DJI OSMO Pocket 3導入、大活躍の巻!
2025年09月02日
ジンバル一体型カメラ、DJI OSMO Pocket 3を導入しました!
目的は大きく2つです。
- 犬の散歩で、犬目線の動画を撮りたい。一緒にドライブして撮っても楽しそう。
- ライブの記録をしたい。自分はカメラを持って動き回るので、放置しても勝手に撮ってくれるとありがたい。
選択肢
上記目的ならいくつもの選択肢がありますね。
- 発売間近のリコーGR IVをジンバルに載せる。
- 一眼をジンバルに載せる。
- iPhoneをジンバルに載せる。
- アクションカメラ(Go Proとか)を自撮り棒の先に付ける。
- しゃがんで犬と一緒に歩く。
スマホ用のジンバルはDJIのOsmo Mobile 7Pが18,480円。おお、一眼用と違って安いじゃないか!指定した被写体を自動で追いかける「Active Trakking」機能もあります。手の平を見せると追いかけるNative Trakking機能(?)なんてスゴイですね。
https://www.dji.com/jp/osmo-mobile-7-series
7と7Pがありますが、7Pにだけ「多機能モジュール」と「延長ロッド」が含まれます。7を選択する余地は無し!
しかしよくよく調べてみると、意外と大げさな機材になります。いちいち組み立てるのも面倒だし。さらに致命的な問題が。
録画中に着信すると切れる!
そうじゃなくても、ライブ撮影の最中はスマホっていろいろと使うので困ります。撮影用カメラとしてiPhoneを購入って、そこまでAppleに奉仕しなくても良いよなあ。
アクションカメラなら、頭や胸に固定して動き回りながら静止画撮影もできます。しかし休憩するとカメラもついてきちゃうwちょっと休んで女の子とお話…なんてしてたら女の子しか写りません。やっぱアクションカメラってライブ撮影には向かないわー。
OSMO Pocket 3はジンバル+超小型カメラ。ジンバル導入とは予算が4倍も違います。基本セットでも79,200円。しかし良さそうだ。
OSMO Pocket 3って何?
超小型4Kカメラと専用ジンバルが一体化したのがOSMO Pocket 3です。
https://www.dji.com/jp/osmo-pocket-3
価格は79,200円。手持ちのカメラを使ってジンバルを購入するのに比べるとかなり高いですね。しかしとてつもなく大きなメリットがあります。
- 完全一体型で、名前の通りポケットから取り出してすぐに撮影開始できます。
- モニタを回転させるだけで撮影準備が完了します。
- 他のどのシステムよりもコンパクトです。
- ジンバルが勝手に動いて、指定被写体を追いかける「Active Trakking」機能があります。
- フルHD(1920×1080)24fpsから4K(3840×2160)60fpsまで、必要に応じて解像度を切り替えられます。
- ワイヤレスマイクを始め、周辺機器が豊富です。
逆に弱点は
- アクションカメラと違ってデリケートです。バイクに取り付けて撮影といったことはできません。
- 収納時も、ジンバルに負荷がかからないように注意が必要です。
- バッテリーは比較的貧弱です。またバッテリー寿命が来たら修理となります(自己責任でパーツ購入・交換はできるようです)。
「すごいぞ!」というのは分かるのですが、いきなり購入するには少々高価です。そこでぽちろぐが実使用時のシステム構築・使い方・実写例を書いてみました。
犬の散歩を犬目線で撮る
はなとミミ、脇目も振らずに一所懸命歩く姿は可愛いものです。夏の間、お散歩は朝6時!「脚が短い族」はアスファルトの熱でお腹が煮えちゃうので、道路が熱くならない内に出かけないといけないのです。昼間に犬の散歩している人がいたら注意してあげてね。
ではOSMO Pocket 3を持って、しゃがんで、お散歩GO!というわけには当然いきません(^_^; 後ろ歩きができるわけないし、はなとミミは飛びついてきちゃうしね。
なんとか犬の鼻先にOSMO Pocket 3をぶら下げないといけません。
■自撮り棒
そこで「自撮り棒」。
- 自撮り棒の先にOSMO Pocket 3を取り付け、適当に角度をつけて犬の方に向けます。
- 最初はしゃがんで電源オン。
- 犬をフレームに入れたらモニタをダブルタップ!Active Trakking有効にします。
- 立ち上がり、自撮り棒が犬の鼻先に来るように持ち方を調整。
- 左手でリードを持つ場合、自撮りは右手で持つと良いです。
- あとはジンバルと、カメラのActive Trakkingにお任せ。しっかりと前を向いて、事故らないようにお散歩します。
ある程度撮影したら動画を確認します。
- 自撮り棒の持ち方が悪いと犬が画面外となり、Active Trakkingが無効になってしまいます。これは自撮り棒の持ち方に慣れるしかありません。
- 写り具合を見て、カメラと犬との距離を調整します。
そうして撮れたのがコチラ。
Active Trakkingすげえ!!!!!!
画面の揺れも「画面酔い」するということはないと思います。
ライブをお任せで撮る
毎年恒例となっている新宿野村ビル屋外ビアガーデンでのいとしのエリーズ無料ライブです。
2ndステージの頭はホテル・パシフィック。ヒートアップします。
18秒のところでボーカルTOWAにActive Trakkingを有効化しています。ジンバルが勝手に動いて追いかけます。気持ちいい!
しかし動きが大きすぎたのか、2分あたりでActive Trakkingは無効になりました。それでも動画としては成立していますね。もう少し距離をとってジンバル可動範囲から外れない工夫が必要と思われます。
カメラは自撮り棒に取り付け、歌詞モニタのスタンドにガムテープで固定。大雑把に水平を出しています。
K&F Conceptの超広角アダプタ(120度・13mm相当・iPhoneの広角レンズと同等)を取り付けています。
モバイルバッテリーをUSB-Cケーブルで接続してバッテリー消費を抑えています。1・2ステージ計1.5時間は、モバイルバッテリー1/3程度で撮影できました。
iPhoneにインストールした専用アプリDJI mimoで、リアルタイムの動画確認やジンバル操作ができます。しかしライブステージではマイクその他の電波干渉でOSMO Pocket 3とiPhoneの接続が途切れ途切れとなり、OSMO Pocket 3本体を直接操作しなければなりませんでした。直接操作しづらい位置に設置することを考えると、有線リモコンが欲しいところです。
※ライブハウスでもスマホが店のWi-Fiに繋がらなくなる現象がありますが、ギター等のトランスミッターと干渉しているようです。
標準セットとクリエイターコンボ
人気なのはクリエイターコンボです。
ワイヤレスマイク「DJI Mic 2 トランスミッター(と周辺機器)」と「Osmo Pocket 3 バッテリーハンドル」「Osmo ミニ三脚」「Osmo Pocket 3 キャリーバッグ」「Osmo Pocket 3 広角レンズ」が含まれて、標準セットとの価格差は2万円。別途購入すると3万円以上のアクセサリーが含まれるのでお得です。
- ワイヤレスマイクはvLogには良さそうですが、そうでなければ不要かも?
- バッテリーハンドルはバッテリー寿命を60%増やしてくれます。予備バッテリーを交換することができないOSMO Pocket 3には重要アイテムかも?しかしケーブルがわずらわしくない状況であれば、モバイルバッテリーの方が安価で大容量です。
- ミニ三脚は安価な物がいろいろと選べます。
- 広角レンズは使いどころを選びます。「つけっぱなし」にはできないことを肝に銘じておきましょう。
- キャリーバッグはいいなあ。デリケートな製品なので、裸でバッグに放り込むのは避けたいところ。これだけ買おうかしら?
ということで、ぽちろぐは標準セットを購入して広角レンズアダプタはサードパーティ製にしました。
最低限必要な周辺機器
必要なものはだいたい揃っているOSMO Pocket 3ですが、SDカードは付いていません。デジカメにメモリカードが付属していたのって遙か昔になりましたね。コンデジなのにCFカードとか、今は無きxdピクチャーカードとかメモリースティック(まだあるのか?)とか。
メモリカード
マイクロSDカードはClass 10・V30・書き込み速度100MB程度以上が必要です。お勧めは128GBまたは256GB。容量単価が安いし、あまりにも長時間を1枚のカードに記録するのは不安があります。
128GBでは4K・60fpsで2時間以上記録可能ですので、必要十分でしょう。安い物は2000円〜。数枚持っておけば困らないと思います。
三脚
基本セットには三脚が付属しません。三脚は本体に直接は装着できず、アダプタを経由します。
ぽちろぐはコレ持ってます(自慢)!
お勧めは、こういう「閉じると延長グリップになる軽量」タイプです。
自撮り棒
自撮り棒はヨドバシカメラでコレ買いました。長さは72cmでちょうど良いサイズ。軽量だし、グリップも良い感じです。しかし自由雲台ではない…ネジで正面を調整するタイプですが、正直言って使いにくいです。
短くても良ければ(54cm)コレ。三脚付きで便利。
少々高価だけれど、これなら安心。ベルボンなら絶対安心だし、買い足そうかな?
レンズアダプタ
広角アダプタは注意が必要です。
純正は0.75倍で15mm相当・108°になります。K&F Conceptの製品は13mm相当・120°の画角が得られます。画質については比較していませんが、いずれも歪みは大きくなります。
それよりも大きな問題は「付けっぱなしで持ち運びはできない」ということです。電源オフ時、ジンバルが自動回転してカメラが収納されるのですが、広角レンズアダプタを収納するスペースがありません。ひっかかるか、下手をするとアダプタが落下します。「使用時だけ取り付ける」「電源オフ前に取り外す」という手間がかかることを覚えておいてください。
よほどの必然性が無ければ、手を出さない方が良いでしょう。
その他
モバイルバッテリー&USB-Cケーブル。リチウムイオンバッテリーの発火問題等ありますので、多少高くても信頼のおけるメーカーの製品を選びましょう。USB-Cケーブルは「少し長め」にしておくと便利です。1m前後が安心でしょう。
収納時でも案外と大きい自撮り棒以外をまとめて収納できるケースもあると良いでしょう。
この記事は2025/09/02に公開され、0 views読まれました。