キットズームEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMの描写をチェック。
2017年02月21日
EOS M5の15-45キットで購入したEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMの、主にボケ具合を確認してみました。
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMはフルサイズ換算24-72mmの、たいへん使い勝手の良い3倍ズームです。望遠側開放F値が6.3と暗いのですが、そもそも「画質に大きな期待をして」使うレンズでもないので、ISO感度をバンバン上げて便利に使いましょう。
それにしても「どの程度ボケるのか?」「ボケ具合はきれいか?」「シャープか?」「色ノリは?」等、基本的な描写能力を知らないと損をします。
私は「高コントラストで解像力がバリバリに高い最新レンズが好みだ」ということが分かっています。それでいてボケがなめらかとなれば最高です。EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは近づけるでしょうか?
15mmの広角端と45mmの望遠端を、それぞれの開放で撮ってみました。RAWで撮影、Lightroomでレンズプロファイルを適用しています。色調については、あえてデフォルトとしました。
15mm。意外と穏やかなボケです。これだけ寄ると背景はけっこうボケますね。
45mm。色ノリは良くないなあ。
15mm。けっこう解像感あります。
45mm。ピント位置が思ったのより後ろにいってしまいました。これはレンズのせいではなくEOS M5のAFのせいだと思います。背景のボケはちょっとザワついています。
15mm。コントラストは低めですが、黒つぶれしませんね。
45mm。ピント面の甘さが目立ちます。
15mm。穏やかな描写です。
45mm。これだけ寄ると背景は大きくボケてきますね。
15mm。水中にいるような、ちょっとにぶい感じ。
45mm。塗装の立体感(ブツブツ)が良く出ています。
15mm。
45mm。F6.3と暗くても、思い切り寄れば多少のボケが期待できますね。
15mm。もう少し工夫すれば超広角的な表現になりそうです。
45mm。硬質な表現は得意なのかな?
15mm。いいなあ、広角端!
45mm。このカットでは状況説明ができていないので、面白くないですね。レンズのせいじゃないです(^_^;
15mm。けっこうボケてますね。
45mm。やはりスチール系の描写は良い感じ。
15mm。色ノリ悪いなあ。
45mm。ここまで明暗差があると黒つぶれしますね。
15mm(フルサイズ換算24mm)は予想外に良い描写をしてくれました。F3.5とあまり明るくありませんが、ボケも考慮して撮影できます。Lightroomで補正していますが、歪みもひどくありません。
45mm(フルサイズ換算72mm)は、うーん〜〜〜〜。
解像感はあまり高くなく、ピントがシビアになる割にはボケ量は15mm時と大して変わらず。ボケも15mm時よりもザワつく感じがします。
キットで購入するとたいへん安く入手できるし、フルサイズ換算24mmはとても使いやすい画角ですので「ちょっと暗いけど安くて軽い24mmレンズ」「APS-Cだから多少のボケも楽しめるよ」と考えれば買いですね。
「ズームレンズだからズームしなくちゃいけない」ということはありませんから、広角端でバリバリ使ってしまいましょう。
逆光はフレアが出ますが、全体のコントラストが大幅に低下することはありません。
15mmでRAW撮影してLightroomで色調整したもの。
同じく、45mmで撮影したもの。
多少黒を引き締めて彩度を上げてやると、かなり見れる画になりますね。
もうちょっと積極的に持ち出してみようと思います。なんといっても使いやすい画角ですから。
この記事は2017/02/21に公開され、110 views読まれました。