TTArtisan 50mm F2、小型軽量MFレンズは新品で買えるオールドレンズ。
2023年09月29日
TTArtisan 50mm F2購入経緯。
最新のオートフォーカスレンズ、描写は素晴らしいしピントは正確だし。ポートレイトではモデルの瞳をバッチリ捕まえてくれるし。常用のRF50mm F1.8 STMといった激安撒き餌レンズ(ちょっと高くなりましたね)ですら、描写になんの不満もないどころか、寄れるしシャープだしコントラストは高いし良いことばかりです。
しかしねえ、便利過ぎて「オレが撮った写真!」よりも「カメラが良くてうまく撮れたぜ!」になっちゃうことがママあります。ライブ撮影や仕事の撮影ならそれでOKなんですが。人間の力では歩留まりが悪すぎるのを救ってくれますからね。
けれど遊び/趣味のスナップではもう少しジックリといきたいのです。それにはマニュアルフォーカスだ!レンズはコンパクトでなければ!
ということで、TTArtisan 50mm F2購入に至る経緯です。
携帯性を考慮して、小さいMFレンズは?
オールドレンズだからという以上に、マニュアルフォーカスでじっくり撮るから写りも変わってくるんだろうなあ?と、小さいレンズを探してみました。
そこで目に留まったのが銘匠光学TTArtisan 50mm F2です。
取り扱いは焦点工房です。
マップカメラの中古なら8500円〜!
50mm F2というのも良い具合、Milvus 50/2M T*と同じです。ただしTTArtisan 50mm F2はMilvus 50/2M T*と違って
- 最短撮影距離0.5m、あまり寄れません。
- 電磁絞りではなく、開放測光はできません。
良いところは
- 小さい。
- 安い!
小ささは正義ですね。
写りの面で選べばZeiss Milvus 50/2M T*一択(ぽちろぐ調べ)なのですが、大きいし重いし高いし。Milvus 50/2M T*がTTArtisan 50mm F2より二回り大きい程度だったら何も迷わずに購入なのですが・・。
TTArtisan 50mm F2試写。
試写してみたところ使い勝手も悪くなく、嫌な二線ボケも無かったのでお迎えしました。
拡大表示してピントを合わせます。
派手な周辺減光があります。
開放F2で「HAL」に合わせています。
西口から東口のALTAが見えるのには違和感があります。今の時期だけですね。
絞り優先AEは良い具合に働いています。
走り去る電動キックボードに合焦するようなことは無理。TTArtisan 50mm F2に限らず、EVFで突発的なピント合わせはなかなか厳しいですね。
今時、席でタバコが吸える貴重なお店。
たぶん外国人観光客の方が多くなってしまった「思い出横丁」。ぽちろぐ世代だと、先輩に連れられて行った「しょんべん横丁」の方が馴染みある名前です。
本当に露出は良い雰囲気です。
上の写真と同位置。手前の草にめいっぱい寄ってみました。小さな虫が見えますか?
犬も静止していれば合焦可能。
花は近づいて撮るので、少しの風でピントがずれててしまいがちです。
夜景以上に周辺光量落ちが凄い!しかしイヤではないです。マゼンタ?パープルかぶりもありますね。
こういう色味は得意かも。
金属の質感。柔らかいですね。TTArtisan 50mm F2、解像度は十分という感じですが、なんか柔らかいです。
RF50mm F1.8 STMでは撮ろうと思わなかった被写体。
全てRAWで撮影し、Lightroomでストレート現像しました。
一言で言うならば「面白い」です。
今のAFレンズはフォーカスリングとフォーカスの動きが完璧には連動しない(バイワイヤ)のため、マニュアルフォーカスしても気持ちよくないんですね。TTArtisan 50mm F2は価格の割に滑らかなフォーカスが可能です。「粘りのある滑らかな」とまではいきませんが、十分以上にピント合わせの快感が得られます。
オールドレンズ選びで悩んでいる人は、検討候補に挙げてみてはいかがでしょう?
追記
「EOS Rでオールドレンズを使うと画面上半分が暗くなる」
「それはサイレントモードによる電子先膜シャッターが原因」
という記事を読みましたので、TTArtisan 50mm F2はオールドレンズということではありませんがメカシャッターを試してみました。
あまり関係ないようですね(^_^;
該当記事のカメラはEOS R(無印)だったので、EOS R6 Mark IIとは事情が違うのかもしれませんね。
この「ちょっと眠い感じ」好きだなあ。F5.6で撮っています。
追記:F8で。
上半分の減光は、気持ち治まった感じ?いや、気のせいですね。周辺減光は絞ってもほとんど解消しないようです。
近距離撮影だと、あまり周辺減光は気にならないようです。
がんばって犬にピントを合わせてみました。「写真!」っていう感じが良いです。
この記事は2023/09/29に公開され2024/01/26に更新、714 views読まれました。