RF50mm F1.8 STMのウォブリング、故障かと思ったら違って即解消できました。
2022年08月13日
軽量・コンパクト・高解像・寄れると良いことだけらけのRF50mm F1.8 STM。唯一ボケ味のみ「もう少しなんとかならんなあ?」というところですが、絞りを開けて寄って大ボケを狙えばそんな心配も吹き飛びます。
ところがある時期から、EOS R5との組み合わせでウォブリングを起こすようになってしまいました。
ウォブリングとは、AF時にピントが前後していつまでも合焦しない現象です。RF50mm F1.8 STMのSTMモーター(モーターがかぶっている)は多少音がしますので「ジコジコジコジコ」といつまでも動いているのが分かります。レンズを支えている左手にもモーターが動く感触が伝わります。
これはなんとしても気持ち悪い!!!
すわ故障か?修理代は?
キヤノンの修理料金詳細で調べてみると、新品購入費用に近く、下手をすると中古代を超えてしまいます。
状況を改めて整理すると、ウォブリングを起こすのは
- EOS R5+RF50mm F1.8 STMの時のみ。
- RF85mm F2 IS STM他のレンズは大丈夫。
- EOS R3でも問題無し。
- 特に遠景(雲等)の時に強く出る。
- なんとなくAFも遅い。
ということで、銀座のキヤノンサービスステーションに行ってみました。現在は予約制(知らなかった!)ということで「1時間程度お待ちいただければ・・」とのことでしたが、10分ほどで診てもらえました。
原因は「サーボAF(他社のコンティニュアスAF)」かつ「コンティニュアスAF」がオンになっていたことでした!
キヤノンでは連続AFをサーボAF、一発AFをワンショットAFと言います。他社ではコンティニュアスAF・シングルAFですね。
キヤノンのコンティニュアスAFは「常に被写体に大まかにピントを合わせ続ける」意味で、シャッターボタンを半押ししなくてもピントを合わせ続けてくれます。咄嗟に訪れるシャッターチャンスに強くなる設定です。こいつがサーボAF+STMレンズと相性が悪かった。
- ずっと被写体を追い続けるサーボAF。
- シャッターボタンを半押ししなくてもピントを合わせ続け、とにかくピントを合わせ続けようとするコンティニュアスAF。
- ちょっとうるさいSTM。
この相乗効果でウォブリング状態となっていました。
コンティニュアスAFをオフにすることで症状は解消。あれほど悩んだのが嘘のようです。EOS R5を修理に出すことまで覚悟していたのに。
ちなみにRF85mm F2 IS STMのモーターはRF50mm F1.8 STMよりも出来が良いのか、ウォブリングを感じません。USMレンズは静かで、やはりウォブリングに全く気づきませんでした。
しかしRF50mm F1.8 STMのAFが遅い(他社と比べれば十分速いけれど)のは変わらないので、もうちょっと贅沢な設計のF1.4(できればIS付)が軽量・安価に発売されるのを期待しています。
この記事は2022/08/13に公開され、207 views読まれました。