EVF付き1インチコンデジ・キヤノンPowershot G5 Xはサブカメラになるか?
2016年08月28日
結論:ライブ用には厳しい
いきなり結論ですが、光の状況が悪い中で激しい動きのライブを撮るには厳しいです。
良いところ
- 1インチセンサーの画質はやはりキレイ。
- 高感度画質も良い。
- シャッターレスポンスは良い。
- EVFは高精細でキレイ。
- メニューはEOSと同様に整理され見やすい。
- コントロールリングによるステップズームは便利。
- 質感が高い。
- 換算24-100mmのズームはちょうど良い。
- 近接撮影能力十分。
困ったところ
秒間5.9コマ!はJpegのみ。RAWでは高速なSDカードを使用しても秒間1コマ以下。いちいち書き込み待ちが発生する。この仕様がどこにも(カタログにもホームページにも)書いていない。8万円近いコンデジにしてはバッファが小さすぎる。
ダイヤルが軽く特に露出補正ダイヤルは、走り回っていると意図せず回ってしまっている。
ステップズームの反応が遅い。
ストラップ取付穴が極端に小さく、市販のストラップは使えない。付属のストラップも分割タイプでたいへんに不安。
画質
お散歩、旅行で使うにはコンパクトで画質も良く、なんでも撮れる良いカメラです。画質的な不満はまったくありません。
操作性
EVFを覗いても背面モニタで使っても何の問題もありません。ダイヤル・ボタン類も、初めて使う人でもすぐに理解してくれました。
誰もが言っていたのが「カッコイイ!」です。所有欲は間違いなく満足させてくれると思います。
ストラップには無理がある
「なんでこんな仕様にしたの?」と言うしか無いのがストラップホールです。
通常のストラップはおろか、小さな金具も通りません。
無理矢理三角リングを通してみましたが、この状態から動かなくなったので外しました。
標準で付属しているストラップも上の写真のような「糸」を通して、ストラップとはプラスチック製のプラグで繋ぎます。コンデジにしては重いG5 Xを提げるには心許ない強度です(あくまで見た目)。標準のストラップは滑り止め加工がされているので、私は嫌いです。なんとか他のベルトを付けられないかと探したパーツがこちら。
紐(糸?)をホールに通し、金具に好きなストラップを取り付けできます。私はバッグ用のストラップを使いました。良い具合です。
最大の問題は連続撮影能力
秒間5.9コマ!ただしRAWは不可。
ちゃんと目立つところにアピールして欲しいものです。
照明条件が悪いことの多いライブ撮影、いちいち設定を見直している余裕も無いことがほとんどです。大きな明暗差やカラー照明。
後でホワイトバランスを修正したり暗部を救ったりと、RAWは強い味方なのでこれで連続撮影ができないのは致命的です。
「Jpegでしか撮らないよ〜」という人には欠点をあげつらうのが難しいほど良いカメラですが、私の撮影スタイルには合いませんでした。残念!
こだわったEVFも、いざとなると自然に背面モニタを見てしまいました。
やはり小さなカメラは単機能が良いですね。
この記事は2016/08/28に公開され、42 views読まれました。