キヤノンEOS M5触ってきました。理想的なボディとアンバランスなレンズ、どうしましょう?
2016年10月08日
キヤノンデジタルハウス銀座でEOS M5実機を触ってきました。
以前は新宿サービスステーションにもショウルームがあったのですが、無くなっちゃって不便になりました。残念。
第一印象は「小さっっっっっ!」です。iPhone 5Sを並べてみました。
この小ささは主に薄さに起因するようです。EOS Kiss X7と比べみました。
幅と高さはほぼ同等です。違いは圧倒的な薄さ。昔のフイルムカメラはこんな感じだったなあと思います。
スペック等については詳しいサイトがいくらでもありますので、ぽちろぐでは触感・ニッチな機能についてのレポートに絞ります。
レスポンスは良好、電源スイッチがレバーになったのは大きい
操作レスポンスは実に良好です。起動時間も体感で大きく改善されました。
電源スイッチがレバーになったおかげで、電源オンを確認しなくて良くなったのも大きいです。押しボタン式は「ちゃんと押せたか」を目視しないとダメでしたものね。
AFは高速快適です。迷うシーンはありませんでした。
メイン電子ダイヤルを操作してAvモードで絞り値を変更しても、リアルタイムにEVF内に反映されました。Powershot G5 Xやα7だと、微妙に遅れるんですよね。こういうところは気持ち良いです。
EVFは高速高精細だが大きさはPowershot並。
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/m5/spec.html
キヤノンのサイトには表示倍率が掲載されていないため、あくまで「見た目」です。
Powershot G5 Xや外付けEVF DC-1と同じ感じ。EOS Kiss X6以前よりは大きく、X7と覗き比べると同等の印象です。
もちろんフルサイズ機と比べると勝負にならない小ささですが、全体を見渡しやすく、シビアなフレーミングを要求しなければ十分なサイズと思います。ライブ撮影で使うことを考えると、合格点です。
連写は快適!
連写時の「連続撮影枚数」を試してみました。結果、RAWで27枚!仕様表では17枚とありますが、大きく超えています。よほど速いSDカードが入っていたのでしょうか?
5〜10枚連写しては一旦休み、また数枚連写を繰り返しても、まったくストレスを感じません。EOS 7D Mark IIと比べても遜色ないように思います。
書き込み待ち時間が長いと、修羅場では最大のストレスになります。これはベタボメしたい部分ですね。
タッチ&ドラッグAFは相対位置が使いやすい
M5の目玉の一つ、タッチ&ドラッグAF。EVFを覗きながら背面モニタを触るとAFポイントを移動できる機能です。
こういうのは「確かに便利だけど、実装がうまくいっているか?」が問題だったりします。
キヤノンはこの手のエルゴノミクスデザインが上手いですね。実に自然にAFポイントの移動ができます。一眼レフの大きなボディでは実現不能と思われますが、このコンパクトなボディでは親指が楽に背面モニタに届きます。
デフォルトでは「絶対位置」になっていますが、これは「相対位置」にすべきです。
いやいや、相対位置だけでいいんじゃないか?
絶対位置は、背面モニタを触る位置とEVF内のAFポイント位置が完全に一致します。いわば「ペンタブレット」のような方式です。
相対位置は、いわばマウスやタッチパッドです。
絶対位置方式では画面左側が困るのです。カメラを正しく保持すると、背面モニタ左側を触ることはできませんものね?
絞り込みはボタンのカスタマイズで
α7に惚れているので大きいポイントの一つに「常時絞り込み」ができることがあります。メニューでは「設定効果反映」です。露出補正も被写界深度確認も常時できます。
ミラーレスのメリットの内、最大のものだと思うのですが、EOS M5ではカスタマイズしたボタンを押さないとできません。
他メーカーではシャッターボタン半押し時だけ効果反映にしている物が多いのですが。
これは残念なポイントです。
90EX使用可能!
お姉さんに質問してきました!
「90EXは使えますか?」
さすがにこの質問は想定外だったようで、実機を取りに行ってくれました。
カタログにもサイトにも90EXの仕様可否について記載が無く、対応リストにも名前が無いため気になっていたのです。Kiss X7ですら内蔵ストロボを使用するとあっという間にバッテリーが無くなります。ミラーレスはましてや。小さな外部ストロボが使えることは重要なのです。90EXは内蔵ストロボ以下のスペックですが、必要十分で、内蔵バッテリーに負担をかけません。270EX IIは大きすぎる上に対応画角が28mmまでです。90EXは24mmまでカバーしますから、15-45mmを使う人は必携です。
結果、使用可能!
M5の撮影データは持ち帰りできませんので証拠はありませんが、M5のメニューでも90EXを認識・設定でき、撮影結果も適正露出でした。
ハイアマチュア用と言うには厳しい仕様
一番の問題はSDカードスロットです。これがバッテリーと同居の底面です。
三脚使用時は交換できないし、底蓋って開けにくいんですよね。「プロシュマー」と呼ぶからには、これはサイドにもってきて欲しかったなあ。小型化のためにはしかたないのでしょうけれど。
謎のストラップホール
ふつうの三角環は通りそうにない小さなホールです。
私は「滑り止め付きストラップ」が大嫌いなので、ストラップは必ず替えています。通常のストラップが取り付けられるか、たいへん不安です。
ダイヤルファンクションボタンについて
キヤノンは新機能を搭載すると、やたらと目立つところに置くデザインをするクセ(販売戦略)がありますね。今回のそれがダイヤルファンクションボタンです。
過去の例としてはPowerShot S90の「コントロールリング機能設定ボタン」があります。
上に見えるコントロールリングをマルチファンクション化、その機能を設定するためのボタンをやたらと目立つ位置に置きました。このカメラも購入して使用しましたが「コントロールリングの機能設定なんて、一度決めたら変えねーよ!」と、心底思ったものです。
今回のマルチファンクションダイヤルも、たぶん何かの機能を割り当てたらそれっきりのような気がするのですが?
デモ機ではAvモード時にISOとWBが割り当てられていて、ボタンを押す毎にISO・WB設定が切り替えられ、ダイヤルで値を変更できました。私ならこの機能は割り当てないなあ。露出補正ダイヤルは独立してあるし・・・何を割り当てましょうか?
たぶんM(マニュアル)モード時にはメイン電子ダイヤルとこのダイヤルで絞りとシャッタースピードを設定することになると思います。
問題はレンズ
現行EF-Mレンズは以下の通りです。
- EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM(※)
- EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM (※)
- EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM
- EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
- EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
- EF-M22mm F2 STM
- EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM (※)
- マウントアダプター EF-EOS M
問題は(※)付きのレンズです。どれも好評なのですが、(※)付きは沈胴ロック式です(T_T
ほんの数センチどころか数ミリ小さくするために沈胴。ロックスイッチを解除しないと使えない。いやだ、こんなん!!
11-22mmはライブ撮影の標準レンズ、15-45mmは換算24-72mmでズバリの標準ズーム、28mmマクロは換算45mmで何にでも使える万能標準レンズ。これらがすべて沈胴ロック式で「ササッ」と使えません。
いっそマウントアダプター経由でEF-Sレンズを使った方が良いかもしれません。ということでマウントアダプターとEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMを試そうと思ったのですが、待っている人が多くなり今回の確認は諦めました。次回は品川キヤノンに行ってこようと思います。
新型の18-150mmは同時発売ということもあり、ホールド感はベストバランスです。邪魔な沈胴ロックも付いてないしw
ただしこの焦点域、使っていて面白みが全然無いんですよね〜。EF-S18-135mmとも丸かぶりですし。
さて、どれ買う?
良い所も悪いところもありますが、とりあえず「買い」です!
- EOS M5・ボディー
- EOS M5・EF-M15-45 IS STMレンズキット
- EOS M5・EF-M18-150 IS STMレンズキット
- EOS M5・クリエイティブマクロ ダブルレンズキット
EF-M15-45 IS STMレンズキットが一番だと思います。
EF-M18-150 IS STMレンズキットは、EF-S18-135と同時使用するには魅力が無く、なによりやたらと高価です。
クリエイティブマクロ ダブルレンズキットは、第一世代機に手を出すには高すぎます。
うん、15-45はとっとと売って、22mmと11-22mmを買うのが幸せなんだろうなあと思います。
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11月末発売。そういえばEOS 8000Dも11月13日、私の誕生日発売でした(^_^; 自分へのプレゼント!w
この記事は2016/10/08に公開され、52 views読まれました。
ストラップのキャップを外せば他メーカーの普通のストラップはつけられそうでした、大丈夫です
ああ!その手がありましたか!付け替えるんですね?
もう一度見に行くので、写真撮ってきますね(^_^ /
ありがとうございます。