大定番セットEOS 6D Mark II+EF24-70mm F4L IS USMレビュー。
2017年11月04日
またまた機材を整理して、中古のEF24-70mm F4L IS USMを入手しました。ズームは望遠のEF70-300mm F4-5.6 IS USMしかなかったため、いよいよきつくなってきましたので(^_^;
中古ですので開梱の儀はありませんが、キャップ・リアキャップ・フード・布ケースとフルオプションで65,800円!マップカメラの安めのヤツです。ヤフオクあたりで「玉に着ずとかついてないか?」とドキドキしながら入手するよりずっと安心で、しかも安いです。ヤフオク、最近高くてなあ。よほど市場に出回らない物じゃないと使いたくないなあ。
使い勝手・スタイリング
- キットレンズだけあって抜群のスタイリングです。ふつう「一眼レフだー!」とイメージする「いかにも」なスタイリングです。
- ずっと前、EOS 5D(初代)に出たばかりのEF24-105mm F4L IS USMを付けて長いこと使っていました。その後ボディは5D Mark IIに替えましたが、24-105は続投。たくさん撮ったわー。長く使う内に歪曲とか、シャープさが納得いかないとか、女の子を撮るのに魅力的なレンズではないとか、重いとかいろいろと不満が出てきて、EOS 7D Mark IIに乗り換えた際に売却してしまいました。まあ、APS-Cにこれより良いレンズがあったわけではないのですが。
今回もEF24-105mm F4L IS II USMと悩んだのですが、旅行等に持ち出すことを考えると軽くて小さい方がいいやとコチラにしました。いざとなればマクロも使えるし! - 24-70mmの標準ズーム、望遠側に多少の不安がありましたが、数日使ってみて問題無しとの感触を得ています。結局ズームって、倍率が大きくても最広角端と最望遠端の使用率が一番高くて。105mmなら「200mmあればなあ」と思うだけで、70mmならそれなりの使い方をすれば良いと。つきつめれば「一番使う焦点距離の単焦点レンズ一本で良い」ってことになるんですけどね。私の場合はそれが50mmマクロ。撮影メインじゃない場合は、持ち運びを考慮してEF40mm F2.8 STM。だけど、ズームも欲しかったんです(^_^;
- F4通し。やはりF値変動って気持ち悪い(^_^; とても快適に使えます。望遠側では十分に大きなボケが期待できます。
- フィルター径77mm。見た目の割に案外と大きいです。ズームレンズは荒っぽい(?)使い方が多くなるので、必ず装着します。
- 重量は600g。常用のZeiss Milvus 50/2M ZEが730gですから、軽い軽い!ただし凹凸が大きいので(特にフード)、バッグの中での収まりは良くありません。
- ズームリングは適切な重さです。
- フォーカスリングは軽めです。フルタイムマニュアルフォーカス対応なのですが、スッと切り替わりません。MF中に「ジコッジコッ」とAFが動きます。ストレスが溜まるので、MFモードに切り替えて使います。これがレンズに起因するのか、EOS 6D Mark IIのせいなのかは分かりません。
- マクロモード切替で0.7倍の接写が可能!マクロ領域(0.2〜0.5倍程度)の撮影は機会が多いので、嬉しいところです。しかし使い勝手は良くありません。「なんで切替スイッチがリング上に無いんだ?」「切替スイッチのクリック感が希薄」「ズームリングでピント合わせ」と、とても急場に使えるようにはなっていません。マクロレンズ替わりに使おうと思っている方はご注意を。真っ当なマクロレンズを買った方が幸せになれます。
フォーカスシフト問題
絞り込むとフォーカス位置がずれてしまうフォーカスシフト問題というのがネット上で噂されていますが、私の使い方では気になりません。せいぜいF8ぐらいまでしか絞らないし、数ミリのズレが気になる使い方もしないし。そこまでシビアな撮影には単焦点使うし。
色ノリとか解像感とか画質とか
なんの不満も無いです。
こういうのって、広角で撮りたいですよね。
標準近く。
ワンニャン対決、明らかに猫が強いです。こんな急場でもササッと操作できます。
色ノリ十分、逆光にも十分強いです。
肉眼では街灯がしっかりと見えます。EOS 6D Mark IIのセンサーのダイナミックレンジ問題もあるでしょうが、レンズを替えると変わったりするんですよね。うーん。中央右端を飛んでいる鳥の姿はシャープに写っています。
ボケ
開放F4で、二線ボケが出たら目立つようなシーンを撮ってみました。ザラッとした感じはありますが、うるさい二線ボケはありませんね。
木の瘤(?)みたいなところに線画で杖が描いてあるように見えたので。こちらのボケはきれいです。
マクロ
70mmの最短撮影距離。
マクロモード。
全体像。
最短撮影距離20cmなのに、センサー面からレンズ先端まで15cm、フードをつけたままだと19cm!
太陽光で撮影すると、被写体にレンズの影が入ってしまいます。ワーキングディスタンスがなさ過ぎるわ(^_^; マクロの時は「フードを外す」という操作も追加しないといけません。
画質的にはじゅうぶん見られるものだと思いますが、スイスイと使えるシロモノではないことご承知ください。
ライバル
検討したライバルのご紹介を。
EF24-70mm F2.8L II USM
今となってはそれほど高価と思えなくなってきたのは、金銭感覚が麻痺したのかなあ?でかいけれどニコンほどではないし。重いけれどシグマほどではないし。画質・AF速度・操作性とも定評があるし。最後まで悩みました。
しかし「これで何撮るんだ?」と。最高画質を要求する時は単焦点使うし、旅行にはさすがにでかいし。
ということで落選。
EF24-105mm F4L IS II USM
ズーム比が大きいといじってて楽しいんですよねー(^_^ /
でも新型で高価なので落選。でかいし重いし。
シグマ24-70mm F2.8 OS Art
魅力なのは、シグマ単焦点と色味が近いこと。手振れ補正がついていて安いこと。
しかし重いのと、ズームリングとフォーカスリングの位置関係が純正とは逆(EF-Sと同じ)なのがどうしても馴染めず落選。価格的には良い感じなんだけどなあ。単焦点にこだわりが無い人にはお勧めです。
シグマ24-105mm F4 OS Art
こいつも24-70mm Artと同じ理由で落選。リングの位置関係さえ正常なら、こいつにしていた可能性大です。
タムロン24-70mm F2.8 VC
画質はシグマの単焦点と混ぜると一発で分かるぐらい違いますが、悪くないです。軽い!使いやすい!そして安い!
しかしリングの回転方向が逆なんですよね、タムロン(T_T 35mm、45mmはキヤノン方向なのに。コシナ・ツァイスのように各メーカー毎に揃えてくれとは言いませんが、レンズ毎に違うのはイヤ。
総論
ライブ撮影、小旅行で活躍してくれそうです。
とりたてて「素晴らしい!」と言える部分は見つかりませんが、全方位的に優等生です。撮った写真に不満が無い。
「ズームレンズは純正(ここではキヤノン製)に限るなあ〜」としみじみ思いました。
趣味の撮影、お散歩レンズとしては、やはり単焦点に軍配が上がります。私の今のお気に入りはMilvus 2/50M。気軽に持ち出すならEF40mm F2.8 STM。誰にでも勧められるのはEF40mm F2.8 STMですね。だって安くて軽くて小さくて写りが良いのですもの。
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この記事は2017/11/04に公開され、197 views読まれました。