NDフィルターで遊んでみよう。

NDフィルターで遊んでみよう。

K&F Conceptがまた面白いフィターを送ってくれました。可変式NDフィルターです。

至極かんたんに説明すると

  • NDはNeutral Densityの頭文字。特別な効果無く、色もつけずに光の量を減らしてくれます。
  • 「減光するだけ」というのがミソで、他にクセをつけないように精度が命のフィルターです。よって、一般的に高価です。「新開発HD28層ナノコーティング技術」ということです。
  • 可変ということで、減光量を変更できます。使い方はPLフィルターと同様に回転式です。
  • そこはK&Fで、高品質の可変NDフィルターを比較的安価に提供しています。それでもK&F Conceptのフィルターでは高価な部類に入りますね。

送ってもらったのは以下の3点。

A0A8710 NDフィルターで遊んでみよう。

上から順に光量を1/2〜1/32、1/8〜1/128、1/32〜1/512にします。可変率は5段(2の5乗)分ですね。

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ここで露出についておさらい。

絞り優先AEに設定しISOは最低の100、明るい50mmレンズを開放にして背景ボケボケのポートレートを撮りたい!!!よーし、F1.4だ!という場合。

IMG 4960 NDフィルターで遊んでみよう。

冬の日差しでもシャッタースピードが上限振り切って露出オーバーなんてことがあります。

今のカメラは1/8000秒も当たり前、ISOはLoで50が選べるのですが、それでもハイスピードレンズ(明るいレンズをこう呼びます)では起こりえます。キヤノンの上位機種なら「セーフティシフト」と呼ばれる機能でAvモードにもかかわらず勝手に絞りこんで正確な露出を確保してくれたりするのですが・・。

違うのよ!F1.4開放でボケボケにしたいのよ!!!

という時に、NDフィルターは活躍します。

IMG 2934のコピー NDフィルターで遊んでみよう。

真夏だとISO50・1/4000秒でもF8なんてことがありますからね。

こういう場合、最低濃度のND2〜32が一枚あると助かります。最大で5段分光量を落とせるなら、F8→5.6→4→2.8→2→1.4となるわけです。可変なので半端な明るさにも対応できますしね。

商品開封。

先日のPLフィルターと異なり、こちらは丸いケースに入っています。

A0A8714 NDフィルターで遊んでみよう。

高級品とあって梱包も厳重です。

A0A8715 NDフィルターで遊んでみよう。

ポートレート以外の使い道。

作例でよく見るのは滝や川の流れを長時間露光して美しくするヤツですね。ポートレートで絞りを開けたいのとは逆に、露光時間を長くするのです。

ここでは人や車を消しちゃいましょう!

ND0(フィルター無し)。

ND32(5段減光)。

ND512(9段減光)。

撮影方法。

今回の機材は以下の通りです。

  • EOS R5
  • RF24-70mm F2.8 L IS USM
  • K&F 82MM クロスワイヤー超薄型調整可能 ND レンズ、ND32~ND512(5〜9段)
  • リモコン。ケーブルタイプ、ワイヤレス、スマホが使えます。スマホの場合、キヤノンCamera Connectをインストールしておきます。

EOS R5がいくら強力な手ぶれ補正を備えていると言っても三脚は必須です。

設定は以下の通り。

  • マニュアルフォーカス。一番明るく見えるND32の状態でピントを合わせておきます。
  • 露出はMモード。Av・Tvモードでは最長30秒までしか使えません。
  • ISOは100。
  • なるべくパンフォーカスにしたいので、絞りはF11。これは環境によって変わります。

ここで計算。例えば最長10分のシャッタースピードを使うためには10分→5分→150秒→75秒→38秒→20秒→10秒→5秒→2.5秒→1.25秒(9段)→0.6秒→1/3秒→1/6秒→1/15秒→1/30秒(14段)の減光が必要です。600秒をND512の512で割る→1.171875秒ですね。

NDフィルターを使って10分露出するには、フィルターレスで1.25秒になるようにISOと絞りを決めれば良いわけですね。

実際には「10分ちょうど」でなければならないわけではないので、逆の計算をします。「F8で1秒だから9段落として512秒(8分32秒)にしよう」とか。

最初は日中です。

フィルター無し。ISO100、F11で1/125秒です。

A0A8864 NDフィルターで遊んでみよう。

明るすぎるのでいきなりND512。F11で4秒です。

A0A8873 NDフィルターで遊んでみよう。

「いろいろ消えたー!」というより、大きくブレた程度ですね。

本来、NDフィルターは重ねづけすることで露出倍数を増やすことができます。しかし回転・可変式NDフィルターでは干渉が生じてしまいます。

ND32-512にND8-128を重ねてみましたが、見事に干渉の影が出ています。左上はフィルター枠によるケラレです。

A0A8874 NDフィルターで遊んでみよう。

そもそも重ねづけができるようになっていません。そもそもフィルター前面にはネジが切ってありません。

R006054 NDフィルターで遊んでみよう。

では、夜。

場所はコチラ。新宿西口カリヨン橋です。 

A0A8846 NDフィルターで遊んでみよう。

まずフィルター無しで撮影します。ISO100、F11で1.5秒です。

A0A8849 NDフィルターで遊んでみよう。

歩行者がけっこうブレていますが、それでも賑わいが見えますね。

ND32に設定して20秒です。

A0A8855 NDフィルターで遊んでみよう。

停車中の車がいるため「無人感」が薄いな。

ND64で40秒です。

A0A8856 NDフィルターで遊んでみよう。

人間は完全に消えました。

ND128で80秒です。

A0A8859 NDフィルターで遊んでみよう。

ND256で160秒、ここで寒さに音を上げました。

A0A8860 NDフィルターで遊んでみよう。

使用ポイントは?

だいたい20〜30秒程度の露出時間をかければ、動いている人は消えますね。

車は路上駐車が無い場所で撮影すると、完全に光の軌跡のみになります。

駅の地下道、歌舞伎町ゴジラロード等が面白そうですね。

K&F Concept可変式NDフィルターの良いところ。

色・画質に与える影響が最小化されているように感じます。画質劣化については発見できませんね。

回転トルクもほど良い重さで、思った通りに操作できます。

ND32-512が一つあると、かなり遊べそうです。

作例は順次追加していきます。

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この記事は2022/02/21に公開され、45 views読まれました。

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