私のカメラ遍歴。未だに彷徨ってます。
2014年12月17日
まずはご報告です。
EOS Kiss X7で画像検索すると、私のGanref記事が最初に表示されるようになりました(^_^
http://ganref.jp/m/pochi00/reviews_and_diaries/review/5721
ヤシカエレクトロ35EE
これは買ったのではなく、初めて持たされたカメラです。
35mm程度の単焦点レンズで、ピントさえ合わせれば「押すだけで写る」カメラでした。レンジファインダーでピントを合わせ、フイルムを巻き上げてシャッターを押すだけです(^_^;
子どもの頃は「どんな風に写っているんだろう?」と途中で裏蓋を開けたこともありました。ただ真っ黒なだけのフイルム、一発でパーになりましたね。
これより前にセレン光電池式露出計のついたカメラを触った記憶はあるのですが、どこの何だかまったくわかりません。
キヤノンF-1
最初に買ったのはキヤノンF-1(無印・後期型)でした。
お年玉を数年貯めて、FD50mm F1.4S.S.Cとのセットで。あまりにギリギリの予算で、フィルターすら買えなかったと思います。ヨドバシカメラ、今のマルチメディア館の場所にできたばかりで、マニアのおじさんしかいなかったと思います。まだ値引き交渉とか盛んにやっていた気がします。
その後、どうしてもモータードライブが欲しく。さらにはサーボEEファインダー。ストロボは松下電器のグリップタイプでした。モータードライブにはソフトレリーズをつけるのです。
最終的に上の写真のような異様ないでたちになりました。この写真、実は嘘があります。分かりますか?(サーボEEファインダーとモータードライブを結ぶ電源ケーブルが無い)
親父が「趣味で買うなら最高の物を買え。買えるまで買うな!」との方針で、かつ「カメラならゼンザブロニカだ!」と言っていたのですが、さすがにブローニーは手を出せずF-1になりました。当時はシャッタースピード優先EE(AEとは言わなかった)のEFがありましたが、最高機種と言えばF-1ですから。
この直後にAE-1が出て、本当はこちらがちょうど良かったのですがねえ。
いきなり両優先のキヤノンA-1!
AE-1を横目で見ながらF-1を使い続け、出てきたのがキヤノンA-1、初の両優先AE機です。ガジェット好きにはたまらないマシン!
ネットで拾ってきた画像ですが、丸型アイカップが特徴的です。これ、よく外れ落ちて無くなったものです。古いカタログで確認すると300円(税無)だったんですね。視度調整機能はなく、目の悪い私は視度調整レンズを取り付けていました。
この機種から今のEOSと同じように絞りリングは使わなくなりました。ロック付きのAマークに合わせたら、絞りも本体で制御するのです。
サービスセンター持ち込みでフォーカススクリーンをマイクロプリズムに交換して使っていました。
過渡期のキヤノンT90
「なんで手を出しちゃったんだろ?」としか言いようが無いT90。明らかに現在のEOSに通じるデザインですが、洗練されていません。
レンズは機械式駆動のFDのままですし、他はすべて電子制御。電池はめっちゃ喰うし。あまり「使い込んだ」という印象の無い機種です。
大本命のNew F-1
未だにこれを超えるカメラには出会っていないとも言える、キヤノンNew F-1。AEファインダーとワインダーのセットで買いました。
ファインダースクリーンは最初はマイクロプリズムの部分測光、後に全面マットに変更しました。レンズは、Lタイプは買えませんでした。メインはNew FD35-70mm F4.0だったと思います。50mmと135mm、広角は1本持っていたはずですが思い出せず。200mm F4.0もあったはずです。
この前後にストロボは純正のクリップオンになっていました。まだ外光式AEだったかな?それでもシャッタースピードの自動セット機能やストロボからの絞り値設定機能があったりしました。そうそう、カメラ側の設定絞り値にストロボが従うのではなく、ストロボに絞り値を設定していたんですよね!
この時は手元にA-1、T90、New F-1と、フイルム一眼レフが3台ありました。
中古で程度の良い物があれば、ぜひまた手元に置きたいです。
仕事で使っていたブローニーPENTAX67
銘機Pentax67。55・75・135mm3本のレンズを買ってもらい仕事に使っていました。
ブローニーの紙巻きフイルムを入れるのにはたいへん手間取りました。
仕事の無い時は借り出して女の子撮影です。リバーサルでしっかり撮った物は今でも見応えがあります。全部スキャンしておこうと思うのですが、ブローニーのスキャンはホコリや反りの問題でかなりやっかいです。
究極のコンパクトContax T
ヤシカ版コンタックス初のコンパクト、Contax T。
落ち着いて撮るのにこれほど優れたカメラを他に知りません。沈胴式レンズ。これでマニュアルフォーカスですから、前蓋が邪魔でMFしにくい!絞り優先AEで、サイズからするとお手軽とは言いづらい。
でも、写る絵は最高でした。このサイズのカメラで撮ったとは、誰もわからない写真が撮れました。残念ながらデパート内で置き引きに遭いました(T_T 中古市場でもまったく見かけることがありませんね。
水中カメラ、キヤノンオートボーイD5
キヤノンオートボーイD5。
何かしたくて買ったんだと思いますが?水中で活躍した覚えがありません。
コンタックス再び、Contax T2
Contax T2。Tを無くした頃に出てきたコンパクト。Tとは名前が同じでもコンセプトがかなり異なります。便利カメラになってしまいました。
電動式沈胴レンズはオートフォーカス。「Tよりかっこいい!」と思ったのは一瞬で、つまらない絵しか撮れなくなりました。いや、カメラのせいじゃないんです。私には合わなかったということで。
二眼レフ
リコーフレックス。親父が買ってしまい込んでいたものらしいです。
レストアも難しいほど、経年劣化で各部がボロボロで、おかげで中古屋にも売られずに手元にあります。
そもそも「一眼レフ」というのはこの「二眼レフ」に対抗する言葉だったのです。レンズ交換云々ではなく、撮影レンズと確認用レンズが別々になっている二眼に対して、両方を一本のレンズでこなす一眼。レフレックスミラーがついているので「一眼+レフ」と言うのですね。
パナソニックが言い始めた「ミラーレス一眼!」。レンズ交換を条件にしなければ、コンデジは全部「一眼」ですよねえ。「一眼レフ風レフ無しカメラ」とは言いにくいか(^_^;
スパイカメラ、MINOX CL
ミノックスのCLです。
この質感、なんとも言えず。
近接撮影の際には附属のチェーンで距離を測り、ダイヤルにセットします。ファインダーには測距機能はありません。露出計も無いので勘が頼りです。フラッシュバルブも取り付け可能です。
「ミノックスサイズ」と呼ばれるフィルムは、ブローニー以上に入れるのが面倒です。フイルムは流通在庫があるかもしれませんが、現像してくれるところはあるのかしら?
唯一のライカ、IIIf
IIIf、エルマー5cm F3.5付き。
やはり親父から。
これを使っていた頃は、自分で暗室を持っていました。TRY-Xでけっこうな枚数を撮って大判にプリントしていました。
Contax Tといい、この手の手間のかかるカメラは肌に合うようです。
640x480pxで10万円のデジカメ
Apple QuickTake100です。価格も考慮すると、これほど「やっちまった」感の強いカメラ(カメラかな?)はありません。
内蔵メモリに10枚ほどしか保存できない、画質は悪い、転送はADBで気が狂うほど遅い。
保存形式はPICTベースの独自形式で、当時現像しておかなかったファイルは現在見ることも敵わず。Newton並にアップルの無責任ぶり大爆発です。
(まともな)初デジカメ
キヤノンIXY3、水中ハウジングを同時購入し数回はダイビングで使いました。
「おおっ!意外ときれい!」「でもNew F-1の方がまだ圧倒的にイイ!」という感じでした。
最後のフイルムカメラEOS-1
EOS-1。ついにFDシステムから切り替えました。
これはT90やQuickTake100とは逆の意味で後悔しきりの機種です。「デジタルになってもEOS-1オンリーにいれば良かった!」
モードダイヤルも無い流線型フォルム、独特の操作方法。最新の1DXになっても、基本がまったく変わっていません。これがプロ用機だなあ。
初のオートフォーカス一眼レフでもあります。以前勤めていた会社で備品としてミノルタα700を買ったのですが、これは精度・速度とも満足できず、私はまったく使いませんでした。
EFシステムに乗り換えて、レンズも全部新調せざるを得ず。初めて50mm F1.4レンズを揃えませんでした。50mmは仕事の都合でF2.5コンパクトマクロにしてしまったのです。これが良かったのか悪かったのか。おかげで今はシグマの50mm F1.4[Art]を持っています。この時に1.4を買っていたら、シグマには手を出さなかったかも?
仕事用デジカメ購入PowerShot G2
キヤノンPowerShot G2。当時のPowershotは高級コンデジで、メモリカードがCF・センサーサイズが少し大きめでした。この頃はShotのSが大文字でしたね。
これに0.7倍のワイドコンバータを付けて、店舗の内観撮影をしてパンフレットを作ったりしました。RAW撮影もできるのですが、せっかくの機能を活かしきる知識が無く残念なことをしました。
初デジイチ、キヤノンEOS 10D
ついについに!デジイチ入手です。キヤノンEOS 10D。
右下の「DIGITAL」のエンブレムが時代を感じさせます。ボディのみ購入しました。
当時はまだEOS-1(フイルム)が現役で、本当にちゃんと撮りたい時はEOS-1を使っていました。リバーサルで撮ってドラムスキャナーで読んだ方がきれいだったのです。そもそも手持ちのレンズがフルサイズ用しか無かったので、使い勝手が悪いと言うこともありました。
初のデジイチ、最初に感じたのは「なんでこんなに厚いんだ?!」ということでした。センサーとその回路、モニタ等が入っているので仕方ないのですが。フイルムカメラを持ち慣れた手には、たいへんな違和感でした。
現在は友人のところで第二の人生を送っています。まだ現役とのこと。
画素数競争黎明期、キヤノンEOS 20D
キヤノンEOS 20Dです。この時点ではISO感度の向上はそれほど無かったと思います。
フルサイズやってきたヤーヤーヤー、キヤノンEOS 5D
私でも(なんとか)買えるフルサイズ、EOS 5Dが発売になりました。
この時にEOS-1とはさようならです。
多少時期がずれて、EF24-105mm F4.0 IS USMを入手。以来メインレンズです。
まだ1200万画素程度ですが、モニタで確認する画像の迫力に驚いたものです。同サイズのスキャンをする時の費用(10MBあたり1000円)を考えると、カメラ代なんてすぐに取り返せるぞ!と思いました。
おもちゃがいっぱい
SONY CyberShot L1。独特なフォルム。欲しかっただけですね。画質?まったく記憶にありません。
キヤノンPowershot D10。BBQで川に飛び込んだり、江ノ島の海で泳いだり。でも、あえて高いPowershotを選ぶ意味はなかったな。
キヤノンPowershot G10。だって、かっこいいじゃないですか!G2以来のGシリーズです。
キヤノンPowershot S90。だってかっこいいじゃないですかパート2!こんなに小さくてRAW撮影可能。コンデジでは一番長く使いました。赤い物にはAFが効かないという弱点がありましたが、今もたいして変わっていないようですね。
現在のメイン、フルサイズ万能機キヤノンEOS 5D MkII
キヤノンEOS 5D MkIIです。現在もメインを張っています。
2020万画素は今でも十分ですが、常用ISO感度6400は現行機種と比べると少々苦しいです。私はよくライブ撮影をするのですが、F4レンズだとISO6400でもシャッタースピードが1/60秒とかになってしまいます。6400でも粒状性は最悪になるのですが、縮小すれば使えます。これより上は色自体がかすれてしまうので避けたいところ。
評価測光も、強烈な照明が入ったりするとメチャクチャになります。真っ黒写真量産です。5D III以降の、例えば7D MkIIなどはかなり強くなっているようですね。被写体・顔認識を評価測光に活かしているとのこと。使ってみたいです。
新型に乗り換えるとすると、5D IVかなあ?
妄想して失敗、キヤノンEOS Kiss X3
一時、5Dと5D IIの2台体制で撮影をしていましたが、5Dを後輩カメラマンに譲ってしまいました。コンデジはあるけれど一眼レフは手元に一台・・どうにも心許ないので、Kiss X3を購入しました。
ちょうど17-40mm F4.0L USMを持っていたので、標準ズームにも使えるかな?と。換算28-64mmです。24mm F2.8もあったので、標準レンズにはこちらを使用。
何もかもが半端でした(^_^;
28-64mm相当なんて使い途無いし、全体として小さくも無いし、5D IIと比べてレスポンスは悪いし。なによりファインダーの小ささ!ペンタダハミラー式のファインダーはペンタプリズムのように倍率を上げて明るくすることができないため、とにかく見にくい。こんなんじゃ一眼レフを使う意味が無いや!というので1か月たたずに売却。妄想した計画が間違っていたのでした。
ミラーレス
最初はNEX-5です。これは実に良かった!半端なEVFも無く、ノーファィンダーで16mm(換算24mm)を付けて撮るというスタイルがバッチリはまりました。
当時のキットレンズがこの16mmでした。SONYの大英断!素晴らしい!その後ワイドコンバータ、フィッシュアイコンバータを買い足し、けっこう使いました。
そして待望のNEX-7!
これほど素晴らしく、ダメなカメラもありません。
24MPセンサーは、オールドレンズの味を絞り出してくれます。欲しい機能は全部あります。EVFはなんとか我慢できるレベルです。
が、ダイヤルが勝手にクルクル回るほど軽い。絞り値や露出補正など、歩いているだけでどんどん変わります(身体に触れるから)。最悪なのがRECボタンで、ネックストラップでぶら下げて歩いていると勝手に押されている!気づいた時には延々と録画されていてバッテリーも消耗。動画は消せばすみますが、バッテリーは帰ってこない。撮影中に録画状態になってしまうと、カメラモードへの復帰に時間がかかります。
RECボタンについては「ファームアップで無効にできるよう対応します」と言われていましたが、あまりに時間がかかり待てずでした。
落ち着いてゆっくり撮った写真の出来は最高、真剣に撮りたいものを撮る時は道具として役立たず。プラスマイナスでマイナスが勝ちました。
そして凝りもせずにNEX-6。いや、これはダイヤルの軽さやRECボタンの問題に対処され、廉価版だけど7よりいい!と思ったのです。
キットのパワーズーム16-50mmが「ユーザーなめんじゃねえ!」レベルで、すぐに売却。現像ソフトまたはJpegでの後補正を前提にしたレンズは、やはりどうあがいすても使い物になりません。また私はどうも電動沈胴式が嫌いなようです。電源入れてレンズが出てくるのを待つなんてできません。
カメラ自体は良い感じ。単焦点30mmを付けてしばらく使っていましたが、NEX-7の2400万画素センサーに比べて、こちらの1600万画素は好みの絵になりません。ドナドナ決定です。
一時期、オリンパスE-PL3とも付き合いました。
私のは赤かったんですが。これならコンデジの方がマシと売却。
だいぶ長く5D IIしか無い状態が続き辿り着いたキヤノンEOS Kiss X7
2014は新型カメラ大豊作でした。なんと言っても一番はEOS 7D MkIIですね。
ルミックスLX100も、最後まで購入を悩みました。
ニコンのD610・D810も一度は使ってみたいし。ペンタックスK-3も、レンズを選べば良さげです。
オリンパスはE-M1。システム全体で考えると実にコンパクトで、画質も良いです。
ソニーはα7。正直、これも迷走してますが。クルクルダイヤル健在ですし。カメラとして大事な部分(マウントとかマウントとか)に手を抜いているし。ハイアマチュア以上の機種でありながら、一年でIIとか出してデザイン変更してるし(EOS-1の項参照)。欲しいんですけどね。欲しいだけで使い途は無さそうです。カメラ遊びには最高ですが、撮影道具としては役立たずです。あくまで私にとっては、ですが。
そんなこんなで5D MkIIを残して他は全て処分。お出かけにはEF40mm F2.8STMを付けて「これならカバンにもスッポリ入る!」と持ち歩いておりました。重量はかなりのものですが、レンズが薄いと意外とバッグには収まるのです。
が、いかんせん寂しい。カメラ一台?極端な超広角や超望遠や便利ズームをフルサイズ用に買うのは高いよ?やっぱり重い物は重いよ?
決定打は、EF-S24mm F2.8 STMの発売でした。EOS Kiss X7購入。
仕事以外は全部これでいいやと思わせてくれます。X3と比べてファインダー倍率が実に高くなり、フルサイズとは比べようもありませんが、ストレスを感じるほどではなくなりました。
お散歩カメラを考えている方、ポートレートも風景も動き物もそれなりに撮りたい方、「そこそこ万能」なEOS Kiss X7+EF-S24mm F2.8 STM+目的に応じたレンズは実にお勧めです。この能力(機能だけではなくレスポンスとかも)のカメラがこのサイズでこの価格というのは、他に無いと思います。
この先
EOS 7D MkII、5Dの第4世代、LX100も諦めきれず、ドローン搭載用カメラ、いつかは出るだろう真っ当なフルサイズミラーレス。
お金がたくさんあればEOS 1DXで決まりなんですけどね。
この記事は2014/12/17に公開され、49 views読まれました。