【作例追加】Meyer-Optik Domiplan 2.8/50、トリプレットタイプ入手。
2018年02月15日
正しくは「再入手」です。前回はゼブラ柄のタイプ。今回は後期型の真っ黒です。
Industar 50-2ほど極端に小さくはなく、パンケーキとは呼べませんが小型です。
操作系で特異なのは「もうちょっとなんとかすりゃあ良かったんじゃないか?」と思えるほど狭いフォーカスリングです。細すぎて、しかもマウントアダプター経由でα7RIIIに取り付けると相対的に絞りリングと位置が近くなり、誤操作してしまいそうです(していますw)。
ヤフオクで7980円、案外と高かった!
α7(初代)を手放した時に一緒に放出してしまったコイツを再度入手した理由は以下の通りです。
- 前回試写してみて、各種の盛大な収差に目を瞑れるほど人の肌の描写が魅力的だったから。
- 写真用レンズとして最小構成と言われるトリプレットタイプだから。
- 最近買ったレンズが全部テッサータイプで、違うのが欲しかったから。
- 噂のバブルボケも試してみたかったから。
domiplan!トリプレット!と聞いて皆さんが最初に気になるのは「バブルボケ」でしょう。しかしこいつ、かなり条件が揃わないと出ません。
- 基本的に後ボケであること。
- 被写体とボケとの距離が十分にあること。
- 後ボケに点光源があること。
ところがdomiplanの最短撮影距離は75cm。一眼レフ用レンズのくせに、距離計連動レンズよりも遠いときたもんです。つまり「そもそもボケを作りにくい!」のです。
今日はちょうど良い日射しが無かったので、バブルボケの作例は後日。
以下、試写です。
【追加】F2.8開放、日陰にて。この肌の立体感が大好きです。右下の植え込みを見ると盛大に像が流れています。
【追加】F8、順光。明暗差が大きいのは苦手のようです。ボケが盛大に流れるので立体感が強調されるのかなあ?レンズ性能云々ではなく、魅力があります。
【追加】Milvus 2/50M T* F5.6との比較。同じ50mmでありながら画質・操作性とも正反対の2本です。
【追加】F2.8。平面なのに端に行くほどボケ(流れ)ています。
【追加】F8。端の方はまだボヤっとしています。ボケじゃないですね(^_^;
【追加】最短撮影距離。75cmじゃあテーブルフォトは無理ですね。
「トーキー時代の画像かよ!?」というほど、周辺が流れています。開放F2.8ですが、この距離でこれほどにボケることは無いので、収差による流れですね。
白い部分に盛大にハロが出ています。
周辺減光はそれなりです。ボケは2線ボケの傾向があります。しかし道路標識はシャープで、立体感・空気感が良く出ています。
なんかモヤモヤしていますが、立体感は良いです。
犬屋さんにて、酸素カプセル。ピント合ってるんだけどなあ(^_^; アクリル越しとはいえ、ボヤーンとしています。
青空・・・に見えない(^_^; 悪い意味で独特の色ノリです。しかし立体感はある。
同じ写真をモノクロにしてちょっと明るくしてみました。立体感、伝わるかな?
足元を撮ってみました。前ボケは透明感があります。中心部はしっかりピントが合っているのにそうは見えない。周辺は盛大に流れています。
とてもとても「良いレンズですよ〜」とは言えない結果になりました。
しかしね、ポートレイトを撮ってキマルと、肌の質感がたまらんのですよ。立体感といい、なめらかさといい。オールドレンズらしさ全開だと思います。
これで手元に標準レンズがけっこう集まりました。
- トリプレット(三枚玉):domiplan 50/2.8
- テッサー(3群4枚):Industar 61、Industar 50-2、JENA Tessar
- 変形ダブルガウス(プラナータイプ):Milvus 2/50M
- 不明:EF40mm F2.8 STM
あとはEF50mm F1.8 STM、シグマ50mm F1.4 Artと、最新のディスタゴンタイプ標準レンズがあればフルラインナップですね。ディスタゴンタイプはOtus 1.4/55とMilvus 1.4/50ぐらいしか無いので、とうてい入手できませんがw
もう少ししたらポートレイトで撮り比べしてみたいと思います(作例追加しました)。domiplanの活躍を、私は案外と期待しています。
この記事は2018/02/15に公開され、138 views読まれました。