「そんな馬鹿な!」と驚愕した11のこと。
2021年06月26日
10発表の際に「これが最後のWindowsです」と、Mac使いの私もたしかに聞きました。ところで、Windows11の発表です。
さて。
方針転換はかまいません。時代が変われば舵の取り方も変わります。しかし「最後の」と大見得切られちゃった手前、今回のメジャーアップデートには一言言いたくもなるものです。
11になって何が変わるか?
ツイッターで検索したところ、ギズモードが一番簡潔にまとめていました。ちょっと悪意を感じるまとめ方な気も?
公式サイトの文言だけ切り出してみました。
Windows 11 登場
新しい Windows は、大切な人やことをもっと身近に感じられる体験をお届けします。
フレッシュな視点
Windows 11 では、やりたいことに集中できる、落ち着いた雰囲気のクリエイティブなスペースをご用意しています。 スタートメニューを刷新し、連絡を取りあう人々やニュース、ゲーム、コンテンツとつながる新しい方法をご提案。 Windows 11は、ごく自然に考える、表現する、あるいは創り出す場所となります。
●生産性を上げる
新しくなったデスクトップやスナップ レイアウトのようなツール、より直感的になった再ドッキング機能が、使いたいアプリへのアクセスやマルチタスクをお手伝いします。
●つながる、新しい形
Microsoft Teams なら、デスクトップからすぐに、しかも簡単に大切な人々と連絡がとれます。相手のデバイスを気にする必要はありません。通話やチャットは無料です。
コンテンツはユーザーがキュレート
Microsoft Edge と新たに用意されたウィジェットで、興味のあるニュースやエンターテイメント情報をすぐに見られます。
2 新しくなった Microsoft Store では、使いたいアプリやお気に入りの番組がより簡単に見つかられるようになりました。
いつでも、プレイタイム
Windows 11 のまるで現実のようなグラフィック性能が、ゲームを新しいレベルへと引き上げます。Xbox Game Passでは、100以上のハイクオリティなゲームにアクセス。お気に入りのゲームがきっと見つかるはず。(メンバーシップは別売り)。
あなたにぴったりのPC
新しい Windows は、パートナー各社が提供する、最新のタッチディスプレイ、ペン、ボイスを搭載したデバイスで、幅広く利用できます。ご自身にぴったりのデバイスが、お手頃な価格で見つかります。
もしかしてマーケティング優先?
Windows11発表に伴い多数のブログが上がっていますが、そのほとんどが
- Androidアプリが使えるようになる!
- 美しいデザイン、まるでMacのように!
- スタートボタンが中央に(実はスタートメニュー全体がセンタリングして、その左端にスタートボタンがある)!使い慣れるまでちょっと違和感あるかも(^_^?
- けっこう古いPCでも動く!
- 発売は2021年末まで!
- 無償バージョンアップあり!
- 早速、バージョンアップ確認ツールが提供されている!
- インテルMacではインストールできないらしい?
というような内容ですね。
正直、どの項目も「どうでもいい!」。
- PCでAndroidアプリを使うのは、よほどの必要性があるか、開発テストか、ビギナーの誘導。そもそもAndroidアプリは開発元が違う(Google管理)じゃないか?
- 画面デザインの変化やスナップレイアウトは、設定やツールでこれまでも可能だったこと。ウィンドウの端が丸くなったのはそれほどに驚嘆すべきこと?
- Windows10はなし崩しに無償バージョンアップとなりましたが、今回は事前に宣言。詳しく読むと「間違いなく1年以内に無償バージョンアップを取り止めません!」と書いてあります。
- 「バージョンアップ確認ツール」をこれだけ早く提供するのは、話題作りでしょう。
- 現在、MacはOS XからmacOS 10.xを経てmacOS 11.4として生まれ変わっています。「最後のWindows、Windows 10!」と宣言していたのを覆してまでバージョン番号を合わせてきたのかしら?
MS-DOS・・じゃなかった、Windowsに期待するのはそんなことじゃあないんだよ。
営業マン「ロールスロイスのように素晴らしい車です!」
客「ではロールスロイスを買おう」
という逸話を思い出すほどに「Macらしさ」を目指しているように見えます。「Macのように使えるWindows」なんて欲しくないです。公式サイトの「ご自身にぴったりのデバイスが、お手頃な価格で見つかります。」という文言が哀れを誘います。
期待すること。
Windowsはダメだ!と言いたいわけではないです。
- 前言を翻してまでもWindows 11という「新しいOS」を出すには、あまりにもインパクトが足りない/力を入れる方向性が違うだろうと言いたいのです。
- 相変わらずコアはWindwos NTベースのようですが、27年もたってそのままで良いのか疑問です。ベースとは言え相当に別物になっているとも聞きますが。
- 各所に現れる、特にダイアログボックスで使われている日本語の改善を望みます。とうてい「常識的な日本人が書いた」とは思えない品質です。専門用語で分かりづらい云々では無いレベルで。
- アップデートの効率化。数時間、下手をすると1日以上かかるアップデートは異常です。
- アップデートについて2つめ。強制はやめてくれ。より確実にアップデートを停止できる手段を。
- コアの話とからみますが、動作の高速化・軽量化。Microsoftは「体験」という言葉を好んで使いますが、どんな体験もスローモーでは嫌な経験としてしか残りません。「スピード、モアスピード!」と言ったのは誰だったか?
- インターネット時代にこんなことを言うのは問題かもしれませんが、より自由な開発環境とインストール手段を。例えばいっそ「ネットに接続するには開発許可がいる」とかで、それ以外の手元のツール(CSV編集専用とか)は手軽に開発できるとか。極論ですが。
これまでに大量の資産を抱えた(新参者のChromebookとは違う)Windowsだからこそ、車に例えるなら「軽量で快適に走り、確実に止まる」だけの部分を大切にして欲しいのです。なんでもかんでも「サブスク」「ネットに繋げばなんでもできる(繋がないと役立たず)!」というのはそろそろ止めて欲しいなあ。PCでないとできないこと・PCだからこそやりやすいことを大切にして。タブレットやスマホを取り込もうとしないで。やつらは開発や大量データ処理は苦手なんだから同じ土俵で勝負しようとしないで。
そして、あまりにも初心者取り込みばかり重視しないで!!!!!
M1 MacでWindows 11互換性チェックプログラムを動かしてみた。
なぜかアプリの名前が「PC正常性チェック」となっています。あたしのPCは正常だよ!文句あるか!と言いたくなるところグッと堪えて。
まあ、そりゃあそうよね(^_^;
旧Macミニでのチェックは後日掲載します。
この記事は2021/06/26に公開され、60 views読まれました。