撮影目的から理想のレンズ群を考えてみました。
2015年01月04日
「常にありったけのレンズとボディを持って出る」ことはできないので、いつも機材は厳選して出かけます。仕事の時は「念のために」予備機材を用意しますが、使わないですめばそれに越しません。できればまったく同じボディを2台といきたいところですが、なかなか購入には至りません。違うマシンを使うのって楽しいですからね。
「ニコンの20mm F1.8はいいなあ。明るいし、意外と安いし。」「ソニーのAPS-C用16-70mm F4はいいなあ。コンパクトで描写も良さそうだし、使いやすい焦点距離範囲だし。」とピンポイントで欲しいレンズはありますが、レンズに合わせてボディを揃えるのも現実的ではありません。ボディが変わると操作方法が異なるので混乱しますからね。そもそもそんなにお金かけられません。
そこで、特殊な用途を除いて「よくある撮影シーン」別に「こんなレンズ群があったらいいな」を考えてみました。
描写性能が高いことは当然として、無理のないサイズ・重量を実現でき、あまり高価にならないであろう明るさにしています。まあ、暗くてもお金かけた設計ってできるんですけどね。
お散歩カメラ
28mm F2.8パンケーキ・45mm F2パンケーキ
お散歩カメラと言えばパンケーキ、なるべく明るく・見た目に近く撮れる画角が良いです。広角系の28mmと標準系の45mmが選べるとありがたいです。45mmぐらいだとボケも楽しめるようにF2.0は欲しいところ。道端の花もアップで撮れるように近接撮影能力はできるだけ高くして欲しいですね。最短撮影距離20cmが目安だと思います。
50mm F2マクロ
お散歩と言うより「撮影ハイキング」の時に、あえて50mm1本で出かけることがあります。撮影自体が目的なので、自分が移動してじっくりとターゲットを狙えます。なので、広角風にも望遠風にも撮れる標準レンズは重宝するのです。
マクロは必須、ハーフマクロでもあれば足りるでしょう。マクロを実現してなるべく明るく、となるとF2程度になると思います。F2.8だとウェストアップで人物を撮るような時にボケが楽しめなくなります。
ライブ撮影
私が一番多く撮っているのは、屋内外のライブです。野外、室内で必要なレンズは大きく異なります。照明の明るさ、ステージが美しいかゴチャゴチャか、動きがあるか無いか、千差万別なのです。
が、だいたい3つのパターンに分けられます。
14-35mm F4・20mm F2.8・24mm F2
屋内・超近接でカメラマンが動けないほどのモッシュ状態で撮る場合。24mm以下の広角でアオって撮ることに専念します。場所移動はできないので、全体を抑えるカットは後方の別のカメラマンに頼みます。
14-35mm程度のズームがあると最高ですが、16mm始まりでも困るほどではありません。あえて単焦点20mmで押し通すこともあります。
明るさはF4.0あれば大丈夫。ライブハウスの照明がしっかりしていれば、ISO6400でF4.0〜5.6、シャッタースピード1/125秒ぐらいになります。最近のデジカメなら十分実用範囲の画質で撮れます。超広角だしそもそもボケを狙える環境ではありませんので、実用的な明るさがあれば十分です。
24-70mm F2.8・70-200mm F2.8
屋内外とも、カメラマンが動ける範囲に余裕がある場合は、いわゆる大三元レンズがありがたいです。
細かなフレーミングやボケにも気を配る余裕ができますので、描写性能を突き詰めた物を持っていると安心です。なかなかそんな恵まれた撮影環境は無いんですけどね(^_^;
20-100mm F4(+100-300mm F4)
実は一番欲しいのがコレ。20mm始まりの「標準ズーム」って無いんですね。ライブ現場は下見できることがマレですので、どんな状況にも対応できる機材を持っていくわけですが、これがあれば1本(+望遠)で済んでしまいます。
狭い会場だとステージ直下からカメラをかまえることも少なくないので、24mmではフレーミングに余裕がありません。20mmになればちょっと安心ということが多いのです。さらに100mmあれば、会場後方から狙うのでない限り、だいたい用が足ります。
標準ズームで広角系を広げる設計はかなり難しいようですが、どこか作ってくれないものでしょうか?明るさはぜひともF4.0キープで。多少大きく重くても、レンズ交換を考えれば我慢できると思います。
ポートレート撮影
24mm F2・28mm F2・35mm F2
広角ポートレートは手足が長く写り、背景を整理できればとても魅力的です。
50mm F1.4・50mm F2マクロ・85mm F2
私のポートレートレンズは50mm F1.4です。開放からF2.8程度で使います。極端にアップで撮る時はF5.6程度まで絞り込みます。
85mmは、まだ慣れていないモデルとあえて距離を取る時に使います。けれど50mmレンズの立体感の方が好きです。
100mm F2.8マクロ・135mm F2.8・200mm F2.8・300mm F2.8
100mmがマクロなのは、100mm程度では望遠のボケ効果が出るよりも先に、画面が平板になりがちだからです。目元のアップなどに使えます。それ以上の望遠レンズは背景をきれいに整理してくれますし、盛大なボケが楽しめます。
子どもやペット
28mm F2.8パンケーキ
小さな子どもやペットを撮るのに最適なのは、つくづく「コンデジだなあ」と思います。威圧感がないこと、ファインダーを覗かないので被写体と会話しながら撮れること。一眼レフはとうてい敵いません。
動きが予測できない相手なので、焦点距離は28mmの固定がちょうど良い感じです。
イイコにしてる写真を撮る場合は、ポートレート用レンズが良いと思います。
旅行
24-135mm F4
この手の便利ズームはだいたい28mm(相当)始まりですよね?24mmだとありがたい。
F値固定もポイントです。
パーティスナップ
28mm F2.8パンケーキ・35mm F2
気持ち広めのレンズで近寄って撮ると盛り上がります。撮影はオマケなのでコンパクトなシステムが良いです。
風景・自然撮影
フィシュアイ・14mm F4・20mm F2.8・24-70mm F2.8・70-200mm F2.8
なんでも撮れる大三元。大きな単焦点超広角。撮影自体が目的なので、好きなレンズを持っていきます。
私が欲しいのは
- 14-35mm F4(主にライブ用)
- 20-100mm F4(主にライブ用)
- 100-300mm F4(1本は持っておきたい望遠)
- 28mm F2.8パンケーキ(お散歩レンズ2号)
- 35mm F2(パーティスナップ用)
- 45mm F2パンケーキ(お散歩レンズ1号)
- 50mm F2マクロ(何かと便利)
- 50mm F1.4(主にポートレート用)
- 100mm F2.8マクロ(主にポートレート用)
ビックリするほど望遠に興味がありません(^_^;
20-100mm F4が実現すれば、お散歩パンケーキレンズ1本あれば十分ではないか?とも思いますが。それでもポートレート用の50mm F1.4は欲しいですね。
焦点距離はすべて35mm判換算で書いてあります。相当の画角が実現できれば、APS-Cまではセンサーサイズが小さくなってもかまいません。それ以下(フォーサーズや1インチ)だと、さすがにボケ量に影響が出てくるようです。
どこか揃えてくれないですかねえ?
この記事は2015/01/04に公開され、203 views読まれました。
地面から女性が顔を出してる写真には、びっくりぽんでした。合成かと思っちゃいました。面白い場所があるんですね!
こちら、浅草です(^_^
土手沿いに歩いてみてください。公園内に見つかりますよ。
私も見つけて大喜びでした。本当は「スカイツリーを飛び越す写真」を撮りに行ったんですけどねえ(^_^;