Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical 作例追加。
2024年01月27日
Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical、キヤノンEOS R6 Mark IIに取り付けて常に持ち歩くようになりました。「写真と真剣に向き合っている」感が強く、素晴らしく楽しいです。
たぶん一番気になる「ボケ」の問題、それとマニュアルフォーカス、最後にその他の操作感について作例とともに紹介します。
Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Asphericalのボケ。
まずは大ボケから。
紅梅がほころび始めました。厳密に見ればピントは雄しべの先端にしか合っていません。
F2.8でもまだボケボケです。
かなり寄っているので当然ボケ量が多くなります。ここまで寄ると少し絞らないと状況説明ができませんね。
トロけるようなキレイなボケです。
白梅。1.5mほど離れています。
合焦している花弁とそうでないものが混在しています。厳密に見れば一枚の花弁にしかピントは合っていません。
F2〜2.8くらいまで絞った方が梅の木が浮かび上がるように思います。
こちらも寄りで。
視覚的には「横に並んだ花」なのですが、見事に前後でボケています。
思い切り寄って、ほぼ最短撮影距離の開放です。あえて平面の葉に正対するように撮りました。背景は溶けていますね。
拡大表示無しでピント合わせにチャレンジ。なんとか成功した一枚です。距離は2mほど。ミミの前後がボケて、横一に線が引いてあるようです。
ベッドの端に鼻面をのせたミミがお姫様になります。
少し距離(2mくらい)があると、開放でのボケがちょうど良い感じになります。
雰囲気ありますね。
瞳にしかピントが合いません。
マニュアルフォーカス。
静物を撮る時は、基本的に拡大表示してフォーカスします。動かないからかんたんです。
ぽちろぐはM-Fnに「拡大表示」をアサインしました。
エビ・タラコ入りのもんじゃ。ガッツリと濃いめの出汁をとって作ったのでパチリ。ピントリングを動かすと具材が順番に立ち上がってくるのが楽しくてしかたありません。
人物でも「撮るよ〜パチリ」な時は拡大表示の出番です。
ちょっと前後関係があるだけでボケ過ぎるので、パーティスナップの時は開放使用は控えめに(^_^;
気になる操作感。
操作感その他で問題になることが2つかあります。
- 重い・大きい。
- 絞りリングの触感。
ぽちろぐは小さめ/極小のボストンバッグを愛用しているのですが、EOS R6 Mark II+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Asphericalは、入るには入るけれどいっぱいいっぱいになります。TTArtisan 50mm F2やRF50mm F1.8 STMと比べるとなかなか厳しいです。
そして、重い。ガラスの塊だからなあ。AF機構も手振れ補正も何も無いのに、400gはなかなかズシンと来ます。
そして絞りリングの問題。
絞りリングとピントリングのテクスチャが同一なのです!
しかも先端にはたぶんレンズ付け外し用の滑り止めがあるため、手先が絞りの位置を探して迷います。サッと絞り値を変えたい時に、手が「あれあれ?どこ?」となりがちです。
ここは明らかに異なるテクスチャにして欲しかったなあ。何かハックを探してみるしかないでしょう。
それでも、快適なマニュアルフォーカスで、大ボケが自由自在、近接撮影もこなせるVoigtlander NOKTON 40mm F1.2 Asphericalは抜群に楽しいですよ。ちょっと絞ればシャープにも使えるし。写真を楽しみたいなら、ぜひ持っていて損は無いでしょう。
この記事は2024/01/27に公開され、207 views読まれました。