LUMIX S9の商品サイトが炎上していますが。
2024年05月28日
作例炎上
フルサイズセンサー、EVFレス、超小型で鳴り物入りで登場したLUMIX S9ですが、商品サイトに掲載された「イメージ写真」に問題ありと炎上していますね。
該当の写真は2024年5月28日21時時点ですでに削除されたようですが、問題となったのは以下の通りです。
- 「進化したリアルタイム認識AFにより、動きのある被写体の撮影で自動的にピントが合います。」という説明の犬の写真が、実はShutterstockのレンタルフォトだった。
- 「動物認識」の飛んでいる鳥のイメージ写真が、実はニコン機で撮られたものだった。LUMIX S9はメカシャッターレスなので、このように高速で移動する物体は強いローリングひずみが出るはず。
というところがポイントのようです。
「写真はイメージです」との注意書きが最後に小さく入ってはいたのですが…なんだかなあ。カメラの商品紹介ページの写真が「別のカメラで撮っている」とは誰も思わないですよね?ああ、Androidスマホでも過去にキヤノン機で撮った作例(イメージ)写真がありましたね、そういえば。
https://gigazine.net/news/20180821-huawei-smartphone-picture-fake/
この時の言い訳はこちら。
Huaweiが一眼レフで撮影した写真をスマートフォンの写真であるように見せかけたのはこれが初めてではありません。2016年7月には、Google+で公開されたHuawei P9の写真サンプルがキヤノンのEOS 5D Mark IIIで撮影されたことがEXIFデータから判明しています。この時、Huaweiは「この写真がP9で撮影したものとは言っておらず、あくまでもコミュニティを刺激するために共有されたものです」という弁解のコメントを発表しています。
この件、パナソニックが謝罪文を出しました。ちょっと言い訳っぽいですね。
https://panasonic.jp/content/dam/panasonic/jp/ja/dc/pdf/about_S9_site.pdf
「新製品で撮影した写真ではないことへの注釈がお客様にとって、分かりにくい内容と場所での表記となっておりました。」ではなく、そもそも作例以外を掲載しちゃダメですよね。
説明会の内容
ぽちろぐが気になったのはこちらです。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1594142.html
ポイントは
- トレンドとしてSNS利用者が増えている。そしてSNSは写真や動画と切り離せないメディアでもある。現在はスマホが主流だが、カメラメーカーが積極的な製品開発を行うことでカメラ市場を牽引できると考えている
- SNSに積極的に投稿しているユーザーはSNSそのものが目的では無く、SNSで人生を豊かにしたいという想いがあると分析。ユーザーの生活をさらに豊かなものにするため、今回の新製品を開発したと背景を話した。
「ユーザーはSNSそのものが目的では無く、SNSで人生を豊かにしたいという想いがあると分析」という一文が特に気になりました。ぽちろぐも仕事でコピーを書くのですが、この文は
- 情念が感じられない。
- SNSに熱心なユーザーはもっと浮気性で、トレンドにのっかることが主ではないのか?
- 商品開発コンセプトをきれいな言葉で表現しようとするあまり、本質から外れている。
と感じられます。
LUMIX S9は欲しいんだけれど
- EVFレス。
- メカシャッターレス。結果、アクセサリーシューがコールドシューに(理屈は割愛)。
- トータルで小型軽量。
- 同時発表の26mmレンズもiPhoneの画角を大いに意識。
「気軽に撮れるコンパクトで高画質なフルサイズミラーレス」のために、色々と削ぎ落としたコンセプトが明確な良いマシンだと思います。ぽちろぐ、S9欲しいですもん!GR III高画質版って感じかな。
しかし今のところ弱点もあり。
- どれほどコンパクトかは、触ってみるまで不明。
- レスポンス・操作感が不明。
- 小さいレンズが無い。26mm F8、しかもマニュアルフォーカスでは使い勝手が悪すぎる。しかも3万円台と高価。
- フルサイズの良さを強く感じるためには明るくてコンパクトなレンズが必要。
- 20〜50mm程度のパンケーキレンズが数本は欲しい。GR IIIは28mmと40mmのバージョンがある。
- Lマウントレンズには該当するレンズが全く無い。
- 意外と高価。EOS RPなら10万円台前半。
発売まで何かブレイクスルーがありますかねえ?
この記事は2024/05/28に公開され、144 views読まれました。