キヤノンRF14-35mm F4 L IS USM実写レビュー。
2021年10月02日
発売日にRF14-35mm F4 L IS USMが届きました。
特長。
想像以上の小ささです。EF16-35mm F4L IS USMをマウントアダプター付きで使っていた時からすると、感覚的には「半分」のサイズになりました。
まずはレンズ自体の特長をおさらいしておきましょう。
- キヤノン初の14mmスタート超広角ズームレンズ。
- これまでの16-35mmズームから広角端を2mm拡張。
- 大三元ズーム15-35mmよりもさらに1mm広角。
- フードだけでなくフィルターを使用可能。
- 「UDレンズ」2枚、「UD非球面レンズ」1枚、「ガラスモールド非球面レンズ」2枚を含む12群16枚の光学設計。
- ミラーレスのショートバックフォーカスを活かし、さらに電子補正を活用することで軽量コンパクトを実現。
- 最短撮影距離20cmで、テーブルフォトにも便利。
ミラーレスの恩恵を最大限受けたズームレンズと言えるでしょう。私が待望していたレンズです。
ずっと、単焦点の14mm F2.8が欲しい、いっそサムヤンのAF14mm F2.8を買ってしまおうか?と悩むほどに欲しかった14mmです。たったの2mmですが、超広角域での2mmは劇的な画角の変化をもたらします。
そして軽量コンパクトで20cmまで寄れるとなると、常用レンズとして使える超広角と言えます。
EOS R3実機を見に銀座へ向かい、スナップしてみました。楽しすぎます。
実写。
超広角で撮ると画面内の明暗差がとても大きくなります。RF14-35mm F4 L IS USMは破綻なく描きだしてくれますね。色のりも十分です。
こちらは望遠端35mm。テーブルフォトもお手の物の最短撮影距離20cmです。
同じところから14mm。当然ながら自分の影が入ってしまいます。
キヤノンのカメラでライカの看板。35mmです。
同じ位置から14mm。人間の視覚をここまで超えると、何を撮っても面白くて駄作量産の予感も(^_^;
超広角とはいえ実焦点距離14mmで、F4の明るさがあります。メインに近接すれば背景をほんわかとボカすことができます。花畑など、とても印象的に撮れるのではないでしょうか?
ミミを撮ったら鼻が影になりました(^_^;
感想。
描写についてはほぼ満点です。画面端の像の流れが見えないことには驚きました。どちらかと言うと「カリカリ」した描写に思いますが、広角レンズはその方が使い出がありますね。
ボケも、当然大ボケは期待できませんが、柔らかく良いボケだと思います。
そして軽量です。EOS R5に付けて台風一過の暑い銀座を散策しましたが、本当に楽々と歩けました。スナップレンズとしてはとても大切な要素です。
F4の小三元で20万円超えと「Rは強気の価格設定だなあ」と思っていましたが、納得の性能・パッケージングです。
この記事は2021/10/02に公開され、335 views読まれました。
四隅のケラレはフィルターによるものですか?
どのコマか分かりかねますが、ケラレではなく極端な周辺光量落ちと思います。
記憶がおぼろですが、LRでレンズプロファイルを適用していると思いますので、カメラ内補正より弱かったのかもしれません。