【追記】究極のパンケーキレンズInduster 50-2 3.5/50入手しました。500円玉と言われます。
2015年12月09日
実際は小さいマカロン(半身)ぐらい
オリジナルのケースとZENITロゴの入った前後キャップ付きです。M42マウントですので当然マウントアダプターを介してα7に取り付けます。
このレンズの良いところは
- テッサータイプで写りがシャープ。抜群の写りは、後半で実写サンプルを掲載します。
- とにかく小さい。
このレンズの弱点は
- 最短撮影距離が0.65mと遠い。とにかく寄れない。「レンジファインダーカメラ用かよ?!」ってぐらい。
- ピントを合わせてから絞りを変えようとすると、一緒にピントリングが回ってしまう。
- 絞り値は前面から覗き込まないと見えない。
最短撮影距離はともかく、絞りリングの問題は深刻です。注意深くピントリングに触れないように絞りリングだけを回そうとしても、絞りの開店にピントリングが引きずられてしまいます。いったいどういう使い方を想定してこんな仕様になったのでしょうね?
それほど使いにくいのに、小ささと写りの良さに惚れて買ってしまいました!こんな格好のα7、ちょっと馬鹿っぽくて良くないですか(^_^?
ヘリコイド付きマウントアダプターを使え!
さて、そこで考えました。M42はフランジバックが長いためマウントアダプターも大きくなっています。マウントアダプターの中には「ヘリコイド付き」といって最短撮影距離を短縮できる機能をもった物があります。
こちら。
KERNELのコレは、実測で16mm伸びます。本体以上に繰り出すわけです=ということは本体のヘリコイドを固定しても、本体のみより近接撮影できるということです。
「えいやっ」とパーマセルテープでフォーカスリングを固定してしまいました。
これで絞りリングを動かしてもフォーカスが移動することはありません。
フィルタはMARUMIのUVのみ入手可能なようです。35.5mmって、キャップも売っていないし、今回の品はキャップ付きでラッキーです。
マルミ光機 35.5mm UV[355MMUV] |
実写
まずは近接撮影。
目測で25cm程度までは寄れます。もっと近いかも!
マウントアダプターのヘリコイドは重く操作感は快適とは言えませんが、そもそも速写するレンズではないし、じっくりと撮ります。
ちゃんと無限遠にも合焦します。
空の青が実に気持ちの良い色になります。色はこってり、けれどくすんでいますね。周辺光量落ちは少々あります。
こちらの2枚、ピクセル等倍で見ても実に解像感があります。
硬い物の表現が絶妙です。シャープで、質感が良く出ます。
柔らかい物だってOKです。
そして、意外とボケがキレイなんです。F3.5ですからさすがに大きなボケは期待できませんが、柔らかいです。
こんな写真がこのレンズの真骨頂かなあと思います。
F3.5と暗いしたいへん使いにくく、ヘリコイド付きマウントアダプターはいい値段(5000〜1万円)です。万人には勧められませんがウケることは必至だと思います。
私はこのレンズの描写が大好きです。
追記
びっくりするほど逆光耐性がありません(^_^;
フィルタを取り付けると絞りリングが長くなった効果があり、操作性が俄然上がりました。いや、あくまで元と比べてということで、一般的なレンズとは比較できくないレベルですが。
この記事は2015/12/09に公開され、69 views読まれました。
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
同じレンズを所有しておりますが、ピントリング、絞りリング、いずれを動かしてもどちらかが引きずられて動いてしまうということはありません。おそらく潤滑不足、あるいはリングが固着しつつあって動きが渋いとか、いずれにしても分解が必要なレベルだと思います。外部からの注油は無理なので分解して清掃、注油するしかありません。
ヘリコイドアダプター、便利ですよね。
これまで私が触ったのは全てこんな状態でしたので「こんなものか〜」と思っていました。それは朗報です!
分解・・・このレンズならそれほど複雑ではないし、やってみようかしら?
ありがとうございます(^_^