「My First Nikon」ニコンZ fc到着しました。最速実使用レビュー。
2021年08月07日
あれれ?確かニコンZ fc NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)キットを注文していたはずですが、届きましたよ!?
NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)キットは「発売日未定」となってしまいましたので「これではイカん。ぽちろぐの役目(最速実使用レビュー)を果たすべし」と、マップカメラの中古を見張っていると案の定、肌に合わなかったのか新同品の中古が登録されて購入に至りました。
開封。
ちゃんと箱付きです。
梱包材もしっかり元のまま(のはず)です。
知らなかったのですが、マップカメラのオマケも付いています。
一応、キットレンズも付けてみました。
レンズは銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C 。
DX16-50mmシルバーはちょっと触っただけで全くもって好みではないので、事前に手配しておいた銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 Cを取り付けました。フルサイズ換算53.5mmの標準レンズです。購入時8,910円。フィルター径39mm、最短撮影距離28cm。なかなか使い勝手が良さそうです。
絞りは1.4・(1.8)・2・(2.5)・2.8・(3.5)・4・5.6・8・16とかなり変則的で、絞り値の間隔もバラバラです。オールドレンズにはたまにある仕様ですね。
フォーカスリングは驚くほどスムーズです。安いフォーカスバイワイヤしか使ったことがないと、その操作感に感激すると思います。
描写は下の実写で。
セットアップ。
まずはストラップから。
クラシックなデザインに合わせるには「丸紐タイプが良いだろう」と、安めのものをAmazonで見つけました。
- キヤノンでは使えない「丸環タイプ」です。本体保護用の革パーツも付いています。元々ついていた三角環は取り外して元箱にしまいました。
- レンズと一緒に早々に入手していた液晶保護フィルムを貼り付け。
- バッテリーは充電器を使わずに、USB Type-Cで本体に直接充電しました。
- 記録モードはRAW+Fine(L)に設定。
- レンズには電子接点が無いため、A(絞り優先)モードを選択。「レンズ無しレリーズ許可」はデフォルトでした。
- ISOはオートに設定。これはメニューからしか行えません。
- SDカードは手持ちの64GBを使用。小型モデルですので、例によってバッテリー室に挿入します。
えーと・・・・この設定って、本体ダイヤルで操作する箇所を無くしますね(^_^;
実写。
LightroomではまだZ fcのプロファイルが無いため、jpg撮りっぱなしを掲載します。
あちこちに書かれていますが、ZのEVFはめちゃくちゃ良いですね!
レンズ開放F値が1.4ということもあって、マニュアルフォーカスに全く迷いません。ただしEVFが暗くなるのが異様に早い(数秒)なので、これは調整しないといけません。
DX(APS-C)ですので積極的にオールドレンズを使うことはありえませんが、Zマウントの安いマニュアルレンズなら気軽に使えそうです。
全体的な感想。
まず画質について。「APS-Cだからダメ」ということは全くありません。しかし現時点で高評価すべき点も見当たりません。「ニコンらしい色だな〜」とは思いますが、レンズが純正じゃないですしね(^_^;
このカメラの重要なポイントは、やはりデザインですね。
サイズ感を含めたデザインが抜群です。昔使っていたフイルム一眼レフはこんなサイズ感だったと思います。グリップが無いのもポイント高いです。一眼レフのDfは半端なグリップが台無しにしていましたからね。英断だと思います。小さなバッグにも比較的楽に入ります。EOS RPでも、こうはいきませんでした。
ペンタ部の貼り革のおかげで、プラスチッキーな感じもほぼありません。使い込んでハゲてくるとどうだか分かりませんが。
上記設定のおかげで操作すべきところがほとんど無いため、操作感と言えば電源スイッチ・シャッター・再生ボタン程度しかありません。キヤノンに慣れていると再生ボタンの位置にはとまどいますが、大した問題ではないでしょう。
「カタチがネタになる」という意味でも、遊びに持って行くには素晴らしいカメラだと思います。デザイン重視でフルサイズ換算24〜50mm程度の単焦点レンズと組み合わせるのが良いでしょう。Z 28mmを早く入手したいものです。
改善要求。
とは言ってもとても気になるポイントもいくつか。
- シャッターボタンにレリーズ穴がなぜ無い!?何もしなくてもデザイン的なポイントになるし、ソフトレリーズを取り付ける楽しみもできるし。デジカメゆえの、何か制限があるのでしょうか?改造サービスとかやってくれないかなあ?
- ISOダイヤルにAutoが無く、メニューからしか設定できない。これはかなり致命的に思います。ライブ撮影で使うには「あり得ない仕様」です。1つの設定をするのに違う場所で設定しなければならない・・・「何を考えているんだ!!!」と怒りたくなります。
- 前後ダイヤルがカラカラと回ってしまう。もうちょっと、位置と重さを追い込んで欲しかったなあ。
こんな使い方をしたい人には向いています。
とにかく「目を引くカメラ」です。発売日が10月1日に決定したZ 28mm F2.8を付ければなおさら魅力的な外観になります。「あら?古いカメラ?」ということで。
話が弾むきっかけが1つでも増えればその後の撮影もスムーズになるということで、カメラ自体をネタにしてしまえる貴重なデザインです。
コンパクトなので旅行にも良いでしょう。コンパクトで安価なマニュアルフォーカスレンズと、メカニカルな操作を楽しみながらゆっくりと風景を撮って旅情を感じるのも良いと思います。
こんな人は止めといた方が。
- レスポンス命の人。EOS R5と比べてしまうと、全てがスローモーです。
- 素早いオートフォーカスが必要な人。EOSの・・云々。
- もちろん、フルサイズが必要な人。Z fcはAPS-Cサイズセンサーです。
- オールドレンズを本来の画角で使いたい人。
- 仕事で使いたい人。
最新のデジカメをクラシカルなデザインに落とし込んだことが魅力の全てです。他を捨ててもこのデザインに惚れないと、買ってはいけません。
FM2にこだわりすぎたかなあ?
シャッターダイヤルにAUTOが無いこと。FE2ならシャッターダイヤルにAがあるのにねえ。「FM2」をアピールしすぎたばかりに。「1/3STEP」なんぞという半端な設定はあるのに。これは割り切って捨てても良かったんじゃないのかしら?
ISO設定ダイヤルにAUTOが無いこと。これは本当に致命的。デザインと実使用とのバランスがまだ取れていないですね。
カスタム設定をしてメカニカルなボタンやダイヤルで呼び出せるようにしてくれれば、一段と高い評価が得られたと思います。
それでもこれらの問題に目を瞑ってもデザインに惚れたら、ぜひ「買い!」のカメラですよ。
追記:ボタンカスタマイズ。
正面向かってレンズ左下のカスタムボタン。ここにはデフォルトでホワイトバランスがアサインされています。これがボディを強く握ると押されてしまいます。RAW撮影しかしないので、そもそもWBを変更することはないので、不要なだけです。
ここかAE-L/AF-Lボタンに「AFモードのダイレクト選択機能」をアサインしようかと思ったのですが、そのような設定はありません。AFモード切替カスタムはできるのですが、ボタンを押して電子ダイヤルを回して・・という設定しかできません。それなら「iボタン」でもたいした差は無いので止めました。
結局このボタンへの割当は「無し」に。
「メニュー」「カスタムメニュー」「操作」「カスタムボタンの機能」で設定できます。
追記:ソフトレリーズ。
シール(両面テープ)で貼るタイプのソフトレリーズを取り付けました。クラシック感が爆上がりです。
本当に、なんでレリーズネジを切ってくれなかったんだろう?
追記:Lightroom対応しました。
2021年8月24日、気がつくとAdobe LightroomがニコンZ fxのRAW(NEF)ファイルに対応していました。基本的にはZ 50と同じフォーマットらしいので、対応も早かったのでしょうね?NEFに書き込まれている機種名をZ 50に変更すると以前のLighhtroomで現像できるという記事も読みました。試してはみなかったのですが。
やはり撮って出しのJPEGよりも、できあがった画が好きです。
追記:Viltrox 33mm F1.4 Zマウント追加しました。
ViltroxがDXフォーマットのZマウント用に出したばかりのオートフォーカスレンズ、23・33・56mm F1.4トリオの内、フルサイズ換算50mm相当の33mm F1.4を入手しました。
例によってコンパクトな包装です。
非常に造りの良いフードが付属しています。フィルター径は52mmです。
大口径の割に前玉は小さめ、フランジバックの短さが効いているのでしょうか?
電源オフ時は絞りが全閉です。
電源を入れると絞りがきれいに開きます。
第一印象は「でかい!」。とにかく、長いです。発売が延期されているZ 28mm F2.8の代替にはなりませんね。
焦点距離は近いけれど、
- 普段はコンパクトで持ち運びやすい28mmを使用。
- 大ボケが欲しい、ポートレートを撮ると決めている時は33mm。
と使い分けると良いでしょう。
雨続きで実写ができないので、後日追記します。
追記:Viltrox 33mm F1.4 Zマウント実写。
ハイライト側は飛び気味ですが、硬質ななかなかカッチリした描写だと思います。ボケは良いですね。
この記事は2021/08/07に公開され、300 views読まれました。