EOS Kiss X7・EOS 8000DのRAW現像は「自然な彩度」と「彩度」を-5して良い感じ。
2015年11月22日
α7と同じレンズを使っても色が違うので
LZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8やMC Flektogon 35mm F2.4を取り付けて同じように撮っても、EOS Kiss X7とα7でかなり色合いが異なり、私の好みはα7だったので悩んでいました。
ふだんは当然、EOS Kiss X7には「最強お散歩レンズ」EF-S24mm F2.8 STMを付けているので、ますます色が違うわけです。この組み合わせはどこに持って行っても邪魔にならいし、シャープだし、カメラのレスポンスは良いし、バッテリーは保つし!バッテリーについてα7に文句は言いますまい(T_T 諦観せざるをえないほど、ミラーレスのバッテリーは保ちません。
それはともかく、色味をなんとかしたい!せっかくRAWで撮っているのだから「なんとかなるはずだー!」と長いこと試していましたが、「彩度」の問題でした。Kissは「パッと見キレイに見えるように」彩度を上げているのですね。
-3〜-10の範囲で「自然な彩度」と「彩度」を調整してやると、落ち着いた色合いになります。
- 何よりも大切なことはホワイトバランスを合わせること。自然光なら「晴天」「曇天」を選ぶだけでもかなり正しい色になります。室内の場合は白〜黒のニュートラルな色を探してスポイトツールで調整します。真っ白・真っ黒では調整できないので、白いシャツを着ている人を探すと良いでしょう。
- 次に明るさを調整します。明るくする・暗くする、スライダーを左右に動かして、良い明るさを選びます。料理なら少し明るくすると印象が良くなります。風景は意外と暗くした方が画面が締まります。
- 特に風景では「ハイライト」を-10〜-30ぐらいに落とすと、明るい部分のディテールが出てきます。
- 明暗差が激しい場合、「シャドウ」を持ち上げると暗い部分を救えます。かわりに画質が荒れます。
- ここで「自然な彩度」と「彩度」を少し下げます。あくまで「カラー写真」のレベルで。-5が標準だと思います。
- 「黒レベル」を下げると、画面が締まります。
- 「HSL」ではブルーの輝度を下げると、空が青く見えます。その他の被写体でも青を暗くするとシャープに見えます。
- 「シャープ」や「ノイズ軽減」は適度に。シャープを最大に設定すると、広告写真のように見えます。
- 「レンズ補正」は、もちろんオールドレンズ用は無いので適用できません。EF-S24mm F2.8 STMの場合、周辺光量落ちと歪曲がかなり大きく補正されます。した方が良い場合とそうでない場合があるので、試してみましょう。
サンプル
一眼レフであるKiss X7では、ボケ量は想像するしかありません。絞り込みボタンを押して確認しても「見たそのままが写る」わけではないのでご注意を。
ミラーレスカメラ、特にEVF搭載カメラの場合、ファインダーでじっくり絞り値とボケの変化を確認しながら撮影できます。
ここらへんは経験を積むしかないですね(^_^;
ボケは
- レンズが望遠であるほど。
- 絞りが開いているほど。
- 被写体との距離が近いほど。
大きくなります。
現像比較
さて、色味の比較。上記の設定を反映した画像がコチラ。
初期設定(Lightroomデフォルト)現像がコチラ。
上は、周辺減光は補正せず、歪みは補正しました。自然な彩度は-9、彩度は-10です。ホワイトバランスは曇天で同一にしました。シャドウを持ち上げてハイネックのリブ部分の質感を救っています。
初期設定は明るく元気に写っているのですが、情緒が消えてしまうというか・・。
好みの色が出せるようになると、ますますKiss X7が好きになると思います。使いやすさは抜群なのですから!キットレンズはつまらんので、ぜひEF-S24mm F2.8 STMを組み合わせて。
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Kiss X7はもちろん、8000Dに付けても楽しいですよ。7D MkIIは・・・ボディがむちゃくちゃ重いからなあ(^_^;
フルサイズならEF40mm F2.8 STMが同等の立ち位置です。以前5D MkIIで使っていましたが、描写傾向は実に似ています。色乗りが良くシャープで、撮っていて楽しいレンズです。
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やり方は分かったけど、ライブ撮影で何百枚も「好みの色合い」に調整するのは大仕事なんですけどね(^_^;
この記事は2015/11/22に公開され、64 views読まれました。