「玉(命)が切れたから交換しよう」アートアクアリウム美術館GINZAは想像以上の地獄で、三越は即時中止すべき。
2022年08月08日
以前はCOREDO日本橋で開催されていたアートアクアリウムですが銀座三越に移転、かみさんが行きたがるので行きました。行くまではぽちろぐも何の批判意識も持っていなかったのですが・・・。
これを「アート」と言うならばアートは地獄だ。
少なくとも生命に対する敬意のカケラも感じない、人間の傲慢・仕掛けた一発屋の自己満足・開催している三越の無関心しか見られませんでした。
「杜撰な管理」云々ではなく、そもそもこの環境で生き物はまっとうに生きることができません。「白点病が」「弱った個体が」というレベルではなく、人間をわずか半畳ほどの真っ白でツルツルな部屋に押し込めて「十分な酸素と最低限の食事をやっているから良いだろう。病気になったら治療もしてやる。一日中原色の照明が明滅するが気にするな。」って。「きれい」「可愛い」という声が聞こえる度に吐きそうになりました。
- 暗すぎる空間はこけおどし。目が慣れるまで歩くのも危険なほど。
- 極端な照明はストレス。人間にも、もちろん魚にも。
- 水槽は「金魚を飼う」ことは一切考慮されていない。きれいな水を循環し十分な酸素を提供すれば良いわけではない。
- 金魚は過密。
そもそも糞を見ません。あったとしてもごくか細い物が浮いているだけ。
金魚の寝る姿を知っていますか?水槽の底に沈んで寝ます。プカプカしているわけでも、ましてや寝ながら泳いでいるわけでもありません(全部そうだとは言えないけれど)。アートアクアリウムの水槽の底はツルツルで、金魚の身体を支えるものは何一つありません。
もちろん水草は造花です。
こちらの金魚鉢では一定時間毎に強い気泡が上がり綺麗です・・じゃなくて、新手の拷問ですか?
「生命に対する敬意」が全く感じられない展示会がアートアクアリウムです。よくまあ三越も恥ずかしげも無く開催しているものです。しかも常設展とな?これからの一年間で死ぬ金魚の数でも数えてみれば良いです。
COREDOの時から「杜撰な管理」ということが指摘されていたようですが、そういう問題ではなく。管理体制がどうであろうと、やるべきではない展示であると思います。
そもそも論からすれば、金魚は上から見て愛でるものだし、朱の濃さを競うものだし、そして生き物として扱うものです。カラーヒヨコも金魚掬いも叩かれて姿を消したのに、これをアートと呼ぶ神経の太さには驚愕です。
アイディア出しの段階で俎上に上がる&かもしれませんが、それを実行するのは倫理観の欠落としか言いようがなく、デジタルネイチャーとかほざいている何者かと同様の唾棄すべきプロジェクトです。
最後のコーナーは假屋崎省吾さんのフラワーギャラリーでした。よく見るまで気づかなかったのですが、全て造花です。
これは単にコストの問題なのか?それとも仕事をこなしながらの嫌味・警告・抵抗なのか?気になるところです。
この記事は2022/08/08に公開され2024/01/22に更新、603 views読まれました。