Industar 61 L/Z-MC 2.8/50 M42マウントが素晴らしすぎてα7の標準レンズに決定。

Industar 61 L/Z-MC 2.8/50 M42マウントが素晴らしすぎてα7の標準レンズに決定。

最初は一目惚れ

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初めて見たのは新宿中古カメラ市場でした。

味もそっけもないストレートな鏡胴。クリック感の無い絞りリング。ねじ込み式のM42マウント。50mm F2.8と凡庸なスペックですが、値札には「マクロ」と書いてあります。ショウケースから出して見せてもらうと実にきれい!最短撮影距離は・・・30cm!うーん、これでマクロ名乗っちゃうかあ(^_^;

価格は2万円。ちょうど手持ちもあるし、買っちゃおうかなあ?と思いましたが、グッと我慢。ある程度ネットで情報も調べます。

毎度のことながら、こちらのブログが凄すぎます。

http://spiral-m42.blogspot.jp/2009/11/lzos-industar-61lz-mc-50mmf28.html

うん、買おう!テッサーの、実にシャープな写りは好みです。プラス「ダビデの星」ボケ。面白くないわけありません。50mmで30cmまで寄れれば、マクロレンズとしてはともかくふだん使いに不満はありません。

それでヤフオクに初めて手を出しました。落札価格は11000円。相場よりちょっと安めかなあ?新品があった頃は6000円程度だったというのですから、オールドレンズって不思議ですね。

届いた個体の製造番号は89******なので、1989年製のようです。26年前のレンズ!けっこう新しいじゃないか!!EOS 5Dで使っていたEF50mm F2.5コンパクトマクロだって、もっと前の発売だったはずです。いっそ、今でも新品で手に入ればいいのに(^_^

絞りはプリセットです。ミラーレスで使う分には何の問題もありません。ただしクリック感が無いので、いくつぐらいまで絞ったか手の感覚ではまったく分かりません。EVFで被写界深度と手振れしないシャッター速度を確認しながら撮ります。

メイヤーと違い、フィルターをつけても絞りリングは操作できます。フィルター径は49mm。

  • 絞りの形状がF4〜8で六芒星(ダビデの星)になります。よって、ボケた光源がこの形に写ります。
  • 絞りにクリック感はありません。
  • 3群4枚のテッサータイプです。
  • 鏡胴全長に対してとても奥まったところにレンズがあります。EF50mm F2.5コンパクトマクロと似た形状です。

α7につけたところ。無限遠です。センター位置がカメラとずれているのは、マウントアダプターのせいです。

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最短撮影距離。0.3を超え「M(メートルか?マクロか?)」を超え、さらに無限遠まで超えています!だいたい26〜27cmぐらいま近づけるようで、360度以上の回転角をもっています。シビアなピント合わせにはいいけど、無限遠状態から近接撮影するのは大変です。さらに、ヘリコイドの誘導溝と思われる切り込みが見えています。

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絞り開放状態。

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絞りF5.6。ダビデの星!

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最小絞り。六角形です。

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さっそく試写

最初の一枚で、このレンズの魅力が爆発しました。

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骨太でシャープ。質感もよく出ています。色乗りはこってりです。このサイズまで近づいても、まだ近接撮影に余裕があります。

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実はこれを撮ったのはインダスターでした。ボケの柔らかさがよく分かります。

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メイヤーと比べるととんでもなく近づけます。ボケはきれいに溶けるようです。色はコッテリしていますが、ボケ部分は微妙に色味を抑えた感じがして、主題が浮き立ちます。こんな表現もあるんですねえ。

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F8ぐらいまで絞ってみました。ピント部分はコントラスト高め、ボケは低めなのがよく分かると思います。

これは使いやすくて描写も好み!ダビデの星はその内に試してみますが、そんなのはオマケに思えるほど楽しいレンズです。

これでロッコール、ペンタコン、メイヤー、EF、コンタックスプラナー、インダスターと6本の50mmが勢揃いです。ボケ量ではロッコールとコンタックスのF1.4が圧勝ですが、実際にモデル撮影をしてみないことには表現力が分かりません。早く晴れないかなあ?

この記事は2015/09/10に公開され、104 views読まれました。

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