EOS Kiss X7で本格ライブ撮影にチャレンジしてうまくいきました!
2015年02月15日
先のエントリーで紹介した「第5回邦楽トリビュートバンドフェスティバル2015@クラブチッタ」のオフィシャルカメラマンとして、キヤノンEOS Kiss X7とEF-S10-18mm F4.5-5.6 STM・タムロン16-300mm F3.5-6.3 VCで撮影しました。
オフィシャルカメラマン、そんな機材でいいのか?というと、そこは6時間の長丁場!機材の重さは確実に体力を削りますのでご勘弁を。昨年・一昨年は撮影後2日間、歩けませんでした。その時はEOS 5D MkIIとEF24-105mm F4.0L USM・EF20mm F2.8 USMがメイン機材でした。
2014年、EOS 5D MkIIで撮ったもの。
2015年、EOS Kiss X7で撮ったもの。
どちらもRAWで撮影、現像時に調整しています。
主にWEBで使う長辺1200pxでは明らかな差は認められません。「Kissじゃダメだな」ということは無いように思います。
撮影中はX7のSDカードへの書き込みが明らかに遅いのですが、連写しなければ問題ありません。連写しているとメディアもバッテリーも大量消費、写真の選択・現像にもとんでもない時間がかかりますので、良いことは無いのです(言い訳です)。
使用機材は
- 最前列で撮ると、10-18mmの便利さが際立ちます。ライブ撮影は「迫力」が命ですから、超広角は魅力的です。
- 16-300mmは、メンバーをアップで押さえておきたい時に使うだけでした。
- 10-100mmぐらいで開放F4.0固定、ズーミングで全長不変なんてレンズがあれば理想ですね。
- 結局、三脚は使用しませんでした。
- 絞りはF5.6、F8.0いずれかに固定しました。明るい演出ではF8.0、暗めの時はF5.6です。10-18mmはF8.0で被写界深度を深くした方が魅力的に撮れました。
5D MkIIと比べると
- AF性能は大きな差を感じません。
- 機材重量は半分程度に思います。腕と、特に首の疲れが極端に違います。昨年はカメラをぶら下げている首がガチガチになりました。
- 最前列で撮影していると、6時間連続でスクワットをやっているようなものです。脚への負担は、どちらの機材を使っても変わりありませんでした。
差が出たのは、非常に悪い条件の時でした。具体的には集合写真です。
5D MkIIで撮影、現像時にハイライトを押さえ、シャドウを持ち上げました。
EOS Kiss X7で撮影、明度を上げシャドウも上げました。
どちらも「HDR」みたいな色になっていますが、「ハイライトを押さえる」設定に対してX7のRAWは耐性がたいへん低かったです。まるでソラリゼーションのようになってしまいます。おかげで客席の後ろの方は暗くなってしまいました。
出演者には強い光が当たり、客席も場内灯をつけたのですが、それでも暗い。明暗差に対する粘りは、やはりフルサイズセンサーの独壇場ですね。
それでもEOS Kiss X7でライブ撮影がこなせること、よく分かりました。70D、7D MkIIも試してみたいですね。
この記事は2015/02/15に公開され、178 views読まれました。