9200117035641291ぽちろぐEOS R6II・GR III・α7IIIの実体験お散歩カメラブログ。初心者でもよく分かるテッサータイプ対決(序章):ヤシカContax Tessar 2.8/45 T*/LZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8。
初心者でもよく分かるテッサータイプ対決(序章):ヤシカContax Tessar 2.8/45 T*/LZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8。

初心者でもよく分かるテッサータイプ対決(序章):ヤシカContax Tessar 2.8/45 T*/LZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8。

またまた借り物で恐縮です

ヤシカコンタックスの銘レンズと言えば1.4/50・1.4/85が特に有名ですが、実は2.8/45は絶大な人気があります。

使いやすい焦点距離、パンケーキスタイル。感度の低いフイルム時代には「明るい」とは言えないF2.8ですが、実用的な口径です。ツァイスレンズとしては当時は安く、爆発的に売れたのも頷けます。

早速α7に取り付けると、マウントアダプターを経由してやっと「ふつうのサイズ」のレンズに見えます。

_MG_0570

最短撮影距離0.6mというのが最大のウィークポイントです。

_MG_0572

誇らしげなT*マーク。

_MG_0573

ヤシコン・ツァイスはフォーカス・絞り・ズームリングとも回転方向がキヤノンと同じで、私も相当に憧れたものです。

テッサー(河豚じゃないよ)

さて、「Tessar」とは、ツァイスが命名したレンズ構成の形式の名前です。

凸+凹+(凹/凸貼り合わせ)の3群4枚構成のレンズで「少ないレンズ枚数で効率的に各種収差を補正できる」のだそうです。加工精度の面からしても、レンズ枚数は少ないにこしたことはないですよね?

さらにレンズ枚数が少ない=反射面が少ない=フレアが出にくくシャープな結像が期待できる、と、コーティング技術がまだ発達していない時代には画期的な発明だったようです。有名なライカの「エルマー」もテッサータイプのレンズです。

弱点としては標準域以外のレンズは設計しにくい、あまり明るくできない(F2.8ぐらいまで)ということがあるそうです。

ところで先日来私が惚れまくっているインダスター(ZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8)も、鏡胴は大きいですがテッサータイプです。

_MG_0119-2

F2.8と明るさは同じですが、50と言いながら実質55mm。ロシア製で最短撮影距離は28cm程度、マウントはM42と本家ツァイスのテッサーとは仕様が異なりますが、この偽物(?)と本家はどう違うのだろう?と気になりました。

同じ傾向なら、他にもたくさんあるテッサータイプのレンズも「手を出しても失敗しないだろう!」ということになります(2本だけじゃ断言できませんが)。

今は手元にありませんが、Industar-50 3.5/50もテッサー。本家2.8/45と同じパンケーキタイプです。こちらはヤシコン・ツァイスよりもさらに小さくなっています。

_MG_0381

まずはレンズ構成図。

Zeiss Tessar 2.8/45 T*。

industar-61

INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8。

tessar45

似ていますが、微妙に違いますね。焦点距離も硝材も違うのですから、まったく同じというわけにはいきませんね。

まずはTessar 2.8/45で実写。

_DSC1676

ほぼ最短撮影距離の0.6mです。インダスターとは圧倒的に差があります。

_DSC1677

晴天時の日陰です。F2.8ですから、背景もそれほど大きくボケません。色乗りの良さはさすがです。花びらにフワッとした質感があります。

_DSC1678

周辺光量落ちはかなり大きいようです。

_DSC1680

こんなカットの描写は、インダスターとよく似ているように思います。

対決

まずはツァイスのテッサー。45mm画角ではここまで入ります。F2.8開放で瞳にピントを合わせています。

_DSC1706

こちらはインダスター。55mm程度の画角です。

_DSC1693

色の出方、コントラスト、解像感、ボケ方。ごめんなさい、私には画角以外の違いが全然分かりません!

アップにしてみました。こちらはテッサー2.8/45。

_DSC1740

こちらはインダスター2.8/50。

_DSC1729

少しだけテッサーが明るく写っているのは、画面内で黒が占める面積が大きく露出オーバーになっているせいです。

肌の質感にも差異が見られません。

これほど似ていると、操作性や汎用性で使い分けて良いと思います。

  • 最短撮影距離はインダスターの圧勝。
  • コンパクトさテッサーの圧勝。インダスターは鏡胴に対してとても奥にレンズがあります。
  • 操作性はインダスターの勝ち。テッサーは小さすぎて、絞りリングとフォーカスリングの区別がつきにくいのです。
  • 画角は45mmのテッサーの方が使いやすい。55mmは微妙に狭いです。

今後の課題

  • 逆光耐性を比較したい。
  • 用途が似ているEF-S24mm F2.8 STMをテスト対象に加えたい。
  • もっとジャンキーなテッサータイプレンズを探して、テスト対象に加えたい。
  • Tessar 2.8/45 T*をヘリコイド付きマウントアダプターに装着して、最短撮影距離を短縮して使ってみたい。
  • 現在の標準レンズで代表的なガウスタイプ(対称型)との差異を調べたい。

モデルの時間がとれたら追加テストしてみたいと思います。

この記事は2015/11/29に公開され、189 views読まれました。

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