初のFEマウントレンズ、タムロン28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)ついに到着。
2018年06月08日
注文がギリギリで「予約・お待たせします」になってしまったタムロン28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)が、予想外に早く到着しました。楽天の各店舗などでは「入荷:3カ月程度」と書かれていて、かなりガックリきていたのですが。さすがヨドバシカメラ!
α7(初代無印)から、初のネイティブFEレンズです!ソニーのボディは面白いけど、ソニーのレンズはキライ〜と思っていたところに
- 比較的軽量。
- 使いやすい焦点域。
- ボケも期待できる開放F2.8。
- 他と比べて極端に短い最短撮影距離。
- そして手頃な価格。
とくれば、試してみざるを得ませんね。
外観・操作性
根元部分からかなり急激に太くなっていますが、ホールディングは良好です。この段差、まったく気になりません。
28mm時に短く、望遠側ほど鏡筒が伸びます。
フードは先端にくっついていますので、望遠時に鏡筒が縮んで相対的にフードが伸びて望遠対応する・・ということは期待できません。そもそも望遠時に伸びるタイプだし。
持った感じ、遠目に見た感じは良くできていますが、細かく見るとかなりチープな造りです。
- プラ外装で、型についているのであろう「筋」がそのまま残っています。よく見えるのはTAMRONロゴのTの横。しかも斜め位置w
- この長さでズームリングが先端側というのは使いにくいです。パッと手を動かすとフォーカスリングを回してしまいます。キヤノンEFレンズと逆だから・・というのもあるかもしれません。私個人の問題かも?
- ズームリングは快適とはいかずとも、スムーズに回転します。
- フォーカスリングはとても軽いです。
- フードは申し訳程度。しかしそこそこの効果はあるようです。
しかしシンプルなデザインはとても好感が持てます。難しいことを考えずに、便利で高画質に撮れる明るいレンズ!となれば、距離目盛が無いとか、AF・MF切り替えスイッチが無いとか、うるさいことを言う必要はないでしょう。
お花を撮ってみました。
ワイドエリアAF任せで撮ってみました。ワサワサキラキラした雄蕊(?)にジャスピンなのはα7RIIIが優秀なのでしょう。これで、最短撮影距離にはまだまだ余裕があります。
特筆すべきは見事な解像感とボケ味。
店頭でも「私はニコン用の28-75mmを使っていてそのボケ味に惚れていたのですが、FEマウント用はさらに良いですよ!」と店員のお姉さんが熱弁していました。
- 近いボケと遠いボケも同様のボケ味で、それでいて遠近感は出ているし。
- 望遠側でマクロ域とはいえ、ボケ量も十分異常だし。
- ボケ味にザワついたところがないし。
- ちょっと絵画的なボケ方は魅力的だし。
タムロンレンズはほとんどがキヤノンEFとはリングの回転方向が逆なので敬遠していたのですが、惚れました。SP35mm・45mm・90mmなんかはタムロンでは珍しいキヤノンEF回転だし、手を出してみようかしらん?
絞り値・撮影距離に関わらず、ボケ味は安定しています。いいなあ、コレ。
遠景でも解像感、すごいです。緑の透明感もよく出ます。
固い物を撮ってみました。
穏やか!笑っちゃうぐらい穏やかに撮れます。
明瞭度を強くしたり、少し彩度を上げたくなります。
積極的に使いたくなる絵ではないですね(^_^;
テーブルフォト。
今夜の晩飯です(^_^ カプレーゼ。花畑牧場のモッツァレラがあったので、プランターのバジルを贅沢に盛り付けました。って、料理解説じゃないし!
レストランで持ち出すには少々大きなレンズですが、広角端19cmの近接撮影能力はとても便利です。とにかく私は「寄れるレンズ」が大好きです。
こちらは鶏モモのガーリックソテー。我が家流の一風変わったマッシュポテトにのせました。ヤングコーンは茹でて酸味をきかせて。エリンギはバター炒め。インゲンは「ビックリするほど美味い!」と言われて買ってきましたが、まさしくビックリしました。味と香りが濃いです。
人とか犬とか撮ってみた。
AFは爆速ではありませんが、明るい所では迷いません。迷いまくる状況を後で解説します。
α7RIIIなので、この状況で瞳にピントがいきます。すごい!まあ、レンズのおかげでは無いんですが(^_^;
ピント面はシャープで、他は柔らかくボケる。「ポートレイトに使うならタムロンがいいよ」と言われた理由が分かりました。
モデルの都合がつかなかったので、後日追加掲載します。
もうちょっと、ボケ味の作例。
主張しないボケ。私は好きです。
ライブ撮影してみた!
Auto ISOだと6400とか12800になっちゃう会場でのライブを撮影しました。
描写については文句なしです。
しかしいくつか不満点が。まずレンズに関すること。
- ズームリングを回したつもりが、一所懸命フォーカスリングをいじってしまいました。いっそパーマセルテープで固定しちゃおうか!と思ったほどです。ライブ撮影ではどうせMF使わないし。
- 室内撮影で28mm始まりはきつい(T_T 28mmだからこそここまで小さく軽く、かつ高画質にできたのでしょうけれどね。望遠側は寄ればなんとかなるのですが、広角側はどうしようもないことが多いのですよ。
続いてα7の仕様に起因する不満。
- AFが迷いまくり!F4〜5.6のAvモードで撮影していたのですが、ふと気づいて開放F2.8にすると、AFが俄然快適に。
- EVFの「設定効果反映」をオフにしてもダメ。
- 要は、α7の絞り優先AE(Av)モードは絞り込み測光で、これは解除できないということです。
- レンズが暗くなればAFにモロに影響します。
作例の逆光のギタリストですら瞳AFがスッと効くのに、適正な絞りまで絞るとAFが遅くなるとは!?
やはり暗いところでのライブ撮影にα7は向かないのかなあ?何か逃げ手はないかしら?シャッタースピード優先AE(Tv)モードにでもしてみようかしらん?明るいところでなら絞り込んでもAFに問題は無いのですがねえ。
とにかくオススメ。軽いは正義。
無条件に誰でもオススメです。明確な目的があってどうしても広角端24mmでなければダメ!という方以外は、24-70GMもVario-Tessar24-70も無視してこちらにしましょう。
あらためて書くと
- 解像感が高く、かつボケ味がきれい。常に破綻しないボケ味。
- 十分に軽くてコンパクト。フードも含めて(笑)小さい。
- とにかく寄れる!一般撮影で困ることはまず無いでしょう。
今のところ最安で8万円台半ば。私も予約を入れていながら「どこかの店に余ってないか?」と探しましたが、ダメでした。素直に予約しちゃいましょう。
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この記事は2018/06/08に公開され、48 views読まれました。