LibreOfficeがApple Siliconに対応して高速化。Mac用オフィススイーツは何が良い?
2023年12月13日
2023年末、様々なアプリを入れたり外したりして不調になってきたM1 Macbook Airを初期化し、MacOS 14.2(Sonoma)としました。TimeMachineは使わず、完全にクリーンインストールなので手間はかかりましたが、なかなか快調になりました。
その際に気になったこと。
- Mailのバックアップ→移行がとても面倒。
- 外部ストレージにミュージック(iTunes)の音楽データを置いているため、移行が面倒。ほとんど再設定しなければならなかった。
- コロナ禍で活躍したOBS Studio(画面録画・配信)は、再度必要になるまで止めておこうかな。
- MacOS付属のIM(日本語変換)が大分利口になったようだが、ATOKを使い続けるか否か?
- 昔買ったMac用Microsoftオフィス2013が、まだ起動はするものの動作が極端に遅く、再度インストールするか迷った。良い代替策はないだろうか?
さて、オフィスです。
MicrosoftオフィスOffice Home & Business 2021
オフィスソフトで思い浮かぶのはMicrosoft Officeですね。ワードプロセッサ(死語)のWord、表計算のExcel、プレゼンテーションツールのPower Pointがセットになった事務系ソフトの代表格です。こちらはMac用の買い切り型オフィスです。WindowsとMacで2台まで同時に使用できます・・・あれ???
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/cart?country=JP&culture=ja-jp&rtc=1
リストには掲載されていますが、販売終了していました。
Amazonではまだ買えるようです。
販売/サポート終了間近の製品を使う意味はありませんので、早々に検討から外しました。
Microsoft 365
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365
実質的なMicrosoftオフィスの後継です。Microsoft 365という名で、販売形態を変えています。特に記載はありませんが、WindowsとMacで使えます。
サブスクリプションで、様々なアプリケーションをアップデートを気にすることなく使えますが、毎年利用料金がかかります。しかし不要なアプリがてんこ盛りです。
Web 上で Word、Excel、PowerPoint などを無料で使用
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web#
サインインすれば、その場で様々なアプリを使用できます。
唯一最大の問題点は、ドキュメントをネットワーク上(OneDrive)にしか保存できないことです。
しかし同ページからOneDriveにアクセスできますので、簡単にダウンロードできます。
オフィスの使用頻度が低く、ネット接続環境が整い、あまり巨大な文書を作成しない場合はおすすめのプランですね。
- バックアップが簡単なのは◎ポイントです。
- 共同執筆・共同作業が手軽にできます。
- ネット上にドキュメントを保存するため、機密性の高い文書作成には向きません。どんなに「優れたセキュリティ」を標榜していても、ネットに置いてあるデータのセキュリティを信用してはいけません。
Apple純正Pages/Numbers
そもそもMacにはApple純正のオフィスソフトPages(ワープロ)とNumbers(表計算)が付属しています。
それぞれWordの.docx、Excelの.xlsxファイルを開くことができます。
ただし「保存」「別名で保存」でMicrosoftオフィスの形式で保存することができません。Pagesなら.pages、Numbersなら.numbersという独自の形式になってしまいます。
しかし.docxや.xlsxで保存できないわけではなく「書き出し」で対応しています。
動作も軽く画面もシンプルで良いのですが、ちょっと面倒ですね。
LibreOffice
フリーのオフィスの代表格Libre OfficeがApple Siliconにネイティブ対応しました。
調べてみるとこれまで使っていたのは7.1.0でした。今でもアーカイブからダウンロードできます。X86_64とありますので、Intelコードですね。
https://downloadarchive.documentfoundation.org/libreoffice/old/7.1.0.1/mac/
仕事に使うので機能が充実した最新版よりも「安定性」をアピールしている7.5.9を選択しました。
https://ja.libreoffice.org/download/download/?type=mac-aarch64&version=7.5.9&lang=ja
Microsoftオフィスと大きく異なるのは、Word 、Excelといったアプリのセットではなく統合型ということ。
インターフェースは英語ですが、日本語も全く問題なく使用できます。起動画面の「Drop a document…」に先ほどMicrosoft 365Web版で作成しダウンロードしたファイルをドロップすると問題なく開きます。
スプレッドシートはこんな見た目です。
使用感はMicrosoftオフィスと多少違いますが、ほとんど問題は無くなっています。
- Word、Excelのデータをほとんど問題なく開ける。
- 代を経るごとにMicrosoftオフィス→Libre Officeでのレイアウト他の再現性も高まっている。
- Excelの関数はほとんど使える(あまり難しい機能は使っていないためかも)。
- Excelでよく問題になる「CSV形式で保存する際の電話番号頭の0の勝手な削除」が無い。データベースとの連携でCSVファイルを扱う場合は「Libre Office必携」とまで言われる。
前バージョン(7.1.0)では動作が重かったのですが、今回導入した7.5.9では爆速といえるほどになっています。
Wordはマニュアル作成、Excelはデータベースのデータ移行や一括登録にしか使わなかったので、速くなって「勝手なデータ整形をやらない」Libre Officeはベストチョイスだと思われます。
- 出力がプリントやPDF等、個人で作業が完結する。
- レイアウト再現性が重要なドキュメントを、データのまま他人と交換しない。
- 他人からもらったWord、Excel、Power Pointを開いてテキストや画像を取り出して使いたい。
上記のような要望であれば実におすすめです。なにせ無料ですし。
この記事は2023/12/13に公開され2024/01/23に更新、108 views読まれました。