Meyer-Optik Domiplan 2.8/50 ゼブラ triplet M42 20N入手。
2015年09月10日
ロシアレンズでおもしろそうなのを探していたのに、ドイツ製
例の、ヤフオク落札物です。
探していたのはロシアレンズで1万円程度以下の物でしたが、たまたま目についたのがコレでした。6980円で落札。ヤフオク初配達のブツとなりましたので、ドキドキものでした。「大きな傷があったら?」「リングが固まっていたら?」「まさか箱だけ送ってきたら!?」そんな心配をしながら荷物を待ちましたが、開けてみれば心配は霧消。
こいつに惚れたのは三枚玉とゼブラ模様です。
ゼブラ模様、いいですよね〜。現代のカメに付けると「なんだありゃ?」となります。かっこいい(^_^ 49mm径のフィルタを着けられますが、絞りリングが最前面にあるために干渉してリングが回らなくなります。とてもネジの浅いフィルターなら使えると思います(フィルタを少し緩めるとリングが動くようになるから)、そんなフィルターってあるのかな?薄型フィルターは高級品でよくありますが。
三枚玉ってのは、レンズが三枚しか入っていないってことです。「トリプレット」と言います。現代のレンズはだいたい5〜7枚から、ズームだと12〜15枚。非球面レンズとか特殊硝材とかも使ってないし!
レンズってのは虫眼鏡を見れば分かるように、本来1枚だけで結像します。ところが物理的に「収差」が発生するんですね。5つの単色収差と2つの色収差。以前もっとかんたんな「三大収差」というのをどこかで読んだ気がするのですが、情報が見つからないや。ニコンのサイトの説明が読みやすかったので、興味のある方はそちらをどうぞ。
トリプレットというのは一枚レンズで発生する収差を一番シンプルに、効率良く補正する構成なのだそうです。
そもそもレンズ枚数が増えれば、別の要因の問題が起こりやすくなります。最初に気づくのは工作精度。10数枚のレンズをキッチリ調整していくなんて・・。反射による光量ロスだって馬鹿になりません。最低限の3枚レンズなら、強力な収差補正は望めない替わりに問題も起きにくい、と。
実にオールドレンズらしいじゃありませんか(^_^ 値段も安い、カッコもいい、構成からしてオールドレンズらしい!ということでの入手です。
後玉が少々曇っていましたが、レンズクリーナーでかなりきれいになりました。さっそく試写です。
露出補正を-2.3かけて撮りました。この駐車場案内、好きです。
青山一丁目、ツインタワー裏にあるオブジェ?ピンポン球のようなボールが無限機関のように動いています。その中のパーツ。色味はかなり温かいですね。もともと「スチームパンク」っぽいオブジェなのですが、色合いとボケ具合でますます古くさく見えますね(褒めてます)。
このレンズの最大の弱点は最短撮影距離が75cmということです。M42マウントですから一眼レフ用で、距離計連動システムの制限に縛られるものではないと思うのですが、なんでこんな仕様?分かってて落札したのですが、いざ使うと「本当に寄れないなー」とグチが出ます。
色乗りは抜群ですね。α7で撮って出しでこの色です。また、前後のボケがいかにも古くさくていい感じです。
ボケ具合を見るために撮ってみました。二線ボケ傾向があるようです。右下にはフレアらしき白い影が写っています。
まだ人物は撮影できていません。早く晴れないかなあ?
α7に取り付けるとこんな感じ。
思ったほど小さくありませんでした(^_^;
まだ人物は撮影できていません。早く晴れないかなあ?
小さいのでは、こちらが良いですね。インダスター50-2 3.5/50。操作に困るほど小さいです。そして、最短撮影距離は65cm。
新宿中古カメラ市場で、とても程度の良い物が12000円でした。通販やヤフオクだと、もっとずっと安いみたい。テッサータイプということで、お小遣いができたら試してみたいレンズです。
お次は
待ちに待ったインダスター61 2.8/50です。こいつが実にすごい。F2.8だし、ボケが楽しめないかな〜?なんて思っていましたが、とにかく楽しい&よく写るレンズです。お楽しみに。
この記事は2015/09/10に公開され、116 views読まれました。