ポートレート撮影にキヤノンEOS M5は使えるか?
2016年12月03日
プロではないモデルさんのポートレートを撮る時の問題点は「表情」ですね。
とても良い瞬間をとらえた!と思ったら半目だったとか(^_^;
一番良い動きをしてもらおうと声をかけながら撮りますが、そんな時に
- AFが迷ったり
- バッファフルでシャッターが押せなかったり
- ダイヤルが勝手に回って設定が変わったり
- 勝手にスリープしたり
- バッテリーが無くなったり
すると、興ざめどころか「こんなカメラ二度と使うか!」ってな気持ちになります。
屋外でのポートレート撮影って、意外とスポーツなんですよ(^_^ がっつりセッティングして時にはコスプレして、ストロボを何台もセットしたりレフ板を持って歩く助手がいて、というスタイルもありますが、私は基本的に一人で撮りますし、大半の人がそうではないでしょうか?
というわけで、キヤノンEOS M5とレンズ一式、予備にEOS Kiss X7を持って葉山へ撮影に行ってきました。
スマホでのGoogleマップの使い方が変わりました。地図をスクロールする場合、2本指で操作してください。
「雨が降る」と言われていましたが、当日になると晴天/曇りの繰り返し。夕方から雲が厚くなるという予報が心配です。
ほとんど見かけないコンビニでは「つりえさ」ののぼりがありました。土地柄ですね。
葉山マリーナで腹ごしらえをして夕陽まではだいぶ時間があるぞ、と歩き回ると、コンビニ裏に小さな小さな海岸に下りる路地がありました。
家が一軒建つか建たないか?というほど小さな海岸で、右手では子ども達が遊んでお母さん達が井戸端会議をしています。
見て分かるとおり南西側の海をバックにしていますので、すべて逆光での撮影です。
EOS M5、顔認識AFはほぼ不満ありません。
ただし人間が入らない場合、手前の物にピントを合わせる傾向が強くあります。ちょっと強すぎるかな?たとえばこんなシーン。
こちらは「OPEN」より手前の網にピントがいってしまいます。絞り込んでいるので画像に影響はありませんが、タッチ&ドラッグAFで「EN」のあたりを選びました。
マリーナに戻って。マストを背景に撮りたくなる気持ち(そういう写真、多いですよね?)、とてもよく分かりました(^_^
このように肌色がはっきりと確認できる場合、AFは顔を選んでくれます。
さて。
森戸神社/森戸海岸を目指して移動しました。今日の目当ては「夕陽にモデルを重ねる」です。しかし問題はたくさんあります。
- フルサイズ換算で1000mm以上の超々望遠が必要。
- 太陽が写る大きさは位置に依らず変わらない。なので、モデルが小さく写るようにカメラマンと離れなければならない。
- 当然逆光なので、影絵となっても良い衣装にする。
- またはレフ板やストロボで照明する。
- 太陽の位置が低くなるほど光量が下がるので、なるべく水平線/地平線まで障害物の無い場所が望ましい。
- 低い位置の太陽が雲に隠れないように神頼み。
何一つうまくいきゃあしない(^_^;
- 私は換算400mm相当のEF-S55-250mm F4.5-5.6 IS STMしか持ってないし。
- モデルと離れたらコミュニケーションとれないので現実的ではないし。
- 助手もいないのでレフ板・ストロボの使用も非現実的。レフ板を三脚にたてかけるという手もありますが、助手が調整してくれないとね。
- 最後の最後で水平線が厚い雲で覆われました(T_T
良かったのは場所選びだけですね。
このきれいな金色の夕陽も、ほど良い高さに来る頃には雲に隠れてしまいました。
気を取り直して、撮影。小道具はユニクロで買ってきた白のショールです。赤と迷った(^_^;
ストロボも試してみました。スピードライト430EXです。
ストレート発光にもかかわらず、意外といい感じに写りました。ディフューザーやアンブレラを使って拡散すればもっと良いかと思いますが、機材が大きくなるし光量も足りず、また発行間隔が伸びてしまいます。悩ましい。
森戸海岸周辺で駐車場を探している間に迷い込んだ防波堤。
光の帯が下りてきて、実にきれいでした。慣れていないDPP4での現像ですが、Lightroomで現像すればもう少し鮮やかなオレンジが出せると思います。これは腹ばいになって撮影しています。
時間つぶしに立ち寄ったカフェ。tomorrowlandが経営するCABaN。夏の間は行列ができているそうですが、この時期は閑散。それでも半分は席が埋まっていました。
夏場の喧噪よりも今の素晴らしい景色と冷たい空気の方が魅力的なんじゃないか?と思いました。全席、毛布が置いてあります。
「でも、彼氏や彼女と来ないとね〜」と(^_^;
お疲れ様でした。
気になったポイント
- AFは速い。
- マウントアダプター経由のEF-Sレンズだけでなく、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMでも、合焦ポイントを緑で表示後にフォーカス駆動し損ねることが多発。もしかすると不具合かも?→この件は別途検証。
- EVF・モニタ切替をマニュアルにしてみたが、やはり不便。バッテリーの保ちへの影響は不明。
- バッテリー1個で900枚撮影。
- スピードライト90EX・430EXとも正常動作。
- EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは、期待していたよりもきれいにボケる。もちろんボケ量は小さいが。また「ウザいなあ」と思っていた沈胴式は、ほとんど気にならず。出しっ放しが吉。
- EF-Mとマウントアダプター+EFレンズのレンズ交換は、想定外に面倒。すべてのEF/EF-Sにアダプタを取り付けておけば良いが、それは無駄金。どちらのシステムを使うか決めて動いた方が良さそう。
この記事は2016/12/03に公開され、105 views読まれました。