画素なので「肌色認識」が限界で「顔認識」はしてくれません。結局の所、いくらAFエリアが広くなってもピント対象は自分で選ばなければならないので、この程度が良いバランスなのでしょう。
-3EV対応の測距能力は、本当に暗い所でもよく合焦してくれます。すごいなあ。
ところで、この程度の犬の顔はしっかり認識しましたよ。マロ眉の茶色を肌色認識したのかな?
インテリジェントビューファインダーIIはマニュアルフォーカスも快適。
完全にAFエリアを外れているとか。
どこにピントを合わせたいのか分かりにくいとか。
ポートレートでも、モデルを極端に端に寄せたり、全面顔で埋まっていて瞳にピントを合わせたいとか。
マニュアルフォーカスの出番は多いわけです。中央一点でAFしてカメラを振るという手もありますが。
ピントのフォーカス誤差という問題もありますが、それよりも、AFのためにフレーミングを変えるのが本末転倒な気になってきました。それが私がマニュアルフォーカスにこだわる理由です。
インテリジェントファインダーIIになってファインダー内に余分な表示がなくなって、実にフレーミング+フォーカスしやすくなりました。初代6Dの「消せないAFポイント表示」がいかに邪魔だったか痛感しています。
EOS 6D→EOS 6D Mark IIの使用感の一番の進化は、コレだと思います。
カメラ屋さん店頭のαシリーズ、必ずと言っていいほど水準器表示してますよね。私は試す時にアレを必ず消すんですが、なんであんな画面デザインにしたのか理解に苦しみますね(^_^;
風景等、じっくり撮る人向けなんだろうなあ?
私はふだん眼鏡なのですが、アイカップを外すと見やすいです。視度調整ダイヤルが動いてしまうと言うデメリットがありますが、そこはパーマセルテープで対処しました。
圧倒的に便利なバリアングル液晶。
当初それほど魅力を感じていなかったバリアングル液晶、便利!!!
これまで寝そべって、はいつくばって撮っていたこういう写真が楽な態勢で撮れます!タッチAF・タッチシャッターと合わせて無敵です。
はなはカメラを向けるとソッポを無垢のですが、バリアングルモニタなら気にしないかも?
驚愕のDPAF、本当にファインダーAFより速いかも?
こればかりは使ってみないとなんとも。店頭でEOS 6D Mark IIに触る機械があったらぜひ試してください。遅い部類に入るEF40mm F2.8 STMのAFでも、まったく迷い無く「スッ」と合焦します。
タッチAF・タッチシャッターと合わせて、シーンによっては大活躍しそうです。
私の場合は、三脚を使ったポートレート撮影の機会があればぜひ試してみたいと思っています。
こういう、向こうから走ってくるヤツとか。
安定した露出。
EOS 8000Dに搭載されていたのと同等の7560画素RGB+IR測光センサーを搭載してパターン分析を精密に行うため、露出とホワイトバランスがとても安定しています。EOS 7D Mark II、EOS 5D Mark IIの10万画素超・EOS-1D X Mark IIの36万画素とは比べるべくもありませんが、それでも63分割測光とかとは別次元です。
ピントが合っていて手振れせず、露出が正確でホワイトバランスが適正。これって写真の基本ですものね。
RAWで撮影してLightroomでストレート現像、色も転ばず、バックのランプに引きずられて露出アンダーになることもなく。楽ちんです。
快適な秒間6.5コマ連写。
初めてのモータードライブはキヤノンF-1(巻上角135度モデル)、秒間3.5コマでした。36枚撮りフイルムが10秒で!!!うーん、隔世の感がありますね(^_^;
必然性のある撮影が無く、試写はありません。
2017年10月21日(土)いいじゃんかわさき、10月22日(日)2017東京ヒマつぶし音楽祭(上野恩賜公園野外ステージ/上野水上野外音楽堂)と2日連続でサザンオールスターズのトリビュートバンド「いとしのエリーズ」ライブがありますので、試してみようと思います。
高感度画質の安心。
ISO6400。EOS 5D、5D Mark II、7D Mark IIでも、できれば使いたくなかった感度ですが、何の問題もありません。
ISO12800。楽勝です。6400と比べて遜色ありません。
ISO25600。だいぶザラついてきましたが、ディテールは崩れません。
常用感度ISO40000!ホワイトバランスは全感度で統一してありますが、全体に赤味を帯びて見えます。コントラストがきつく、ザラついています。常用したくはないけど、緊急時には安心できますね。
薄暗いお店でテーブルフォトを撮る時、料理をしっかり見せるのに絞り込んでも安心ですね。
セッション会でカメラを置いておいたら撮られちゃいました(^_^; ISO40000です。
酔っ払いなのはご勘弁。
変わらない良さ。ごく細かい使い勝手の向上。
「変わり映えしない」
道具には褒め言葉だと思いますよ。このクラスのカメラは実用品ですから、そうそう操作性が変わったりしてもらっちゃ困ります。
それでも「小変更」で便利になったことがいくつか。
背面ダイヤルロックスイッチ
横スライド式だったロックスイッチがレバー式に鳴り、少し固くなりました。私にとっては、これだけでも買い換え理由に!!(価格を考えなければね)
以前は勝手にアンロックになって露出補正がかかることがありパーマセルテープで固定していました。いざ露出補正が必要な時には、いちいちテープを剥がすという面倒が(T_T Mark IIではそんなことは起きないでしょう。
グリップが細く・深く
私は手が小さめなので、たいへん握りやすくなりました。ボディ全体の小ささといい、5Dよりも積極的に6Dシリーズを選んだ理由の一つです。
スナップには理想的
前評判でも、発売された後でも
- ファインダー視野率が100%ではない。
- センサーのダイナミックレンジが、低感度では初代6Dよりも狭い。
- AFエリアが狭い。
- 4K動画未登載。
- 変わり映えしないわりに高い。
と散々な粗探しをされましたが、価格コムの評判を読むと実際の購入者の評価は高いようです。
そもそもそういう文句を言う人は上級機を買えばいいじゃんw
EOS 6D Mark IIの良い所は
- フルサイズなのに軽い。
- フルサイズ用のレンズをそのままの画角で使える。
- 大きいレンズも安心して使えて、かつ小さい。
- バリアングルモニタで便利。
- DPAF+タッチAFが超高速。
- 高感度画質が気軽に使えるレベル。
- 7560画素RGB+IR測光センサーが良い仕事をする。
- 安い。まあ10万円台にはなって欲しいけれど。
というところですね。
しばらくはぽちろぐのメインマシンに居座りそうです(フルサイズミラーレスが出たら分からないけど(^_^;)。
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この記事は2017/10/15に公開され、146 views読まれました。